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( ^ω^)せんとうのスヽメのようです  いの五、いの六

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:24:23.30 ID:f+QcL0OT0


 三月廿八日、午前五時ころ、伊豆湯ケ島温泉湯本館の湯槽(ゆぶね)にわたしはひとりして浸つてゐた。
 温まるにつれて、昨夜少し過した酒の醉がまたほのかに身體に出て來るのを覺えた。わたしは立つて窓のガラスをあけた。
 手を延ばせば屆きさうな所に溪川の水がちよろ/\と白い波を見せて流れてゐた。
 ツイ其處だけは見ゆるが、向う岸は無論のこと、だう/\とひどい音をたてゝゐる溪の中流すらも見えぬ位ゐ深い霧であつた。
 流石に溪間の風は冷たい。
 わたしはまた湯に入つて後頭部を湯槽の縁に載せ、いまあけたガラス戸の方に向つて、出て行く湯氣、入つて來る霧の惶(あわただ)しい姿を見るともなく仰いでゐた。


『湯槽の朝』若山牧水





6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:31:28.03 ID:f+QcL0OT0




( ^ω^)せんとうのスヽメのようです


いの五 ~椛色付く~









7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:34:46.09 ID:f+QcL0OT0

 ガァイコガァイコ、と地面をがいこが引っ掻いた。
 その歯先には幾つも幾つも茶色になった落葉が引っ掛かっている。


ξ;゚⊿゚)ξ「む、む、んんん」

( ^ω^)「お?」

ξ*゚⊿゚)ξ「あ、よいしょー」


 頭を上げると、竹箒を抱えるようにしたツンが、危なっかしい手付きでそれを操っている。
 乱暴に舞い上がった落葉ははらはら飛んだり落ちたりと忙しい。箒も、地面に引っ掛かったり勢い余ったりと忙しい。
 それに釣られてツンの表情も一喜一憂、忙しい。


( ^ω^)「ツン、代わるかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「えい、えい、そりゃっ、おらおらおらー」

ξ;゚⊿゚)ξ「ん? なんか言った?」

( ^ω^)「……おん」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:41:10.61 ID:f+QcL0OT0

 渡辺さんご夫婦のように、絵になってなんて居ないだろう。
 なんと言っても、僕もツンも野暮ったいジャージ姿なのだ。三十年早いと一笑されるのが落ちである。
 しかしまぁ、慣れない道具に四苦八苦しているツンの様子が可愛らしいから宜しいか、などと目を細めていると、此方の様子に気付いたツンが
きっと睨みをきかせて見てくる。また何か辛辣な言葉を言おうとしているのだろう。

 その言葉が飛び出る前に、罵られては堪らない僕はがいこをふるって作業を続ける。
 酷くそらが高い。
 見渡す限り視界を覆うのは、草木の緑と落葉の茶色と、ぽつんぽつんと落ちるジャージの色だけだ。
 その内の一つが僕らに向かって手を振った。


(´・ω・`)「おーい、内藤ぉ」

( ^ω^)「おー?」

(´・ω・`)「どうだよ、集まったかー?」

( ^ω^)「まーまーだおー」




9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:47:53.85 ID:f+QcL0OT0

『秋といえば、落葉で焼き芋』

 ふざけてつけたとしか思えないような名前の癖に、我等が所属するサークル『歩こう会』はそれなりに深い歴史を有している。
 本当のところ飲み会集団でしかないのだが、飲み会集団の歴史も積み重なると、いつの間にやら恒例行事なんてものを生み出すらしい。
 その幾つか在る恒例行事のうちの一つが『秋といえば、落葉で焼き芋』大会だった。

 はるか昔、まだ野焼きが禁止されていなかった頃。
 民家の庭で落葉が集められ、焚き火がなされ、焼き芋が行われていた時代から行われていた行事らしいのだが、如何せん今の環境では遣りづらい。
 在る程度は容赦されるとはいえ、通報なんてされたら学校の沽券にも関わってくる。
 
 そのような詰まらない事情で、近年『秋といえば、落葉で焼き芋』大会は行われていなかった、らしい。

 のだが、


(*゚∀゚)「芋食いたいよな」

( ゚∋゚)「最近焼き芋屋とか見ないもんなぁ」

( ФωФ)「あれ庭とかで焼いて食うと異常に美味いよな」

从 ゚∀从「法律違反だ」

∬´_ゝ`)「でも幼稚園とかは焼き芋大会やってるわよね。弟達してたし」






10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:51:29.42 ID:f+QcL0OT0

 そこにドヤドヤと物申したのが我等が先輩方だった。

 季節の美味いモノを食べるためだったらば何にも容赦はしないこの方々は、こんなにいい行事は無いと腕まくりをして『秋といえば、落葉で焼き芋』大会の再開を企てる。
 近隣の自然公園の落葉の清掃という奉仕活動、及びサークルの活動、という名目で市だか自治区だかを部長が説き伏せ、
落葉を使って焼き芋を焼くことがいかにフウリュウでワビサビでジョウソウが云々と学校を副部長が説き伏せたのだ。
 その結果、まずま落葉集めと僕らはジャージ姿で竹箒やらがいこやらをやっているのだった。


ξ*゚⊿゚)ξ「先輩、二袋目満杯ですー」

(*゚∀゚)「よっしゃ、どんどんいくぜー」

( ^ω^)「……」


 なんというか


(´・ω・`)「おい、お前手ぇ止まってる」

( ゚∋゚)「おらおら、早くしねーと日ぃ暮れちまうぞ」

( ^ω^)「お、おー」


 既にこの活動、歩いてもいないのだが、一体このサークルは何なんだろうか。
『歩こう会』の名前が大号泣している気もしたが、良く考えたらこの活動は昔からの活動な訳で、名前泣きっぱなしだった。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:55:31.66 ID:f+QcL0OT0

 そうして暫く、公園の落葉を集めに集め、一帯のものを一つ所に集めると、市指定のゴミ袋八つ分にまでなった。
 男子が分担して抱え、大学への道をえっちらおっちらと歩くことになっている。僕も一袋抱え、序にがいこを二本担いだ。


( ^ω^)「お、先輩、これ何処で燃やすんですかお」

(・∀ ・)「ん? あー、ガッコの園芸部の畑」

( ^ω^)「畑? いいんですかお?」

(*゚∀゚)「草木灰だって喜んでたから、いいんじゃね?」


 草木灰として落葉は機能するんだろうか。しねぇんじゃねぇかな……。
 が、本人達は気にしていないようなのでとやかく言わないことにする。


ξ゚⊿゚)ξ「ブーン、大丈夫? 代わる? 熊手持とうか?」

( ^ω^)「んー、大丈夫だおー。ツンは箒持ってるから、其れこそ気をつけるお」

ξ゚⊿゚)ξ「馬鹿にすんなー、こんなん全然平気なんだから」

( ^ω^)「はいはいお」




12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:59:21.06 ID:f+QcL0OT0



 どさりと畑に落ち葉を撒き散らすと、土臭い香りが鼻をつく。
 ウウム田舎の香水、と僕が懐かしい故郷に想い馳せているうちに、他の方方は銘銘焚き火の具合の準備や、芋の支度を始める。
 何をしたものかと手持ち無沙汰に立ちすくんでいると、先輩の一人からアルミホイルを押し付けられた。


∬´_ゝ`)「あんた、ぼっと立ってんじゃないわよ」

( ^ω^)「お、す、すみませんお」


 これで芋を包めというらしい。ふむふむとうなづいて、芋のつんである方へと向かった。
 折りたたみの机が開かれ、即席の調理台の上には、濡れ新聞紙に包まれた珍妙な様相の芋やらなんやらがごろごろとしている。
 適当にアルミホイルを広げ、隙間の無いよう包んでいく。
 濡れ新聞紙から温度が奪われる。うっかりとホイルの切り口指を切り裂いたが痛みさえない。
 恐ろしきかな濡れ新聞。


(・∀ ・)「うわ、お前手ぇ切ってんじゃねぇか。大丈夫かよー」

( ^ω^)「血は出てないから大丈夫ですお」

(・∀ ・)「手の皮厚いな。んじゃあこれも包んどいて」

( ^ω^)「おん」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:05:51.44 ID:f+QcL0OT0


 先輩から手渡されたのは、ごろりと歪に丸みを帯びた、大きな新聞紙の包み。
 僕の頭よりも幾分小さいか、もしかしたら同等やも知れないくらいのサイズである。
 ホイルに包まれ着膨れしたほかの芋たちと並べても、我別格と言わんばかりの大きさを誇っている。
 芋を入手してきたのは誰なのか知らないが、こんな巨大な一つがあっただろうか、と気になり濡れ新聞を軽くはがした。

 音も無くはがれた新聞紙の下から現れたのは、緑色のごつごつとした質感。
 よくよく見ているあの薩摩芋の落ち着いた色彩とは似ても似つかない。
 南瓜である。見まごう事なき南瓜である。大きさからして、育ちすぎたぼっちゃん南瓜といったところだろうか。


( ^ω^)「……なぜ、南瓜が」

(・∀ ・)「うまいじゃん」


 そういえば、と辺りをきちんと見直して見ると、馬鈴薯、りんご、柿に蜜柑に茄子に銀杏。秋の味覚の大行進だった。
 何時の間におかれたのか、栗が机のすまっこでころころしている。
 とりあえず焼いて爆ぜると大惨事なので、地面に捨て置くことにする。
 悲しげに眉をたらしながら先輩の一人が拾っていたので問題は無い。


( ФωФ)「いいじゃん、栗、旨いじゃん……」

从 ゚∀从「爆ぜるだろうが、馬鹿が」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:17:42.29 ID:f+QcL0OT0



 ぬれてすっかりとがちがちに冷えた手をジャージのポケットに突っ込んで、さて焚き火の着火具合でも見るかと思う。
 調理台はちょうど畑から顔を背けたふうに設置されているので、中々そちらを見ることが出来なかったのだ。
 冷えに冷えた手を温めるのにもちょうどいいだろう。


ξ゚⊿゚)ξ「ブーンー、買出し行くわよー」

( ^ω^)「おん? まだなんか焼くのかお? もうマシュマロか生肉くらいしか焼くもん無いだろお?」

ξ゚⊿゚)ξ「え、いや、ほら飲み物無いから……生肉、いいわね。先輩に言おうかしら」

( ^ω^)「ああ、飲み物かお。というか、生肉に喰らいつくなお……」

ξ゚⊿゚)ξ「そうね、ちゃんと焼いてから喰らいつくわ」

( ^ω^)「おん。……え? あれ?」




16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:22:32.63 ID:f+QcL0OT0


 なんだかんだと言い合いながら、先輩に小銭の入った封筒を手渡されて近所のスーパーへと向かう。
 先日ドクオさんの見舞い品と買ったのとはまた違うスーパーだ。もう一つ近くにコンビニもあるのだが、割高になるのでと遠回りするよう会長直々に指令が下された。
 会費で買うんだからがめついことを言うなよな、と僕は呆れるが、ツンはそうでもないらしく、楽しげに芋の味について語っている。

 薩摩芋というのは切らずに丸のままで焼くのが一番正しいのだそうだ。
 もしも切った場合は、いかにすれば甘みが断面から逃げずおいしくいただけるのかという講釈を聞きながら、ツンの手の中でじゃらじゃらとなる袋が心配になって手を差し出す。
 その僕の手を見て、ツンは何を思ったのか


ξ゚⊿゚)ξ「……」


 きゅ、と握った。


ξ*゚⊿゚)ξ「ゆっくり行ってさ、着いた頃には焼きあがってるくらいにしようよ」

( ^ω^)「……おーん」


 悪戯げに微笑んで、僕の手をぶんぶんと振るう。
 サークルの皆様方が居る前では決して見せてくれないであろう可愛らしい笑み。封筒は相変わらずツンの手の中でじゃらじゃらしている。
 ああクソ、そうじゃないのだけれど、可愛くって何にも言えやしねぇ。
 仕様が無いので、そのままの状態でスーパーまで向かう。



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:32:10.02 ID:f+QcL0OT0

 自動ドアの前のところでツンはすっと手を離した。
 彼女の基準としては、往来では手つなぎオッケー、店内ではアウトらしい。
 よくわからないが照れ隠しのように顔を背けるのが可愛らしいのでいいや。小さな手は名残惜しいが。


ξ゚⊿゚)ξ「お酒はだめだってさ」

( ^ω^)「おー、まぁ、そりゃそうかお」

ξ゚⊿゚)ξ「流石に、学内で飲酒はね」


 ポカリスウェットだとかファンタグレープだとか、烏龍茶だとかを適当に見繕い、レジに通す。
 大きなペットボトルが入ったふくろを僕が担当し、小さな缶がいくらか入った袋をツンが担当する。
 そういえば今日はお風呂が柚子湯だと言っていた。めっきり寒くなってきたものな、と鼻をさす冷風に思う。鼻の奥がつんとした。
 もうそろそろ秋も終わりと、高く高く色彩薄く、随分と冬らしくなってきた空を見上げる。
 月日は本当に矢よりも早いとため息をついた。

 何はともあれ、柚子湯は楽しみで仕様が無い。
 今日は布団の中でほこほこと眠れそうだと足取りも軽くなる。



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:38:18.63 ID:f+QcL0OT0

 最寄のスーパーから、園芸部の畑まで、本来ならば歩いて片道十分もかからない。
 行きにたっぷり十五分もかけていったように、帰りも同じような速度で歩く。六リットルをぶら下げる肩が不平を叫ぶが、そんなことも気にしない。


ξ゚⊿゚)ξ「もう蚊がいなくなったわよね」

( ^ω^)「あー、それはかなり嬉しいお。夜安眠の邪魔されないし」

ξ゚⊿゚)ξ「蚊ってなんでこう、耳元にくるのかしらねぇ」

( ^ω^)「血を吸いたいからじゃないかお」

ξ゚⊿゚)ξ「耳元にさえ来なかったら、別に殺さないし血くらいけちけちしないのに……」


 だとか。



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:43:10.36 ID:f+QcL0OT0


ξ゚⊿゚)ξ「そういえば今年、私の部屋ゴキブリでなかったのよ」

( ^ω^)「すげぇ……! バルサンかお? 焚いたのかお?」

ξ゚⊿゚)ξ「ううん、……なんかね、ヤモリが、住み着いたみたいで……」

(; ^ω^)「げ、元帥?!」

ξ ⊿ )ξ「ゴキブリが出る時点でもうなきたいのに、ヤモリとか……」

(; ^ω^)「な、泣くなお、僕ん家なんかこの前アシダカ軍曹出たお! それに比べたら、ヤモリなんて可愛いお可愛いお!」


 だとかいう、くだらない話をしていると、不意にツンが「最近お風呂はいると気持ちよくなってきたよね」と言った。
 過去の僕による懇切丁寧な力説と実地体験によって、ツンは基本的にお風呂好きになっている。
 某しずかちゃんとまでは言わないが、下宿暮らしの学生としては大目の頻度で湯船を使っていて、
雑貨屋なんかて売っている蜂蜜だとか牛乳だとかやたらと甘ったるそうな入浴剤を買っているのをよく見る。

 個人的にどういう使い心地なのか気になるものの、
「良い匂いになるのよ」と言われ、芳しいミルクの香りを漂わせる男子大学生とは如何かと手を出せないでいる。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:48:40.89 ID:f+QcL0OT0


( ^ω^)「おっ! きもちいいお! ……でも、行きとか帰り、特に帰り、寒ぃのなんのって……」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、まぁ、歩くわけだしね」

( ^ω^)「今度半纏でも買ってみようかと思ってるんだけどお」

ξ゚⊿゚)ξ「半纏かー。あんまり見ない気がするけど」

( ^ω^)「おん、あれってどういうところに売ってるのかねぇ……」


 唇に手を当て、ツンが左上を睨むようにする。
 真剣に考えてくれているその様子を嬉しく思いながら歩いていると、唐突にジャージのポケットでなにかが震えた。
 気色の悪い感覚に思わず肩を突き上げ飛び上がる。


ξ゚⊿゚)ξ「うん? どうしたの?」

(; ^ω^)「お、お……電話だおー」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:56:54.41 ID:f+QcL0OT0


 そういえば携帯電話をポケットに入れていたっけ、とまさぐり、二つ折りのそれを開く。
 表示名は『伊藤さん』となっている。業務連絡か何かかな、とツンに了解をとり、その場で通話ボタンを押し込む。
 もしや柚子湯が中止にでもなったんだろうか。だとしたらば悲しいなぁ、と思いながら僕は口を開いた。


( ^ω^)「もしもし、お待たせしました内藤です」

『あ、内藤さんですか』

( ^ω^)「お?」


 電話口から聞こえてきたのは、シュールちゃんのか細い声だった。
 きびきびとした伊藤さんの声を予想し、それに備えていた耳は拍子抜けして、思わず肩から力が抜ける。


( ^ω^)「シュールちゃんじゃないかい。なんだお? 何かありましたか?」

『ああ、はい、業務、連絡です。後でドクオさんにも回して下さい。番号、は』

( ^ω^)「知ってますお。えっと、用件は?」


 ああどうか柚子湯よ中止になることなかれと神に願いながらそう促す。
 電話口の向こうでなにやら大きな声が聞こえてきた。シュールちゃんの細い声は聴き取りづらい。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:59:03.84 ID:f+QcL0OT0









『おじいちゃんが事故をして、暫く入院することになったので、お風呂を少しお休みすることになりました
 また目処が立ったらこちらから連絡を入れさせていただきます』





( ^ω^)「…・・・え?」











25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:59:50.39 ID:f+QcL0OT0




 その日の帰り道、少し遠回りをして美夫湯の前を通った。
 パチンコのチラシの裏に少し乱れた字で『諸事情により休業致します』と書かれた張り紙がしてあった。




26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:02:18.35 ID:f+QcL0OT0






( ^ω^)せんとうのスヽメのようです


いの六 ~冬始め~




 一身上の都合により休業致します












27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:03:01.31 ID:f+QcL0OT0
 驚きの短さどろり濃厚。
 有難う御座いました。

次回は年内には投下する予定です







元スレ:( ^ω^)せんとうのスヽメのようです(リンク先( ^ω^)ブーン系小説とか読み物とかの倉庫様)

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