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( ^ω^)とおてがみ

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:11:22.97 ID:8S7Zor040
( ^ω^)「暇だお」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:13:58.87 ID:8S7Zor040

自室にてぼーっと電源のついてないディスプレイを見る生活がもう三日ほど続いている。

なぜそんなことをするのか。

当然、ひまだからだ。

なぜ電源がついてないのか。

母親に切断されたからだ。

することもないので体育座りでずっとディスプレイを見ている。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:20:37.57 ID:8S7Zor040

J( 'ー`)し「ブーン」

このどうみても細木数子似の中年女性はこのディスプレイを見続ける少年ブーンの母親である。

( ^ω^)「何か用かお」

( ^ω^)「僕はいまディスプレイを見る作業で忙しんだお」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:21:28.19 ID:8S7Zor040

J( 'ー`)し「さっき暇って言ったのは嘘だったのか!」

( ^ω^)「嘘じゃないお。ひまだお」




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:23:51.89 ID:8S7Zor040

J( 'ー`)し「そんなことより手紙が来ていたわよ」

( ^ω^)「そんな馬鹿な話があるかお」

( ^ω^)「年賀状や進研ゼミの漫画ですら来ない僕に手紙など来るはずが」

母親は最後まで聞かずに手紙だけおいて去った

( ^ω^)「……」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:25:33.82 ID:8S7Zor040

真っ白な封筒に書かれた自分の名。

封にはハート形のシールがあてがってある

( ^ω^)「これは」

( ^ω^)「もしかしたらもしかするんじゃないかお」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:29:57.83 ID:8S7Zor040

とりあえず読んでおくことにする


ブーンは封筒を丁寧にしかしびりびりにしつつも封をといた。

以下がその内容である。

「拝啓 内藤ホライゾン様

   早速ですが本題です。三日前から膨大な時間の浪費行為、目に余るものがあります。

   これ以上無駄に時間を使おうというならば我々にも考えがあります。
  
   では、有意義な生活を。
   
                  敬具」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:31:35.93 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「しったこっちゃねーお」

そう言ったあと手紙をくしゃくしゃに丸めてゴミ箱にたたきつけた。

( ^ω^)「とりあえずディスプレイを見る作業に戻るお」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:33:38.39 ID:8S7Zor040


よるは更け朝が来た。

( ^ω^)「ハッ、いつの間にか寝てしまったのかお」

パソコンのディスプレイの前で膝を抱えたまま眠っていたようだ。



ディスプレイは4日前と同じく真黒な画面をさらしていた。


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:36:57.41 ID:8S7Zor040

次の瞬間だった。

部屋の窓を突き破りこぶし大の何かが部屋の中へと侵入してきた。

( ^ω^)「なんじゃこりゃあ」

その物体を手に取るとどうやら石に紙をつつんだものらしい。

紙をはがすと汚らしい石が顔をのぞかせる。




15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:41:05.73 ID:8S7Zor040

驚いたことに紙のほうに整った字が書かれていた。

砂を払い、読んでみる。

「拝啓   内藤ホライゾン様

    二度目のお手紙になります。

    昨日の我々の言葉が無視されていることに気づき、腹いせにこんなことをしたことをまず謝ります。

    あなたの親御さんに。

    いいたいことは昨日と同じです。

    では 素晴らしい休日を。
             敬具」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:44:03.19 ID:8S7Zor040

カレンダーを見て曜日を確認する。

今日は月曜日だ。祝日などでもない。


( ^ω^)「…皮肉かお」

それにしても大人げない。

手紙を無視されたからと言ってガラスを割るだろうか。

我々としているところから相手は複数人いると考えていいだろう。

( ^ω^)「ちょっと不気味だお」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:47:31.29 ID:8S7Zor040

ミ;´ω`) 「どうした。朝っぱらから騒々しいな」

ドアを開け、ブーンの父親が顔をのぞかせる。

( ^ω^)「お、おとうさん。ごめんお。うるさかったかお?」

ミ;´ω`)「いや…ま、ガラス危ないからかたしとけ」

( ^ω^)「わかったお」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:51:49.53 ID:8S7Zor040

その日もほとんど動かずに過ごした。

が、無意味にディスプレイを見続ける行為はやめた。

なぜか。

ガラスが散らばって危ないからだ。

ガラスの被害のなかったベッドの上で一日過ごしていた。

部屋を見回してみるとどこもかしこも埃だらけだった。


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:55:14.61 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「そういえば昨日手紙が来た時間と今日来た時間はだいたい同じくらいだお」

この部屋には時計がない。

窓から見える太陽の位置だけが時間を計る唯一の指標だ。

( ^ω^)「あしたも…くるのかお」

今日も何かをしたわけでもないのに眠気が襲ってくる。

抵抗する気もなく、眠気に身をゆだねさせる。



また朝が来る。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 01:59:32.60 ID:8S7Zor040

朝、寒くて目が覚める。

何かと思って部屋を見渡すと窓が割れていた。

( ^ω^)「すっかり忘れてたお」

軽く背伸びをすると体中の関節がパキパキと音をたてた。

そんな僕の鼻先に何かがぶつかる。


紙飛行機だ。

すぐさま窓の向こうに目をやろうと身を乗り出す。


足もとに鋭い痛み。



ガラスの破片が足の裏に刺さっていた。


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:04:02.20 ID:8S7Zor040

血がガラスを伝いぽたぽたと床に垂れている。

恐る恐るガラスを抜く。

傷口は浅いようだ。ティッシュで傷口を押える。

( ^ω^)「こんなことならちゃんとかたずけておくんだったお」

ふと手元に視線をやると、紙飛行機を握りしめていることに気づく。

( ^ω^)「まさか・・・」


紙飛行機を開くと

またも整った字で短い文章が綴られていた



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:08:20.83 ID:8S7Zor040

「拝啓   ブーン様
   
    おはようございます。お目覚めはいかがでしょうか。

    昨日はおとといまでに比べればまだましといえる過ごし方だったのではないでしょうか。

    しかし、散らばったガラスは片付けるべきだと我々は思いますがね。

               敬具」


( ^ω^)「余計な御世話だお!」

ブーンは紙をびりびりに破く。

( ^ω^)「・・・・」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:12:20.04 ID:8S7Zor040

J( 'ー`)し「あらブーン。起きてたの?どうしたの、大声なんか出して」

母親が心配そうにこちらを除く。

( ^ω^)「あ、いや。ごめんだお」

J( 'ー`)し「そういえばさっきあんたの部屋のベランダに誰かいたような気がしたけど」

J( 'ー`)し「なにかあったの?」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:16:25.84 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「・・・・・・!」

だれかベランダに?

間違いない。そいつが手紙の出し主だ。

( ^ω^)「不気味なことこの上ないお…」

しかも不気味な点はまだある。

ブーンの生活をまるで知っているかのような文である。




( ^ω^)「もしかして・…監視…されてるのかお?」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:20:19.46 ID:8S7Zor040

意識すると、確かに嫌な感じがする。

誰かに見れれている。

そんな気がするのだ。



もちろんそんなことはないかもしれない。

だがホラー映画を見た後に風呂に入った時のあの後ろから視線を感じる、といったようなものと同じ感覚なのかもしれない


だが考え始めると止まらなくなる。

あきっぱなしのドア、少しだけ開いている押入れの戸、ベッドの下、割れた窓。とその破片の反射光。

そのすべてから

視線を感じてしまう。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:24:42.90 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「気持ち悪いお・・・」

ぞくぞくしていた。

気味が悪い。

非現実的でナンセンスだ。

しかし、誰かがブーンの部屋を必要以上に知っている事実が毎朝届けられている。

ブーンは心底おびえていた。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:31:19.36 ID:8S7Zor040

しかしその反面、非現実的な何かに自分が巻き込まれていることに興奮もしていた。

毎朝来る謎の手紙、その送り主にただならぬ関心を抱いている自分を感じていた。

( ^ω^)「どっちにしても、このままでは気がくるってしまうお。
    
      どっちにしろ手紙の出し主を暴かなくては・・・」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:36:45.62 ID:8S7Zor040

内藤ホライゾン。16歳。

通称、ブーン。

15歳のころから学校に行けなくなり今は引きニート。

それからはうちでずっとパソコンに明け暮れていた。

両親ともにあきらめたのか、何かしらの理解を持っているのかブーンに対して強い態度や

学校に行け、などとも言ったことがない。

それにブーンは反感を抱いたこともあったが、ぶつけることもなくその感情も霧散した。




38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:42:16.54 ID:8S7Zor040

学生の頃の性格は単純明快でお人好し。

運動神経もよく「よく動くデブ」とも称されていた。



人気者、であった。


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:45:42.57 ID:8S7Zor040

しかしある日。

ふと気付くと、今まで自分を慕ってきた者達は「敵」だった。

ブーンにとってすれば違うが、彼らがブーンを見る目はまさに「敵」を見る目そのもの。

ブーンは泣き叫びながら教室をとびだし、帰宅した。


それから彼の引きこもり生活が始まったのだ。


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:47:15.06 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「……」

以前のことを思い出す。

( ^ω^)「とりあえずガラス、片付けるお」





42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:50:31.26 ID:8S7Zor040

ガラスを片付け終わり、ベッドに倒れこむ。

久々に体を動かしたからだろうか。強烈な眠気に襲われる。

( ^ω^)「ふぁあ。きっと手紙のこととかでよく寝れてなかったんだお。今日はゆっくり寝て明日にそなえるお」


とはいっても、明日の予定などなかった。


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 02:56:38.07 ID:8S7Zor040

目が覚めると、ガラスのない窓から風が入り、カーテンを揺らしていた。

( ^ω^)「ガラス入れてもらわないと・・・」

そうぼそっと呟くと、枕の下から白い紙の端のようなものがはみ出ている。


間違いない。手紙だろう。

案の定、それは最初の手紙同様にきちんと封筒に入れられた手紙であった。

最初のもの同様、ハートのシールがあてがってある。

( ^ω^)「今日はいったいどんな内容なんだお…」



その手紙の不気味さから来る恐怖よりも好奇心の方が上回っていた。


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:03:31.88 ID:8S7Zor040

「拝啓    ブーン様

     やあ、この間は仲間がガラスを割らせてしまって悪かったね。

     迷惑を掛けてしまったがまあそれはお互い様だよね。

     まあでも壊してしまったのはこちらに責任がある。

     我々でガラスは手配させてもらうよ。
    
     さて、昨日はなかなか有意義な時間を過ごせたのではないかな?
  
     まあ他から見ればただ掃除しただけなんだけどね。

     今までの君から見れば、大いなる一歩ではないだろうか。

     君に変わる意志があるというのなら我々は協力を惜しまないつもりだ。

     それと我々の正体を知りたがっているようだが。君は知らない方が幸せだ。

       それでは、いい午後を。

                 敬具」
 


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:06:24.77 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「今回はやけに長い文章だお…」

( ^ω^)「しかし枕の下にあるということは…少なくとも僕の寝ている間に」



この部屋に誰かしらがいた、ということだ。



( ^ω^)「もしかしてこれは圧力を掛けているのかお・・・」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:11:15.61 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「いったい誰が…誰がこんなことを」


そしてある一つの単純な結論にたどりつく。

( ^ω^)「あ」

どうしてこうも簡単なことに気がつかなかったのだろうか。

( ^ω^)「もしかして…手紙の出し主は…トーチャンとカーチャン?」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:15:42.06 ID:8S7Zor040

それならばすべてが納得がいく。

手紙を書き枕元におくなんて同居する父親、母親にかかれば造作もないことだ。

そのことに気づくと気が抜けた。

( ^ω^)「僕を更正させようとこんな手を込んだ手を使うなんて…。よっぽど心配掛けていたようだお」


( ^ω^)「・・・・・・」

( ^ω^)「とりあえず、謝っておくかお」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:18:44.87 ID:8S7Zor040

久々に部屋から出た気がする。

父親の部屋に手をかけようとする、が

ある事に気がつく

ドアノブにうっすらと埃が被っているのだ。

( ^ω^)「・・・?いないのかお?」




53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:24:56.12 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「そういえばガラスが割れた日から見てない気がするお」

ブーンは一階へと降り、リビングへ入る。

すると書置きとともに食事が用意されていた。


「しばらく留守にするので留守番よろしくね」

驚いたことが二つある。



ひとつは食事に手をつけた形跡があること。

( ^ω^)「食べた記憶なんかないお・・・」



そしてもう一つは

( ^ω^)「かびてる・・・それに埃まみれだお・・・」




55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:28:48.85 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「おかしいお……こんな短期間でここまで埃はたまる物なのかお」

時計を見てみる。



( ;^ω^)「そんな・・・何かの間違いだお…」



電波時計に表示された日付はブーンの認識している日付より2週間過ぎていた。


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:35:01.25 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「おかしいお・・・おかしいお・・・第一、月も変わるじゃないかお…」

( ^ω^)「たった5日で・・・」


ピンポーン…

インターホンが鳴り響く。

( ^ω^)「ヒィっ!!


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:38:31.75 ID:8S7Zor040


冷汗が全身からぷつぷつと吹き出るのを感じる。

( ^ω^)「はぁ・・・驚いたお・・・」

ブーンは来客を迎えに玄関へと向かった。


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:44:12.71 ID:8S7Zor040

鍵を開け、ドアを開くとそこには作業服の青年が立っていた。

( ´∀`)「どうもーガラス屋でーす」

( ´∀`)「割れたガラスサッシの交換でよろしいですね?」

( ^ω^)「え、ええ。よろしくお願いしますお」

青年はずんずんと家の中に入り、ブーンに案内を頼んだ。

( ^ω^)「この部屋ですお」

( ´∀`)「あーはいはい。これですね。すぐおわりますよ」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:52:13.13 ID:8S7Zor040

( ´∀`)「うはあ、すっごい埃」

作業中、彼がサッシを外したさいにすごい量の埃が舞った

( ´∀`)「ガラスないままずいぶんここにいたみたいだけど、さむかったでしょうに」

( ^ω^)「え、ええ。まあ」

( ´∀`)「だよねえ。いってくれればすぐ来るのに」

そういいつつ、てきぱきと作業をし、二十分程度で作業は終了した。


( ´∀`)「それじゃーこれでー」

( ^ω^)「あの、聞いてもいいですか」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 03:55:30.16 ID:8S7Zor040

( ´∀`)「ん?なに?」

( ^ω^)「今日の仕事の注文来たのは、いつですか?」

( ´∀`)「昨日だよ。電話でね」

( ^ω^)「・・・わかりましたお。ありがとうございましたお」

( ´∀`)「?まあいいや。じゃねー」


ガラス屋の青年は颯爽と去って行った。


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:01:53.13 ID:8S7Zor040

ガラス屋を見送ったのち、ブーンはリビングのソファに腰掛け、大きくため息をついた。


( ^ω^)「わかったことを整理してみるお・・・」

今日は認識していた日付より17日ほど過ぎている、ということ。

母親と父親は家にいない。

自分ではない誰かが、食事をとっていた。

( ^ω^)「玄関にかぎは掛かっていたお。割れたガラスから侵入は無理だお。人が通れるほどの大きさはなかったお」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:07:05.39 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「第一、人が通ったとしてもあの埃はあり得ないお」

( ^ω^)「埃のたまり具合からいってガラスが割れた日から相当経っているお」

( ^ω^)「2週間ってレベルじゃないお」




69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:15:41.14 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「埃の厚さからきっと父さんたちがいなくなったのはガラスが割れてから一週間後・・・くらいかお?」

( ^ω^)「ん?まてお・・・」



ガラス屋を迎えた時、確かに玄関の扉の鍵は 閉 じ て い た


( ;^ω^)「と、言うことは」


何物かは合鍵を持っているかもしくは

まだ 家 の 中 に い る

もしそうだとしたら父親たちの部屋のノブや家全体の埃のかぶり具合から考えて





( ^ω^)「も・・・もしかして、  僕の部屋かお・・・?」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:21:19.31 ID:8S7Zor040


本日二度目となるインターホンが鳴る。

( ^ω^)「ひッ」

そして鍵が差し込まれる音が聞こえ




ガチャリ、と鍵の解かれる音が聞こえる。


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:23:17.21 ID:8S7Zor040

冷汗がまた噴き出す。

膝ががくがくと震えだす。

息が荒くなってきた。

( ^ω^)「おちつけ、おちつけ、おちつけ・・・」



ドアノブがひねられる音が聞こえてくる


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:29:58.18 ID:8S7Zor040

心臓が早鐘のように打ちつけられる。


そして


J( 'ー`)し「ただいまぁー」



母親だった。

安堵で腰が抜けそうになるが、なんとか持ちこたえる。


( ^ω^)「はは、母さんかお・・・びっくりしたお」

母さんはにっこりと人の良さそうな笑顔を向け、ブーンに訪ねた。




J( 'ー`)し「あなたは誰かしら?」




世界が暗転した。



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:35:50.12 ID:8S7Zor040

???「部屋から時計をなくしたほうがいいでしょう」

J( 'ー`)し「そうね・・・」

ミ;´ω`)「・・・」

―――――

???「これをブーン君にわたしてください」

J( 'ー`)し「ええ・・・あなた達がそれをのぞむのなら・・・」


――――

???「これで石を包んで部屋に投げ込んでください」

J( 'ー`)し「でも・・・怪我したりしたら・・・」

???「大丈夫でしょう」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:41:04.98 ID:8S7Zor040

???「やあ。どうも」

ミ;´ω`)「いつもの奴とちがうようだな」

???「うん。こっちにも事情があるんでね」

ミ;´ω`)「そうか・・・で今日もあれなんだろう」

???「理解が速くてたすかるよ」

ミ;´ω`)「・・・これを部屋に投げ入れればいいんだな」

???「うん。先日は彼が無茶なことを頼んで申し訳なかったよ」

ミ;´ω`)「いや・・・いいんだ。それよりその彼はどうしたんだい」

???「まあ・・・しばらくは出てこれないよ。前科もあるからね」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:47:09.22 ID:8S7Zor040

ミ;´ω`)「クソ、なんでこんな時に」

J( 'ー`)し「仕方ないわ・・・あんな状態で連れて行けるわけないもの・・・」

???「気にしないで行ってくるといい」

ミ;´ω`)「お前・・・聞いてたのか」

???「盗み聞きしたみたいですまないね」




89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:51:15.26 ID:8S7Zor040

???「まあ何から何まで・・・とは言わないけど最低限の保全は約束しよう」

ミ;´ω`)「・・・クソ。クソ・・・いったいなぜ・・・」

J( 'ー`)し「あなた・・・」


_____






( ^ω^)「いってらっしゃい」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:55:46.87 ID:8S7Zor040

( ゚ω゚)「うわぁああああ!」


ガラス越しにチュンチュンとスズメの声が聞こえてくる。

日の傾きからしてどうやら朝のようだ。

( ^ω^)「はぁ・・・はぁ・・・・」

ものすごく汗をかいている。

( ^ω^)「ゆめ・・・かお・・・?」


92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 04:58:36.36 ID:8S7Zor040

( ^ω^)「おかしいお・・・夢のはずなのに…知ってたお・・・?」

( ^ω^)「アレは僕の・・・記憶?」


ふともうしばらく使ってない机の上に目をやると紙が置いてあった。


ブーンはそれに駆け寄って貪るかのように手紙を読む。


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:04:36.67 ID:8S7Zor040

「拝啓   ブーン様

     我々の中でさまざまな意見もあったけど、もう君に隠しきれないからすべて教えることにした。
 
     君が見た夢は間違いなく君の記憶だ。

     言っていることがわかるかい。




     この手紙は君から、君宛の手紙だってことさ。






97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:10:01.66 ID:8S7Zor040


     きっと君はなにがなんだかわからないという顔をしているんだろうね

     
      これを書いている僕らには見ることができないから残念だよ。

     最初の手紙を書いたのは君を今の状況に追い込んだ人格。
     
     もともと君は二重人格者だった。

      でも「ブーン」という主人格が強かったので、もう一つの人格は隠れていた。

     もう一つの人格というのが僕。「ショボン」とでも呼んでくれ。


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:15:26.81 ID:8S7Zor040

     一人に二つの精神が存在する。


     その状態で安定するわけがない。そもそも思春期だ。

     君は心の安定をとるため、精神を分割した。



     それで生まれたのが、三つ目の精神。「モララー」と我々は呼んでいる。

     そのモララーが生まれた瞬間にモララーは表に出たのだ。

     
     そのせいで君は孤立を強いられた。

     そして今の情けない生活に至っている、というわけだ。


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:19:41.03 ID:8S7Zor040


     「モララー」は焦燥した。

    自分のせいで主人格を追いやったという罪悪感を感じたのだ。

    だが、モララーは君の情けない姿を見、思った。


    「こんな、情けないのが主人格なら私がとって代わって主人格となろう」と。


    しかしいきなり乗っ取りにかかったわけではない。

    君は心が不安定になるたび精神を分割し、増やした。


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:22:34.25 ID:8S7Zor040

     その数は把握しきれない。
  
    モララーはその中でも強い方であったが他の精神の反対をうけ、
  
    罪悪感からもあったのだろう。

 
    君の、そして私たちの母親を通じ、君に「警告」した。



    そう、最初の手紙がそれだ。


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:27:01.37 ID:8S7Zor040

    夢で見せていると思うが、君の母親は君が多重人格者ということを知っている。

    ずいぶん昔に検査していたからね。



    それはさておき、君は警告を無視した。



    そして、モララーは一時的に内藤ホライゾンとなった。

    しかし、いきなり手紙の内容を信じろというのも無理がある。

    反対意見多数により彼はまた他人格に戻る。


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:33:01.05 ID:8S7Zor040

     そして、2通目。二回目の警告を彼は発する。

     ガラスを割ったから記憶に鮮やかと思う。

          

     そして3通目。

     三通目は僕が父親に頼んだ。

     なぜかって?

      
     きみがけがをした瞬間彼が消えてしまったからさ。

     
     罪悪感で弱くなったところへ他人格による圧迫で彼は死、もとい消滅した。


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:36:24.92 ID:8S7Zor040

    それから君は眠ってしまったんだよ

    あとはぼくがきみになったんだよ。

    それからきみがおきたのがずいぶん後になった。

    

    それが昨日さ。



    これがすべてさ。


    数日間君になっていて思ったことがある。


    


    僕が内藤ホライゾンになりたい。

    僕がなりたい。

    ぼくが


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:42:34.78 ID:8S7Zor040

5枚に及ぶ「てがみ」はそこで終わっていた。


( ^ω^)「ば・・・ばかばかしいお!」

ブーンは五枚すべての紙を破り、まき散らした。

( ^ω^)「ぼくは!ぼくはぼくだお!他でも何でもない、僕が「内藤ホライゾンだお!!!」

ブーンは部屋にあるものを壁に投げつけ、殴り、叫んだ。


     「やあ」

( ^ω^)「うるさいお!」

    「ぼくは  内 藤 ホ ラ イ ズ ンだ 」

( ^ω^)「だまるお!だまるお・・・」

またしても強烈な眠気に襲われる


ブーンは消えそうな意識の中、ペンと紙を探した。

( ^ω^)「ぼくが・・・ないとう・・・ほ・・・・・・」


111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:49:51.69 ID:8S7Zor040

J( 'ー`)し「ど、どうしたの!?」

母親は大きな音と何かが暴れる音を聞き、息子の部屋へと駆けつける。

その息子はは紙に何かを書こうとした姿勢のままうつぶせに倒れていた。


J( 'ー`)し「な、なにをしているの・・・?」


息子に問いかける。

(  ω )「おてがみ かいてるんだ・・・・お」

J( ;'ー`)し「あなたは誰?ブーンなの?ショボンなの?それとも・・・」


(  ω )「ぼくか・・・お?」



( ^ω^)「僕は 内藤ホライゾン だお」







end






112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:50:21.50 ID:8S7Zor040

以上>>1の暇つぶしでした><


114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 05:53:01.88 ID:8S7Zor040


推敲とか全くせず、

以前からのスタイルで思いつくまま書いていたので

おかしな文が結構あるかと思います。

お見苦しい駄文すいまっせん


119 名前: ◆Q67lRMf0m. :2007/10/27(土) 06:20:13.48 ID:8S7Zor040

では、案山子に引き続き俺の自己満足に付き合ってくれてありがとう


さいなら


121 名前: ◆L2jfNrixB. :2007/10/27(土) 06:21:51.35 ID:8S7Zor040

鳥ミスですた


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/10/27(土) 06:25:42.08 ID:8S7Zor040

ではまたいづれ



一部、表記の統一や修正をさせていただきました(ブログの中の人)
[ 2010/11/05 20:15 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)

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