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ノパ⊿゚) ヒートというよりヤンデレなようです (閲覧注意)



3 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:46:32.10 ID:31GdIL4IO

川 - )「………」

力無く床に倒れ込んだ長髪の女性。
私の大切なクーお姉ちゃんの……死体。

その片胸をえぐって心臓を取り出したのは、他でもない私自身だ。

ノハ#゚⊿゚)「悪いのはお姉ちゃんなんだ!!
  だってこんな」

(;・∀・)「ひっ、ひいいっ……」

ノハ#゚⊿゚)「屑男にばっかかまってたからぁぁぁ!!!」

包丁を振り、縄で拘束された男の顔を切りつける。

( ;∀*)「ぎゃあああああ、目がああああ!!」

ノハ#゚⊿゚)「うるさい、お前なんて死んじゃえぇぇぇぇ!!」

叫びつつ、胸目掛けて力いっぱい包丁を刺した。
そのままグリグリと柄を動かし、少しでも強い苦痛を男に与えようと試みる。

(  ∀ )「がふっ……」

口から血を吐き、白目を剥いた男。
どうやらショック死したようだった。



5 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:47:49.12 ID:31GdIL4IO

ノパ⊿゚)「さて、これからどうするかなぁぁぁぁ!!?」

呟きつつ、部屋の中を見渡してみる。

ノパ⊿゚)「あの旅行鞄にお姉ちゃんでもつめて、とりあえず行けるとこまで行ってみるかぁぁぁ!!!」

善は急げ、早速お姉ちゃんを鞄に押し込もうとしたが……

ノパ⊿゚)「流石に入り切らないか!!
  ちぇっ、お姉ちゃんは巨乳だからなぁぁぁ!!!」

自分の胸元に手をやってみる。
やけに弱々しい感触しかせず、何だか空しくなった。

とりあえず、お姉ちゃんを細切れにしてタッパーにでも詰めるとしよう。
ずっと、ずっと一緒にいたいから。


6 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:49:00.10 ID:31GdIL4IO

ノパ⊿゚)「とんとんとんとん、肉料理ー」

即興の変な歌を口ずさみつつ、お姉ちゃんを切り刻む。
ゴムっぽい部分があったり骨が多かったりで、作業は思った以上に難航した。

ノハ;゚⊿゚)「よし、完成だぁぁぁ!!」

ようやく肉を切り終えた頃には、丸々三時間は立っていた。

ノハ ⊿ )「さて、後はこれをタッパーに……」

あれ?
どうしてだろう、視界がぼやけてきた。

これは……涙?

ノハ;⊿;)「えぐっ、えぐっ、クーお姉ちゃぁぁぁぁん!!!」

それを意識した瞬間、私の涙をせきとめていた心のダムが決壊した。


7 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:50:24.19 ID:31GdIL4IO

ノハ;⊿;)「どうして、どうして私じゃなくてモララーを選んだ!!?
  子供の時から一緒だったのに、どうして!!?」

私は喚きつつ、お姉ちゃんの肉を一掴み壁に投げつけた。

つつっとずり落ちていく肉塊。
まるで私とお姉ちゃんの距離のように、少しずつ、だが確実に動いていく。

ノハ;⊿;)「怖かった、お姉ちゃんがいなくなるのが堪らなく!!!
  だから、私がお姉ちゃんを食べればずっと一緒になれると思って、殺……」

溢れる涙が言葉を紡ぐことを阻害する。
私はしゃがみ込み、ただただ声を殺して泣き続けた。


8 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:51:41.56 ID:31GdIL4IO

際限なく続くような涙にも、枯れる時はくるのだろう。
今の私は正にそれ、流す涙を出し尽くしてしまったような状態だ。

ノパ⊿゚)「もう泣いたってどうしようもないしな」

と、玄関の扉を激しく叩く音がした。

「夜分遅くにすみません、警察です!」

ノパ⊿゚)「あっ……」

血の臭いや叫び声を不審に思った住人が通報したのだろうか。
ま、どうせ逃げ切れないとは思っていたからどうでもいいか。

でも一応、チェーンだけはかっておこう。

ノパ⊿゚)「はいっ!!」

短い鉄の鎖をガチャリとかい、私は玄関の扉を開けた。


9 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:53:11.11 ID:31GdIL4IO

(´・ω・`)「こんばんは」

扉の先にいたのは、すらっとした長身の男だった。
やや下がり眉である点を除けば、非の打ち所が無いほどに綺麗な顔立ちをしている。

ノパ⊿゚)「こんばんは」

(´・ω・`)「実はですね、この近辺に殺人鬼が潜んでいるようなんです。
    この写真の男に見覚えはないですか?」

『('A`)』

やけに目付きの悪い男だ。
なるほど、いかにも殺人鬼らしい雰囲気である。

ノパ⊿゚)「いいえ、知りません!!」

(´・ω・`)「そうですか……では、もう一人の殺人鬼のことについても尋ねましょう」

ノパ⊿゚)「もう一人の?」

(´・ω・`)「ええ、今度は女性なんですがね」

そう話しながら警察は扉の隙間から手を突っ込み、私の服を引っ張ってきた。

血に塗れた、私の服を。


10 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:54:34.53 ID:31GdIL4IO

(´・ω・`)「近隣住民から、怪しい声が聞こえたり、血のような臭いがしたりするとの通報があった。
    なるほど、どんぴしゃりと……」

ノハ#゚⊿゚)「黙れぇぇぇ!!!」

手を振払い、勢いよく扉を閉める。

(;´・ω・`)「ぐああっ!!」

警官の手首からミシミシ音がする。
構わない、もっと強く閉めてやれ。

(;´・ω・`)「ぎゃああああああっ!!」

ゴリッ

嫌な音を立てて彼の手首の骨が砕けた。


11 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:56:41.41 ID:31GdIL4IO

(;´・ω・`)「ぐぅぅ……」

手首を抑えてのたうちまわる警官を無視し、私は部屋の中へと戻っていった。

ノパ⊿゚)「さて、問題はどう逃げるかだ!!」

この際だ、ベランダから飛び降りようか。
幸いここはアパートの二階、無理な高さじゃない。

ノパ⊿゚)「持っていくのは…」

どんなにかさばろうと、やはりお姉ちゃんの身体は持って行きたい。
こうなったら旅行鞄に詰められるだけ詰めちゃおう。


13 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:58:02.12 ID:31GdIL4IO

ノパ⊿゚)「よし、さっさと出よう!!」

なんとか鞄に肉を詰め終えた私は、現在ベランダに立っている。
二階といえど、流石に怖い。

ノハ#゚⊿゚)「ええい、こうなりゃ自棄だぁぁぁぁ!!!」

私は止まっている車の上目掛けて飛び降りた。


14 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 22:59:52.06 ID:31GdIL4IO

ノハ;゚⊿゚)「いったたたぁぁぁぁ!!!」

頭を摩りつつ、グシャグシャになった車のボンネットから地面に降り立つ。
うん、どうやら飛び降りは成功みたいだ。

ノパ⊿゚)「さて、どこに行くかなぁぁぁぁ!!!」

口ではそう言いつつも、私の心は既に決まっていた。

ノパ⊿゚)「樹海に……行ってみるかぁぁ!」

山梨県、青木ヶ原樹海。
家が近いため、冗談半分でお姉ちゃんと訪ねたことのあるあそこを、私の最期の地としよう。


16 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:01:58.97 ID:31GdIL4IO

がらがらがら

旅行鞄についた車輪がアスファルトを蹴る音が響く。
誰もいない静かな夜の道は、そんな音でも主役になれる程に静かだった。

('A`)「はぁ……」

と、曲がり角で一人の男と出くわした。

ノパ⊿゚)「「あっ」」('A`)

それはあの写真に写っていた殺人鬼とやら。
向こうの反応を見るに、あちらも私をそう認識しているのだろうか。

ノパ⊿゚)「今からどこへ行くんだ?」

('A`)「青木ヶ原樹海に」

ノパ⊿゚)「同じ場所だな……どうせなら一緒に行くか?」

('A`)「ああ、そうしよう」


17 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:03:32.51 ID:31GdIL4IO

がらがらがらがら!

大きくなった車輪の音。
この男も私と同じように、旅行鞄を持っていた。

('A`)「初めてできた彼女だったんだ」

男がぽつぽつと語り出す。

('A`)「しぃっていう名前の優しい人だった。
  ただし、表向きはだが」

ノパ⊿゚)「………」

('A`)「浮気、されてたんだ。
  現場を見てカッとなって、男共々そばにあった置物で頭を……」

男はそう言うと、持っている鞄に視線をやった。
その中に彼女とやらが入っているということが、なんとなく分かった。


18 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:05:02.34 ID:31GdIL4IO

ノパ⊿゚)「クールって名前の姉がいたんだ。
  客観的に見て、とても仲のいい姉妹だったと思う」

('A`)「………」

ノパ⊿゚)「だからだろうな、彼を作って私から離れていく姉が許せなかったのは。
  それで、心に距離ができるのならせめて身体だけでもと思って……心臓を、食べてみたんだ」



がらがらがら!



('A`)「……お前と俺、似た者どうしなんだな」

ノパ⊿゚)「そうなのか?」

('A`)「俺も彼女の脳漿(のうしょう)を啜ったんだ。
  その理由はあんたと同じさ」


19 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:06:31.89 ID:31GdIL4IO

がっがっがっががっ!


道がアスファルトから土に変わった。
樹海がどんどん近づいてくる。

('A`)「星が綺麗だな」

その言葉を聞き、私は空を見上げてみた。

ノパ⊿゚)「そうだなぁぁぁ!!」

寒くなり始めた田舎の澄んだ空気は、星の輝きを妨げない。
だからこの満天の星空は、本当に美しかった。


20 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:08:13.66 ID:31GdIL4IO

ノパ⊿゚)「星の光ってさ、ずっと昔に発された光なんだってな」

('A`)「地球から遠いし、確かに時間はかかるんだろうな」

ノパ⊿゚)「だからなんだろうか?」

('A`)「ん?」

ノパ⊿゚)「星の輝きが、純粋だった子供の頃と全く同じに見えるのは」

('A`)「どうなんだろうな」

ノパ⊿゚)「おかしいよな、今の私は濁っちゃった筈なのに、
  本当におかしな話だよなぁぁぁ!!?」

('A`)「そうだな、変な話だよな」


21 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:10:07.53 ID:31GdIL4IO

ざざっ、ざざざざっ、ざざざっ

とうとう樹海へと突入した。
それでもひたすら、奥へ奥へと足を進める。

ノパ⊿゚)「私には夢があったんだ」

('A`)「どんな夢なんだ?」

ノパ⊿゚)「誰か一人、死ぬまで自分のことを思い続けてくれる人を作ること」


ざざっ、ざざざざっ、ざざざっ


('A`)「俺にもな、夢があったんだ」

ノパ⊿゚)「言ってみてくれ」

('A`)「最期の時まで俺の手を握ってくれる人が欲しかったんだ」


22 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:11:30.77 ID:31GdIL4IO

ずざざざっ、がっ、がががっ!


道がでこぼこしているから、旅行鞄が持ち運びにくい。

ノパ⊿゚)「さよなら、お姉ちゃん」

私はそう呟き、旅行鞄をそっと木に立て掛けた。

見ると、男も同じようなことをしていた。

ノパ⊿゚)「行くか」

('A`)「ああ」


24 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:13:39.80 ID:31GdIL4IO

さくっさくっさくっ


落ち葉を踏み付ける音が二人分。

('A`)「おっ、ちょうどいい穴がある」

ノパー゚)「よし、私が一番乗りだぁぁぁ!!」

(;'A`)「うおっ、フライングだぞっ!」

男の声を無視し、私はそれなりの大きさを持つ穴の中に入った。


25 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:14:48.03 ID:31GdIL4IO

足音は、もうしない。

歩むことを、止めたから。


ノパ⊿゚)「なあ」

('A`)「なんだ?」

ノパ⊿゚)「お前、何て名前なんだ?」

('A`)「ドクオだ、あんたは?」

ノパ⊿゚)「ヒート」

('A`)「そうか」


26 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:15:58.63 ID:31GdIL4IO

ふと、冷たい風が吹き付ける。

私は温もりを求め、ドクオの手を掴んだ。
ドクオも私の手を握り返してきた。

ノパ⊿゚)「寒いな」

('A`)「ああ、堪らなく寒い」

ノパ⊿゚)「死ぬ時はもっと寒いんだろうか?」

('A`)「死に方によるだろうなぁ」

ノパ⊿゚)「じゃ、あっため合いながら死ぬか」

('A`)「そうだな」


27 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:18:19.61 ID:31GdIL4IO

とくん、とくん、とくん


私の、ドクオの、生きている証の音。

私達は裸になって抱き合っている。
特に何をするでもなく、ただ、抱き合うだけ。

ノパ⊿゚)「暖かい」

('A`)「そうだな、これなら楽に死ねそうだな」

ノパ⊿゚)「ドクオはこれで満足か?」

('A`)「……もう少し早くお前に会っていれば、何かが違ったのかもな」

ノパ⊿゚)「私もそう思うぞ」


28 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:20:12.74 ID:31GdIL4IO

とくん……とくん……


('A`)「やっぱり少し寒いかな」

ノパ⊿゚)「もう秋だからなぁぁ」

('A`)「一番半端な季節に死ぬのか」

ノパ⊿゚)「ま、私達らしいよ」

そう言いつつ、私は再び空を見上げた。

ノパ⊿゚)「星みたいにさ、死んだ後も誰かが私の輝きを一瞬でも見てくれたらいいなぁ」

('A`)「うーん、ま、無理な話だろ」

ノパ⊿゚)「そういうもんかな?」

('A`)「そういうもんだ」


30 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:23:49.16 ID:31GdIL4IO

とっ……とっ………


次第に弱くなってきた心臓の音。
風で今にも立ち消えてしまいそうだ。

ノパ⊿゚)「ああああああああっ!!!!」

少しでも生きた証を残したくなって、私はひたすら叫んでみた。

('A`)「心配すんな」

と、ドクオが私を抱き締める力を強めた。

('A`)「俺は最期まで、お前のことを思ってるよ」

ノパ⊿゚)「じゃあ私も、最期までドクオの手をはなさない」


31 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:27:08.52 ID:31GdIL4IO

……と………と……………



姉を殺し、ふらふら歩き、やっとたどり着いたこの場所。
ちょっと腐葉土の臭いが気になるけど、死に場所としては悪くない。

ノハ-⊿-)「………」

目をつむり、風を感じてみる。

「おやすみ」

と、隣からドクオの声がした。

ノハ-⊿-)「おやすみ」

私もそう返した。




それから数瞬後、私は永遠の静寂へと旅だった。


~FIN~





35 名前: ◆Cs058I7w36 :2007/10/20(土) 23:29:00.34 ID:31GdIL4IO

投下し始めてから現行の豊作さに気付いて焦った……

なにはともあれこの話を読んで下さった方、本当にありがとうございます
[ 2010/11/10 18:29 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)

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