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( ^ω^)せんとうのスヽメのようです  いの一

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:00:28.95 ID:2Pwuwo4u0



いの一 ~夏盛り~



 夏が来た。
 僕が銭湯の掃除の仕事を初めて、もう四ヶ月になる。
 光陰矢の如し。矢って言うにはちょっと遅いが。


( ^ω^)「こんばんわですおー」

('、`*川「あら、内藤君、今日は早いわね」

( ^ω^)「おっお、サウナ入ろうかと思いましてお」

('、`*川「ああ、そうなの。ゆっくりしていって」

( ^ω^)「あいですおー」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:02:21.68 ID:2Pwuwo4u0


 番台を顔パスして、手早く服を脱ぎ、風呂場へ急ぐ。
 シャワーを浴びて汗を流した僕はタオルを片手に、手洗い場の直ぐ隣のサウナに入った。
 ただでさえ狭いサウナ室だが、僕はお金を払っていない身なので、端に縮こまる。
 他の利用者誰も居ないのだが、気分の問題だ。小心者とかそういうのではない。日本人の謙虚ななんとかです。


( ^ω^)「おーん……」





 白熱灯で照らされたフィリピン式サウナがどうたらという案内板を五十回程繰り返し読んでいると、不意に番台から伊藤さんが出てきて手を振った。
 時計を伺うと、十時半を三分ほど過ぎている。

 湯船とサウナを出たり入ったりしている内に閉店時間になったらしい。

 前をタオルで隠しつつ、サウナ室から出た。爽快也。本当ならタオルもうざこいのだけれど、伊藤さんが居るので我慢する。早く女湯のほうに行ってくれねぇかな。
 ぱたぱたぱた、と脱衣場の電気が消されていく。
 爽やかな空気に大きく息を吐いていると、伊藤さんは「ねぇ、ちょっと」と僕に声を掛けた。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:05:37.99 ID:2Pwuwo4u0

 伊藤さんは、此処の銭湯を経営している渡辺さんの娘さんだ。
 娘さんとは言ってももう結婚もしている立派な中年のおばさんなので、殆ど裸の僕を見ても特に何も思わないらしい。僕もあまり気にしないようにする。


('、`*川「まだ学生さんが入ってるからさ、内藤くん、出てもらうように言ってもらえないかな。流石に私が入ってくのもね」

( ^ω^)「おっお」


 お風呂場の方を見ると、確かにまだお湯に漬かっている人影が二つばかり在る。
 もう閉店時間だということに気付いていないのだろう。明日は休日だし、割とよく在ることだ。


( ^ω^)「分かりましたおー」

('、`*川「ん、じゃあ頼んだわ」


 伊藤さんが手を振りつつ男湯と女湯を結ぶ小さな押し戸を押して出て行くのを見守ってから、ロッカーからランニングとトランクスを引っ張り出す。
 幾ら夏と言おうと、流石に全裸のままで掃除は出来ない。湯冷めで風邪をひいたら洒落にならない。
 汗で濡れたままの体に服が張り付いて不快だが、我慢。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:08:24.50 ID:2Pwuwo4u0

 手洗い場で用意しておいた医療用の薄手のゴム手袋に水を入れ、手を突っ込む。
 こうすると手袋と手が密着していいらしい。

 溢れた水でランニングが濡れた。


( ^ω^)「閉店の時間ですおー、大変すみませんがそろそろお引取り願いますおー」


 がらがら、と耳を打つ良い感じな音を響かせながらお風呂場に入る。二つ分の視線が一気に僕に集まるのを感じた。
 片方は洗い場でシャワーを浴びていて、片方はお湯に使っている。


(,,゚Д゚)「……まじすか。あ、ほんとだ電気消えてる。だから早くしろっつったのに」

(,,^Д^)「だって先輩がタオル使ってるから」

(,,゚Д゚)「うっせぇなぁ」

(,,^Д^)「あの、まだ僕頭洗って無いんで、頭だけ洗っちゃっていいですか?」


 高校生くらいの少年が申し訳無さそうな笑みを浮かべて僕に言う。
 学校帰りだろうか。良く考えたら僕も高校生の頃は学校帰りに閉店まで粘ったものだ。心中に懐かしい思い出が甦る。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:11:11.86 ID:2Pwuwo4u0

 ちょっとうっかり逆上せて脱衣場でぶっ倒れ、祖父に迎えに来て貰ったのなんて、本当に良い思い出である。
 その後酩酊した僕の様子を面白おかしく家族に伝える祖父には閉口したものだったけれど、今なら僕もきっと笑って聞けるに違いない。
 まぁ、祖父ちゃん、死んでるけれど。



 まぁ其れは置いておいて、頭を洗うくらいならそう時間はとらないだろう。
 女の子なら分からないが、幸いにも彼は男だ。男湯に居るし。


( ^ω^)「あー、まぁいいですおー」

(,,^Д^)「あははっ、有難う御座います! じゃあ先輩ちょっと待ってて下さいね」

(,,゚Д゚)「……おーう」


 もう一人の少年は、僕から目を逸らすようにしてお湯に浸かり込む。
 僕が服を着ているのに対して微妙な気分になっているのだろうか。

 さっかさっかと小気味の良い音がしている中で、取り合えず僕は掃除道具だけでも用意してしまおうとお風呂場の奥の扉に向かった。

 不思議の国のアリスに出てきそうな、僕がぎりぎり身を通せるくらいの小さなアルミ扉を開け、半身を突っ込む。
 其れはボイラー室に繋がっていて、掃除道具も其処に置いてあるのだ。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:15:26.95 ID:2Pwuwo4u0

 ごおお、と耳の奥を削るような低音に、男の子ならちょっとときめくでっかい機械とむわりとした湿気が僕を迎える。


( ^ω^)「ドクオさーん、掃除道具貰っていきますおー」


 ボイラー室のバイト先輩に一声かけてから直ぐ横の壁に立てかけて在るデッキブラシを取る。
 其れから石鹸の塊の入ったケロリン桶と磨き砂の入った盥。雑巾と大きなバケツを二つ、と手際よく取り出していく。


('A`)「そろそろジェット切っていいか?」


 僕が亀の子束子に手を伸ばしているとひょこ、と顔を出したドクオさんが言った。汗の雫で髪が濡れそぼっている。

 後ろを振り返り、遠くから興味深そうにそちらを見ているお客二人に「ジェット切っちゃっていいですかお?」と聞く。
 先輩と呼ばれていたほうが頷いた。

 ドクオさんはこのバイトの先輩で、高校生の時からボイラー室の温度調節をやっているらしい。
 高校生の頃からそんな渋いバイトを選んだセンスは凄いと思う。因みに時給は僕よりも良い。そりゃあ開店から張り付いているんだから当たり前だけれど。
 慢性的な人手不足なので、本当ならばボイラーだけのバイトのドクオさんも掃除を手伝ってくれている。時給が高いのにも益々頷ける。


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:18:25.99 ID:2Pwuwo4u0


( ^ω^)「切っちゃって下さいお」

('A`)「あいよ。んじゃ俺も後で行くから」

( ^ω^)「あ、今日は荒巻さんは」

('A`)「じーさん今日は家で飯食ってるってさ」

( ^ω^)「ですかおー」


 このボイラー室は本当は荒巻という渡辺さんの親戚筋のおじいさんが受けもっているのだが、最近は腰を痛めたとかで、毎日専らドクオさんが温度調節に励んでいる。
 因みに熱源には廃材を使用。とってもエコな感じだ。

 頭をぶつけないように細心の注意を払いながらお風呂場に戻り、さてどうしたものかとモップを立てる。
 かんかこん、と耳に響く良い音がした。女湯はもう掃除を始めたのか、ざぱざぱと水がタイルに降りかかる音がしている。
 女湯の方を掃除するのは伊藤さんと、その娘さんのシュールちゃん。


(,,^Д^)「終りました。すみません、お手数かけました」

( ^ω^)「あっ、いえいえ、ご利用有難う御座いましたおー」


 頭を洗い終えたのか、少年が丁寧に頭を下げた。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:22:48.23 ID:2Pwuwo4u0

 うむうむ、立派な銭湯青年へと育ってくれい、等と若き日の自分を重ね合わせながら思ってみる。


(,,゚Д゚)「タカラ、早く帰るぞ」

(,,^Д^)「あ、待ってくださいよ先輩! あははっ、ごちそうさまでしたー!」

(,,゚Д゚)「……ゴチソウサマデシタ」


 もう一方の少年は舌打ちせんばかりの勢いで言い、さっさかとお風呂場を出て行ってしまう。
 ぽたぽたと雫だったまま脱衣所へと向かう少年を追いかけ、後輩らしき少年が「待ってくださいよ先輩」と悲鳴を上げた。

  _,
( ^ω^)「……」


 ちょっとばかりムカつく。せめてお風呂から出た後、体を拭くくらいしてくれ。


( ^ω^)「……ま、そういうひともいらっしゃる」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:25:59.52 ID:2Pwuwo4u0


 くるりと向きをかえ、雑巾を片手に鏡拭きへと向かう。
 一々一人一人のお客の態度を気にしていたら勤まらない。
 水くらいなら後で拭けばいいし、もう今日のうちはお客は来ないから、誰かが滑って転ぶことも無いだろう。


                                                            ……>

                                              ン、センパイドウシタンデスカ?>

                                                            ……>

                                             センパイ?! エ、チョ、センパイ?!>

                                                            ……>

                                         ギャー!! センパイガブッタオレタァァァ!!>

                                                            ……>

                  ノボセタンナラサキデテッテクダサイヨォォ!! テカチョ、センパイ?! イキテマス?!>






25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:28:27.63 ID:2Pwuwo4u0





('A`)「よっす」

( ^ω^)「あ、ドクオさん。モップお願いしますおー」

('A`)「あいよー」


 ボイラー室へと繋がる小さな扉から現れたドクオさんは、汗が不快なのかシャツの胸元を引っ張って空気を入れている。
 僕はというと、雑巾でずらりと並んだシャワーの口と鏡を拭いていた。

 昔懐かしのケロリン桶には、市販のものだと思われる石鹸が大量に入っていて、溶けて一体化している。
 其処に雑巾を突っ込んで泡立て、あわあわの其れで鏡とシャワーを洗うのだ。
 しゃがんだり立ったりの上下運動が中々に腰に辛い。それは宛ら、ヒンズースクワット。


('A`)「よっせい」


 ドクオさんは、同じく石鹸の入った別の桶にデッキブラシを突っ込み、タイルをさかさかと洗っていく。
 しゃっこしゃっこと小気味のいい音が背後で鳴っていると、そこはかとなく心地よい。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:30:37.81 ID:2Pwuwo4u0

 半ば無心になりつつ二十枚の鏡を洗い終えたら、磨き砂と呼ばれる何か良く分からない緑色の粉をまぶした亀の子束子で鏡の前にある机を磨いていく。
 砂という癖に何故泡立つんだろうと何時もちょっと不思議に思う。
 後このでかい亀の子束子とか、最近売っているの見ないがどこから仕入れているんだろうか。スーパーとかで売ってるのか。

 かこーん、と高橋留美子の漫画の効果音のような桶の音が女湯の方から聞こえてきた。



lw´‐ _‐ノv「すみませーん、デッキブラシ下さいー」


 シュールちゃんの声が聞こえる。どうやら此方に呼びかけているらしい。

 手袋を泡に塗れさせたドクオさんは、服に泡が付くのも気にせず腰に手を当ててふむと息を吐き出した。


('A`)「あれ、もう一本ブラシ無かったー?」

lw´‐ _‐ノv「もう古いから買い換えるんだそうですーよー。だから今日はそっちの使わせてもらいなさいってお母さんがー」

('A`)「あー、はいはい」


 かんかん、とタイルをブラシで何度か叩く。いい音がした。
 ちら、とドクオさんがこっちを見た。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:33:45.73 ID:2Pwuwo4u0


( ^ω^)「あ、ドクオさんお願いしますお」

('A`)「え、いやいやお前が行ってよ」

( ^ω^)「いやいやいやいや、僕はコレやんなきゃいけませんからお」

('A`)「いやいやいやいや、俺ずっと働いてたんだしさぁ」

('、`*川「……私もシュールも服着てるんだから早く来なさい」


( ^ω^)「「ですよねー」」('A`)




('A`)「いや、だって誰だって変態の誹りは受けたくないじゃないですか……」


 とかなんとかぼやくドクオさんを見送ってから、泡だらけのタイルで滑らないよう気を付けながら端に固めてあった桶と椅子をお風呂場の中心に引き摺ってくる。
 からからから、といちいち響く音にちょっと辟易しつつ、先ほど使っていたケロリン桶と雑巾を装備。
 重ねて積むちょっとした山脈のようになる座椅子と桶と相対する。


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:36:22.41 ID:2Pwuwo4u0


( ^ω^)「……っし」


 気合の掛け声を一つ。

 これが僕的一番の重労働。

 しゃがみこんだままの体勢で、二十枚の桶と十六個の椅子を洗っていく。
 側面と内側と、裏と表。余すところ無くきっちりと。
 泡が全体についたものは端に寄せて、後で纏めてすすぐことになっている。

 余計な事は考えない。手を只管機械にする。

 無言で桶と椅子を洗っていると、何時の間にか帰ってきていたドクオさんが僕の隣で泡塗れになったままの椅子や桶をバケツ片手にすすぎだした。
 ざぷざぷと大雑把なかけ水の飛沫が僕にまで飛んでくる。盛大に服が濡れるけれど、既に汗で頭から水を被っているようなものなので大して気にはならない。

 タイルに乗っていた泡が流れて、排水溝に溜まっている。




31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:40:43.77 ID:2Pwuwo4u0


('A`)「えーっと、今日は三の日だっけ?」

( ^ω^)「あ、手洗い場洗ってきますお」

('A`)「おう、脱衣場はさっきやっといたから」


 お風呂場は毎日洗うのだが、他は曜日や日付によって細かく決められている。
 例えば休みの前の日は手洗い場のマットを洗う日だったり、月初めにはサウナ室やトイレの掃除をしたり。

 今日は手洗い場を磨き砂で磨く日だった。

 ドクオさんは雑巾を片手にお風呂に足を突っ込み、水垢おとしをしている。
 因みにお湯を落とすのと浴槽の細かい掃除をするのは昼間、渡辺さん夫婦がしているらしい。
 それでは追いつかないから、月に一度僕等が召集されて大掃除を行うのだが。


( ^ω^)「赤い、手ぬぐい、マフラぁにしてぇー」

('A`)「季節外れ!」

(; ^ω^)「ご、ごめんなさいお……」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:45:00.42 ID:2Pwuwo4u0


 脱衣場は既に電気が消され、お風呂場の大きなガラス戸から洩れる電気だけに照らされて薄暗い。
 手洗い場を出て直ぐに敷かれていた布のマットはサウナ室で干されていた。さらにその下に敷かれているムシロが椅子に引っ掛けられている。
 暗い中、扇風機が風を吐き出す鈍い駆動音が響いていた。

 お風呂場よりは数段快適な夏夜の冷気に包まれながら、しゃこしゃこと手洗い場を洗っていく。
 鏡を洗おうと顔を上げると、額の辺りに泡がついていた。

 腕で其れを擦り落としながら、楽しいなぁと不意に思う。







34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:47:44.63 ID:2Pwuwo4u0

「失礼します」




lw´‐ _‐ノv「お疲れ様、でした」

(; ^ω^)「おんっ!?」


 薄手のシャツと短パン姿のシュールちゃんが押し戸を押して現れたとき、僕は丁度全裸だった。


lw´‐ _‐ノv「……」

(; ^ω^)「お、お疲れ様でしたお」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:52:22.73 ID:2Pwuwo4u0


 とっさにタオルで隠したものの、シュールちゃんの冷たい視線が弾丸のように突き刺さる。
 ああ、止めてくれねぇかなぁ、その視線。風呂から上がったばっかりだって言うのに変な汗かいてきた。タオルがあって、良かった。本当に良かった。
 股間に当てたタオルで変な汗を拭いたい衝動に駆られながらも、シュールちゃんと相対していると、


lw´‐ _‐ノv「……米」


 シュールちゃんはくるりと方向転換し、自販機に向かう。
 女湯にも自販機はあるのだが、微妙に品揃えが違って、シュールちゃんは男湯の方にしかない『どろっと甘酒(つめた~い)』がお気に入りなんだそうだ。
 女子中学生が甘酒ってちょっと渋過ぎやしないかと思わなくもない。


(; ^ω^)「こ、こめ……?!」

lw´‐ _‐ノv「それじゃあ明日も宜しくお願いします」

(; ^ω^)「おっ、おぉん」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:55:07.03 ID:2Pwuwo4u0

 ぺきょ、とプルタブを押し上げて素足のままで女湯のほうへ戻っていってしまう。
「どうした?」と湯気を上げたドクオさんが手洗い場で僕に問いかけた。


(; ^ω^)「何でもありませんお、多分」

('A`)「多分てお前……あー、今週末は大掃除だからな。忘れるなよ」

( ^ω^)「おっおー」

 








( ^ω^)「おー、あー、明日は、無理だお」

ξ゚⊿゚)ξ「無理なの?」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 17:57:37.20 ID:2Pwuwo4u0


 ぱちぱちと瞬きをして、ツンは携帯から僕のほうに視線を移した。
 長い睫毛が瞬くのを見るのは割と好きだ。


ξ゚⊿゚)ξ「何で? バイト?」

( ^ω^)「おん。前行った事あるお? お風呂屋さんの」

ξ゚⊿゚)ξ「あー、あそこね。シュールちゃんとか、ドクオさんとか……えー」


 僕の部屋はお世辞にも広いとは言えない。
 四畳半とまでは言わないけれど、沢山の家具を置くと割りと本気で起きて半畳寝て一畳を実践する羽目となる。
 そんな部屋に二人でいるのは結構暑苦しいので、僕は頻繁にツンの部屋に行くようせがむのだけれど、掃除の苦手な彼女の部屋はもっと狭い。

 でも、この部屋よりはましだと思うんだけどなぁ。
 ツンの考えてることは良く分かんねぇや。等と思考放棄している。


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 18:00:27.80 ID:2Pwuwo4u0

ξ゚⊿゚)ξ「何でもっと早く言わないのよ。……まぁ、私も行き成りだから悪いんだけどさぁ」

(; ^ω^)「ご、ごめんおー」

ξ゚⊿゚)ξ「んー、じゃあ、しょうがないかなぁ。ヒートとかと行こうかな、ショッピングモール」

(; ^ω^)「ほんとごめんおー」

ξ゚⊿゚)ξ「何回も謝らないでよ、何か悪い気してくるじゃない……」

(; ^ω^)「あ、でも午後からなら遊べるお!」


 本当なら、大掃除の後はくたくたになっているので、一日部屋でうだうだしていたいのだけれど、我慢。
 暑いし、ショッピングモール何て本当に冗談じゃない、と言いたいけれど、我慢。
 そう、これは銭湯のサウナだ。出た瞬間の爽快感のために今は我慢だ。もう直ぐ来るぞ、もうちょっとだ。


ξ*゚⊿゚)ξ「あ、じゃあそれで!」


 ぱぁっ、と輝く笑顔。ああ、素晴らしきデレ! ツンデレのデレ!
 衝動的にぐりぐりとツンの頭を撫で回して、殴られた。


 あーあ、明日はハードワーク。






44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 18:02:18.67 ID:2Pwuwo4u0
以上で今回の投下は終了です。支援等有難う御座いました。
因みにこの話は「風呂屋vipのようです」とは関係ありません。ネタが被っただけです。

質問等ありましたら、なんなりとどうぞ



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 18:04:13.43 ID:wCuqJzs80
酸性湯ですか?

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/04/29(水) 18:05:57.50 ID:2Pwuwo4u0
>>45
アルカリだった気がします





元スレ:( ^ω^)せんとうのスヽメのようです(リンク先( ^ω^)ブーン系小説とか読み物とかの倉庫様)

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