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( ∵)は( ^ω^)の遊園地にやってきてしまったようです 3スレ目

2スレ目はこちら
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:44:36.05 ID:Ud15Xz6I0


僕と案内係は、しばらく猫と少女を見ていた。

いってもあれは化け猫だから、簡単に逃げ切れるだろうと思っていたんだけど
あの女の子も普通の人間じゃなかったらしく(それはここにいる時点で解っていたことだけど)
驚異的な身体能力で猫に追いついていっている。

猫が壁を伝い建物に飛び移ると、少女も同じようにするし

むしろ、猫は必死の形相で逃げている一方、少女はこの追いかけっこを楽しんでる。
身体能力は少女の方が数段高いみたいだ。

( ∵)「何者なんですか? あの子は」

( ・∀・)「ん、普通の女の子だよ」

僕らの世界じゃ、化け猫を追い掛け回す女の子は普通じゃありません。
いや、そもそも化け猫がいないけど。

( ・∀・)「さて、そろそろ助けてあげなきゃね。
      どっか行っちゃうから」


( ∵)「もう遅いですよ。どっかいっちゃってます」

( ・∀・)「へ? 」




3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:45:42.33 ID:Ud15Xz6I0



案内係が、「あ、ほんとだ」と言って笑った。
さっきまでここで行われていた攻防は、いつのまにか場所を移してしまったようだ。

( ・∀・)「もしギコが逃げ切ってたとしたらどこ行っちゃったか解らないけど
       掴まってたとしたら行く場所は分かる。追いかけよう」

( ∵)「え!? あの、もう疲れて走れないんですけど僕」

( ・∀・)「それじゃあおぶってあげようか」

( ∵)「いやですよ」


( ・∀・)「じゃあ走るしかないよね。行くよ」


このとき、僕は激しく後悔した。恥を忍んで案内係におぶさってればよかった、と。




4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:46:29.47 ID:Ud15Xz6I0



( ・∀・)「さて到着、と。
      あれ? 血まみれだけどどうかしたのかい」

( ∵)「……」


どうかしたのかい、じゃない。

僕がコケていろんなところに頭うちつけて、しかも口まで切るし、口の中には砂やらが入ってくるし
意識ももうろうとしてきて、それでも走り続けたのはどこの誰だよ。お前だろ。


( ・∀・)「ここはミラーハウス。丁度よかったね、次のアトラクションもここだよ」

( ∵)「ここに妹者さんはいるんでしょうか」

( ・∀・)「いる。匂いがするからね」

( ∵)「鼻、良いんですね。
   ってことは、ギコさんは掴まったって事ですよね」

( ・∀・)「そういう事だね。猫のにおいもする」




5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:48:04.70 ID:Ud15Xz6I0



僕らが到着したミラーハウスは、やっぱり明かりはともっていない。
と言っても窓が無いから、ついてもついてなくても外からは分からないか。

( ∵)「ここの担当は誰なんですか? 」

( ・∀・)「変わり者の男さ。詳しくは知らないがね」

この男が変わり者というんだから、相当変わり者なんだろうな。不安。
白いドアに手をかけて、恐る恐る扉を開ける。

( ∵)「! 」

空けた瞬間、僕は数歩後ろにあとずさった。
だって、目の前に服はボロボロの血だらけの少年が……

( ・∀・)「ゲストよく見て。これ、君だよ」

( ∵)「え? 」




7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:50:11.81 ID:Ud15Xz6I0


あぁ、本当だ。これ僕だ。ってことは、これは鏡?
目の前の僕に手を伸ばす。

( ∵)「うん、かがみだ。あれ? でもおかしいです」

( ・∀・)「? 」

( ∵)「だって案内係さんが写ってないd

( ・∀・)「さぁ猫を探さなきゃ。行こう。迷わないように注意するんだよ」

( ∵)「あ、はい」

案内係に堰かされて、僕は前に進んでいった。

床も壁も天井も全て鏡。
きちんと前を向いてどこが鏡じゃないか確認しながら歩かないと
前から歩いてくる自分にぶつかる。意外と危ない。




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:51:47.73 ID:Ud15Xz6I0



( ・∀・)「ん、さっきから何をしてるんだい? 」

( ∵)「ほら、迷路とかって壁に手当てて進むと迷わないっていうじゃないですか」

( ・∀・)「そうなんだ。初めて聞いた」

それに、こうやって壁に手を当てていないと
自分がどっちの方向から来たのか、どっちに行けばいいのかわからなくなる。
こんなところで迷って飢え死になんて、絶対にいやだ!


( ∵)「ところで、ここってどのくらいの長さなんですか? 」

壁に手を伝わせながら、後ろにいるはずの案内係に問う。

「……」

へんじがない

( ∵)「案内係さん? 」

「……」




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:52:58.83 ID:Ud15Xz6I0



また無視? でも、足音すらしない。気配も無い。
壁際の鏡で後ろを確認するけど、そこには僕しかいない。

――そうだ、案内係は鏡に映らないんだった。
はぁ、なんなんだよもう。無視して僕を不安にさせようってか? やめてよもう。

壁に手をおいたまま、ゆっくりと後ろを振り返る。

( ∵)「……! 」

そこに案内係の姿は無く、いるのは鏡に映った僕だけだった。

( ∵)「ちょ、案内係さん。どこいったんですか」

鏡張りの部屋に、僕の声がよく響く。

ずっと後ろをついてきていたはずなのに。
先に行っちゃったのか? それとも、いつのまにやら全く別のルートに進んでしまったのか。

不安に押しつぶされそうになって、壁をつたうのも忘れて、僕はもと来た道を歩き出した。




10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:54:13.77 ID:Ud15Xz6I0


( ∵)「案内係さん! 聞えたら返事してください! 」


進んでも進んでも、あるのは鏡だけ。

怖い。どうしよう。どっちに進んだらいい? っていうか僕はどっちから来たんだ?

やばい。わかんなくなった。

誰か、誰か助け……


「にゃー」


( ∵)「! 」

今、どっかから猫の鳴き声がした。




11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:55:15.81 ID:Ud15Xz6I0


ギコさんじゃない。聞きなれた、高くてかわいらしい猫の鳴き声だ。
なんだっけ、名前。どんな顔をしていたっけ。


「にゃー」



白くて、小さな猫。首輪には花の模様。そう、これ僕とカーチャンで選んだんだ。

僕は黒くてカッコいい首輪がよかったんだけど、カーチャンがこれがいいって聞かなかったんだっけ。
今こうしてみると、やっぱり花の模様のが似合ってる。

名前を呼ぼうとして詰まった。 なんだっけ、名前。思い出さなきゃ。猫が行っちゃう。
駆け寄りたいのに、ガラスの壁が邪魔をする。



(???)「きめぇんだよ! こんなもん! 」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:56:35.29 ID:Ud15Xz6I0


鏡の向こうにアイツがやってきて、猫を蹴った。

腹を思い切り蹴られた猫は、ぐったりと動かなくなる。

アイツは動かなくなった猫を、まだ蹴りつづける。


(???)「おらっ! うるせぇんだよ!クソが! 」

――ひどい。なんでこんな可哀想な事を。


やめろ

やめろ

やめてくれ


きえてくれ

きえろ


きえろきえろきえろきえろおおおおおおおおお!!!!!!!!!!1


「落ち着いて。鏡に食われている」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:57:53.72 ID:Ud15Xz6I0


誰かの声がして、大きくて冷たい手が目の前に現れた。
その手は目を覆い、やがて僕の意識は薄れていく。



体があったかい。眠たくなってきた。

薄れ行く意識の中で、誰かの話し声が聞える。


「……から、食っちゃ駄目だとあれ程言っただろう……」

「……ん、あんまり黒くて美味そうだったか……」

「……い訳は聞きたくないね。割らせてもら……」



じんじんと後頭部が痛む。これ、さっき倒れた時のアレか。

眠りたいのに、これのせいで眠れないや。




14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 16:59:53.64 ID:Ud15Xz6I0



(´<_`  )「案内係、俺からも謝る。勘弁してやってくれ。この通りだ」

( ・∀・)「言い訳は聞くつもりは無いと言った。耳ついてる? 」

从・∀・*ノ!リ人「ぬこかわいいよぬこ。よしよし」

( ,,゚Д゚)「ハニャーン」


目を開けると、さっきまで衝撃的な光景が写っていた鏡には
もう男の姿も猫の姿も無く

僕の傍には、ギコさんを抱くゴンドラの少女、鬼のようなオーラを出す案内係、
一人の見慣れない少年がいた。

( ´_ゝ`)「やめてマジで。割ったら死ぬから俺、分かってる? 」

そして鏡の中では、こちら側の見慣れない少年とそっくりの少年が土下座している。


( ∵)「あの、何をしてるんですか? 」

( ・∀・)「目が覚めたんだねゲスト。
      今から少しお仕置きをするところだよ」




15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 17:01:53.46 ID:Ud15Xz6I0


案内係の固く握られた拳が鏡につけられている。心なしか少しヒビが入ってる気がする。

( ∵)「お仕置きってなんですか? 」

( ・∀・)「彼は少し食いしん坊でね。躾が必要なんだよ」

( ´_ゝ`)「申し訳なかった。 もう食わない。食わないから許してくれ」


( ・∀・)「彼らはここの担当の流石兄弟。こっちにいるのは弟者。あっちにいるのが兄者だよ。
      兄者は鏡の中に引き込むと、いろんな物を映し弱らせて襲うんだ」

( ∵)「え? じゃあ僕は……」

( ・∀・)「そう。鏡の中に引き込まれていたんだ。危うく食われるところだったんだよ。
      ゲストを食おうとするなんて、許せないよね」


(´<_`  )「ゲスト、兄者を許してやって欲しい」

( ´_ゝ`)「頼むよゲスト。鏡が割れたら僕は消えてなくなってしまうんだ」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 17:03:38.69 ID:Ud15Xz6I0


( ∵)「……」

食うとか襲うとか鏡の中に引き込んでとか、意味とか状況がよく分からないけど
僕のせいで人が消えてなくなるとかは、嫌だ。

( ∵)「あの、いいです僕。今元気だし」


(´<_`  )「許してくれるのかい、 ゲスト 」

( ´_ゝ`)「ありがとうゲスト。抱きしめてあげるからこっちへおいで 」

(´<_`  )「待て兄者、案内係がすごい勢いで睨みつけているぞ 」

( ´_ゝ`)(´<_`  )「ごめんなさい」




17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 17:05:01.10 ID:Ud15Xz6I0


( ∵)「その代わりっていうか、聞きたいことがあるんですけど、良いでしょうか」

(´<_`  )「む? なにかな」

( ∵)「さっき僕に見せた……あれは、一体どういう意味なんでしょう」

( ´_ゝ`)「それは僕にも分からないよ、ゲスト」

(´<_`  )「兄者は鏡に、その人の一番見たくないものを映すだけだからね」

( ∵)「一番見たくないもの? 」

( ´_ゝ`)「そう、真意が分かるのは君だけさ」


あれが僕の一番みたくないもの? あれが……


( ・∀・)「ゲスト、鏡の中の光景は思い出してはいけないし考えてもいけない。
      絶望以外の何も産まないからね。
      君は、スタンプを集めることだけを考えればいいんだよ」

( ∵)「……そ、そうですよね。そうします」

( ・∀・)「よし」

( ´_ゝ`)「……」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 17:07:48.35 ID:Ud15Xz6I0


( ・∀・)「それじゃあそろそろスタンプを貰おうか
      妹者、流石兄弟」

( ´_ゝ`)(´<_`  )「把握した」

从・∀・ノ!リ人「ぬこー」


貞子さんに貰ったスタンプは右側の下隅。

( ´_ゝ`)「OK、まん中ゲット」

(´<_`  )「流石だよな俺ら」

流石兄弟(弟)はまん中に押して、

从・∀・ノ!リ人「じゃあ私ちっちゃい兄者の隣に押すのじゃ!」

( ∵)「ちょ、まt

( *´_ゝ`)「全く、妹者は俺らにベッタリだなー」

(´<_`  )「兄者、悪いが笑顔気持ち悪いぞ。慎め」


妹者は流石兄弟の右隣に押した。


……斜めだったらビンゴだったんだけど……


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 17:08:38.69 ID:Ud15Xz6I0



( ・∀・)「まぁいいじゃないか。気を取り直して次へ行こう」

( ∵)「そうですね。次はなんですか? 」

( ・∀・)「ジェットコースター

       ……だけど、さてどうしたものか」

( ∵)「? 」

( ・∀・)「担当者不在なんだよね」

( ∵)「不在? 」

( ・∀・)「うん。そもそもこの園にいないというかなんというか」

( ∵)「……それじゃあ、どうするんですか」

( ・∀・)「どうしようか。
      僕自身さっきので3つ溜まるからビンゴ成立かと思っていたんだけど」


( ・∀・)( ∵)「……」




25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/06/26(火) 17:09:57.41 ID:Ud15Xz6I0


(´<_`  )「ところで兄者、アレ、どう思った? 」

( ´_ゝ`)「アレ、というと? 」

(´<_`  )「案内係さ。嫌にゲストに入れ込んでるとは思わないか」

( ´_ゝ`)「思った。
      確かにツンの足は良い。だが貞子の足もなかなかだぞ」

(´<_`  )「案内係の事だ。何かを企んでるとしか思えんのだが」

( ´_ゝ`)「白いし意外と長い。
      こないだ撫でてみた所、感触もぷにぷにだった」

(´<_`  )「話、聞いてる? さっきから噛み合ってない気がしているんだが」

( ´_ゝ`)「その所為か毎日毎日悪夢を見るが、これは呪いなんだろうか」


(´<_`  )「……もういい」

从・∀・ノ!リ人「なのじゃー」

( ,,゚Д゚)「ゴルァー!! 」





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