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( ・∀・)は聖夜に矛盾と出会うようです

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:18:04.81 ID:Yzh49lDM0
( ・∀・)「雪、降ってたのか……」

布団に入りながら、独房のはめ殺しのガラス窓に雪が当たり続けるのを見る。

あの時のことを思い出しそうでいけない。
あの時も、こんな雪が舞っていた。

( ・∀・)「……………………」

ふと、目を閉じてみる。

( -∀-)(……後悔はしてないさ)

とある県の刑務所。
ここに来たのはもう8年も前のことになる。

( -∀-)(自分のやったことに、誇りは感じられないけど……)

( -∀-)(それでも、やってよかったかな……)

雪が少し強くなったようで、窓に当たる音が大きくなる。

( -∀-)(ミセリ……)

なぜだろう。
雪の音を聞いた時、唐突に、突然に、あの時からもう二度と思い出さぬと誓った、
心の底にしまったはずの記憶が、目の前に浮かび上がってきた。


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:19:04.62 ID:Yzh49lDM0
( ・∀・)「遅いな、ミセリのやつ……」

11年前の12月24日、俺はテレビを見ながら、中二になる妹のミセリの帰りを待っていた。

('、`*川「今日ミセリねえ、部活で六時までかかるって言ってたわ」

( ・∀・)「そーか、年明けまでもう部活やんないっていってたからなあ」

……。
しかし。
どういう訳か、7時を過ぎてもミセリは帰ってこなかった。

('、`;川「いくら何でも、遅すぎるよねえ……」

( ;・∀・)「学校に聞いてみたけど、もう校内には誰もいないって……」

('、`;川「とりあえず、お父さんを待って……」

……。
その夜は結局、ミセリが帰ってくることは無かった。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:19:42.55 ID:Yzh49lDM0
おかしい。
もう3日も経っているというのに、ミセリが帰ってくる気配がない。

('、`;川「警察はもう、この辺りはほとんど探したって……」

(;゚д゚ )「ああもう、どうすりゃいいんだよ……」

母も父も、憔悴しきっていた。

( ;・∀・)「……………………」

それは俺も同じだった。

(;゚д゚ )「もしも……もしミセリが……」

('、`;川「やめてよ、あなた!!」

そう、母が言ったときだった。

ダイニングの電話が鳴り、家中にその音が響いたのは。

('、`;川「もしもし……」

母が電話を取る。

そして、2,3回うなずいた後、受話器を手から取り外し、口をぱくぱくさせながら

('、`;川「ミセリが……ミセリが山の中で見つかったって………」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:20:53.32 ID:Yzh49lDM0
……。

あれ?

ミ,,;Д;彡「止めてくれ、俺が悪かった、助けて……」

何で俺は包丁を持って、人を刺しているのかな。

……こいつが、ミセリを殺したんだ。

ミ,,;Д;彡「い、痛い!! 痛い、痛い痛い!! 止めて、何でもするから!!」

何でこいつはこの期に及んで命乞いをしているのかな。

……誰だって命は惜しいからさ。

( ・∀・)「……………………………」

何で俺は、命乞いをする人間を

ミ,,;Д;彡「ぎゃうおッ!!」

こんなにも簡単に、殺せるのかな。

……それが目的だったんだろ。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:24:42.56 ID:Yzh49lDM0
『被告人に、無期懲役の判決を言い渡す』

( ・∀・)「……………………………」

記憶の継ぎ目。
ミセリの死体発見から刑務所に行くまでの曖昧な記憶の中で、
唯一はっきりと憶えている場面。

( ・∀・)「……………………………」

一言も、喋らなかった。

父も母もとっくに自殺してこの世を去り、、俺を庇ってくれる人間などもう居ない。

控訴なんか、初めからしないつもりでいた。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:25:12.06 ID:Yzh49lDM0
裁判所から出て、護送車に乗るまでの間。

雪が降っていた。

ついつい、生前、雪が好きだと言っていたミセリの記憶が蘇る。

ミセ*゚ー゚)リ『私の誕生日ねえ、12月25日でしょ、クリスマスなのよ!!』

幼稚園児の時、嬉しそうにクリスマスが誕生日だと言うことを自慢してきた。

ミセ*゚ー゚)リ『お兄ちゃん、私ね、困ってる人を心の中から救ってみたいの』

小学生の時、キリストについて書かれた本を読んで、俺にこう言ってきた。

ミセ*゚ー゚)リ『私、雪が好きなの。だってほら、真っ白で心が洗われる感じがするじゃない?』

中学の時、偶然雪の降る帰り道で出会い、並んで歩きながら言った言葉。

次々に、次々に、次々に、思い出が決壊したダムのように溢れてくる。

( ;∀;)「うおあああああああああああああああああああ!!」

俺は叫んだ。腹の底から叫んでみたが、失われたものは二度と元には戻らなかった。


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:26:28.87 ID:Yzh49lDM0
( ;∀;)「……………………………」

あれ?

視界が滲む。
目の周りが冷たい。

……………………。

あの護送車の前で大泣きしてから、いくら出そうと思っても出なかった涙が、
すでにあの時、枯れてしまったとばかり思っていた涙が。

だらだらと、ぼつぼつと、目から溢れ出てきた。

あの、ミセリが帰ってこなかった日から。
あの、ミセリを殺した連続レイプ殺人犯を斬殺した夜から。
あの、判決を告げる木槌の音が響いた時から。
あの、護送車の前でミセリの記憶が氾濫した瞬間から。

止まっていた時計が、猛烈なスピードで、狂ったように、回り出していた。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:27:14.98 ID:Yzh49lDM0
( ;∀;)「……………………」

声を押し殺しながら、俺は泣き続けた。

31にもなって、ようやく、いまさら、ミセリを失った喪失感に苛まれていた。

ようやく、失ったもの、奪われたもの、奪ったものの大きさに気づいた。

妹。
連続レイプ殺人犯の命。
俺の家族の命と尊厳。

そして。
俺自身の、時間と心。

解っている。
もう二度と戻らないものだっていうことは。

でも、
こういう時、泣いて後悔する以外、どうしろっていうんだよ……。


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:28:39.58 ID:Yzh49lDM0
何日泣いたかわからない。
何年泣いたかわからない。

ある年の暮れの夜、ふっ、と日めくりカレンダーを霞んだ目でとらえる。

12月24日。
隣にある時計の針は夜の12時を少しだけまわったことを示しているので、今日は12月25日。

ミセリと、キリストの誕生日じゃないか。

全国のカップルが、将来について何の疑問も持たず、今という時を楽しむ数時間。

全国の童貞が、一年の内最も卑屈になる数時間。

全世界のサンタクロースが、子供たちの枕元かクリスマスツリーの下にプレゼントを置く数時間。

そして、人々がこの世のどこかで奇跡が起きているかも知れないと期待する日。

( ・∀・)「奇跡なんて、どこにあるんだろうな……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:29:13.34 ID:Yzh49lDM0
……………。

どこからか、シャンシャンという澄んだ鈴の音が聞こえてきた。

最初は、幻聴か、バカップルが刑務所の前でバカ騒ぎしているのかと思った。

しかし、それはだんだんと大きくなってきている。

( ・∀・)(ついに、耳がイカレたのかなあ……)

そう考えるのが一番楽だった。

泣き疲れたので、布団をひっつかんで、頭の上まで被る。

しゃんしゃん。

しゃんしゃんしゃんしゃん。

鬱陶しい幻聴だな、いつまで耳に取り憑く気だ、と思ったら、突然その音が止み、

『おい、起きろ』

人の声が聞こえた。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:30:58.96 ID:Yzh49lDM0
( ・∀・)(なんだ、誰か脱獄したのか?)

と最初は思ったが、今の声はこの刑務所のどの看守の声でもない。

( ・∀・)(じゃあ、これは……)

『おい!! 起きろっつってんだよ!!』

( ;・∀・)「うおあっ!!」

がば、と起き上がった俺は、この後心臓が止まるかと思った。

なぜなら、起き上がった俺の目に映ったのは……

从 ゚∀从「やっと起きやがったな……」

白い綿のようなものの付いた赤い服を着た巨乳の美少女と
 y y
(;'A`)「おー、起きた起きた」

赤い鼻をした人間と鹿の合いの子みたいな動物だったからだ。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:32:02.46 ID:Yzh49lDM0
( ;・∀・)「何なんだあんたら……」

俺がそう聞き終わらない内に、
 y y
(;'A`)「いや、サンタとトナカイだけど?」

自分のことをトナカイだとぬかしたキメラの方が答える。
なるほど、鍵の開く音もなく、はめ殺しの窓の割れる音もしなかった事から考えて、
この巨乳ちゃんはサンタだと考えていいのかもしれない。
俺が刑務所に入って8年経っているから、老いたサンタも娘に役を譲ったのだろう。
それにしても、まさか俺のところに来るとは……。

( ;・∀・)「何で俺のとこなんか来たんだ? 子供に夢をやるのがあんたらの仕事だろう?」

俺がそう聞く。

从 ゚∀从「いや、もんのすごい悲しそうな奴が居たからさ。
      俺たちの活躍する日に、悲しそうな奴が居たらそいつをどんなことしてでも
      笑わせてやりたい、だからここに来たんだなこれが」
 y y
(;'A`)「あと、今時この年になって俺らのことサンタだって信じてくれる奴なんていないからな。
    サービスだよサービス」

( ;・∀・)(信じざるをえなかったんだけどなあ……)

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:32:38.93 ID:Yzh49lDM0
从 ゚∀从「ところで、だ」

从 ゚∀从「サンタが来たって事はどうしてもらえるのか、わかるよな?」

わかります。
 y y
(;'A`)「あんたが今一番欲しいものを言ってみ? やるから」

( ;・∀・)「けどよ、俺だってもうおっさんの人殺しだ。
      俺より、もっとプレゼントを受け取るのにふさわしい奴が居るって……」

从 ゚∀从「バカ野郎」

するどい声と共に睨み付けられる。

从 ゚∀从「この国の俺を必要としているガキどもにはもうみんな配ったんだよ、プレゼント。
      でも、そいつらは何にも知らねえ赤ん坊でもない限り、俺たちのことを
      必ず疑ってきやがる」

巨乳ちゃんの言うことは俺にもなんとなく理解できた。
 y y
(;'A`)「あんたは特別なんだ。絶望にとりつかれた時でも、どうすればいいか頭をひねった。
    殺しだって多分、楽しみでやろうとおもってやった訳じゃないんだろ?
    そしてなにより、この年になってサンタを信じてくれたんだ。
    俺たちにとって一番つらいことは、信じてもらえない事なんだ。
    何でもいい、俺たちを信じてくれるあんたを救うために俺たちはここに来たんだ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:44:01.93 ID:Yzh49lDM0
( ;・∀・)「君たち……俺が誰なのか、わかってて……」

从 ゚∀从「これでも神の類だからな、お前の経歴と、
      こういうとき、どういう選択をするかくらいは話してりゃわかる」
 y y
(;'A`)「もう、狂ってしまった時計の針を、元に戻してもいいんじゃないかな?」

( ;・∀・)「……………………………」

少し、考える。
どうすれば、いいか。
どうすれば、一番良い状態になるのか。

……。
おのずと、答えは出た。

あの日の自分と、家族を救うために。

自分自身を、殺す。

( ・∀・)「時計の針を……」

( ・∀・)「時計の針を、止まる前の時間まで巻き直す。
      タイムマシンか、そういう類の何かをくれ……」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:45:07.94 ID:Yzh49lDM0
从 ゚∀从「………………………」

从 ゚∀从「やっぱ、そうか……」

答えを聞いた巨乳ちゃんは優しく、しかし寂しそうに俺を見て微笑んでから、
キメラの方を向く。
 y y
(;'A`)「そうだね、それが一番いいよ……」

キメラは手を腰の方に回し、その辺りの何もない空間から
 y y
(;'A`)「エンッ」

と、白く、大きな袋を取り出し、その袋の中からさらに何かを取りだした。

それは、腕時計の文字盤がでかい液晶画面になったようなものだった。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:45:53.86 ID:Yzh49lDM0
从 ゚∀从「さて、と……」

巨乳ちゃんは俺に歩み寄り、

从 ゚∀从「使い方は、このツマミで時間を合わしたらこの青いボタンで時間移動だ」

と、俺に使い方を教えてくれた。

( ・∀・)「わかった」

俺は、時間を合わせる。

今から、15年前の、天皇誕生日。

( ・∀・)「じゃあ、行ってくる……」

从 ゚∀从「あ、ちょっと待て。これを……」

そう言うと巨乳ちゃんは自分の赤い上着を脱ぎ、

从 ゚∀从「餞別だ」

と、露わになった豊満な胸の谷間から何かを取り出し、俺の手に握らせた。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:47:14.63 ID:Yzh49lDM0
从 ゚∀从「グロック17だ。どう使うかはお前が決めろ」

( ;・∀・)「………………………」

手に持った拳銃を眺める。

不思議と、怖い感じはしなかった。

軽く、扱いやすそうな感じがした。
何より、人肌の温もりが宿っていた。
 y y
(;'A`)「あ、俺からも」

キメラは、先程の袋からもう一つ、何か六角形のものを取り出した。
 y y
(;'A`)「ヘルメス・ドライブ。すげえだろ、サンタをなめんなよ!!」

( ;・∀・)「二人とも……」

胸がいっぱいになる。

( ;・∀・)「わかった、ありがとう」

俺にとって、最期に言葉を交わしたのがこの二人になるんだろう。

悪い気はしなかった。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:48:34.66 ID:Yzh49lDM0
( ;・∀・)「行ってきます」

青いボタンを、押す。

途端に妙な浮遊感に襲われ、猛烈に頭が痛くなる。

( ;・∀・)「おおおおおおおおおおおおおお!?」
 y y
(;'A`)「がんばれよ」

从 ゚∀从「ヘマすんなよ!!」

刹那、二人が
 y y
(;'A`)bビシッ 从 ゚∀从bビシッ

親指を立てた。

( ;・∀・)bビシッ

本当に、やり返すので精一杯だ。

そしてその瞬間、俺の体は12月25日から15年前の12月23日に出発したらしく、
視界が白い光で完全に包まれてしまった。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:49:46.84 ID:Yzh49lDM0




 y y
(;'A`)「さ、俺らも行くか」

从 ゚∀从「ああ、そうだな」







39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:50:58.49 ID:Yzh49lDM0
( ;・∀・)「おあああっ!!」

白い光が晴れた時、俺はうす暗い路地にいた。

( ;・∀・)「あ、れ?」

空が茜色に染まっている。あっちは西だろう。

( ;・∀・)「ホントに、タイムトラベルをやったのか……」

不思議なほどに、簡単に信じられた。

ブロック塀の向こうの家の窓に、カーテンがかかっておらず、そこから見える
カレンダーからも、15年前の12月であることが伺えた。

( ;・∀・)「とりあえず、服を何とかするか……」

そう言った俺の目に、あるものが映った。

( ;・∀・)「あれは……」

家の庭に、服が干してあった。

( ;・∀・)「…………………………………」

拝借しちゃえ。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:52:03.87 ID:Yzh49lDM0
囚人服から着がえる。これで、人目は心配ない。

( ・∀・)「よし、行くぞ!!」

六角形のレーダーに、あの連続レイプ殺人犯のフルネームを入力する。

( ・∀・)「ヘルメス・ドライブ発進!!」

キィィィィィィィンと、耳をつんざく音が響き、辺りに光が満ちる。

一瞬で、どこかの神社の境内だとおぼしき場所に到着した。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:53:27.22 ID:Yzh49lDM0
( ・∀・)(ここは……)

耳を澄ます。

夕方の風が木々の間を通り抜ける音と共に、しめった音と、微かに

『あん、あん』といったような声も聞こえてくる。

( ・∀・)(なるほど……)

声の方向に、足音を立てないよう注意して向かう。

そして、陰からこっそりと声の方を見てみる。


47 名前:>>42 ネタが解る奴がいたとは:2007/12/02(日) 12:54:14.98 ID:Yzh49lDM0
从*///从「あっ、やめ、あひぃん……」

ミ,,*゚Д゚彡「お……ら……」

巫女さんが、全身を木に縛りつけられながら、連続レイプ殺人犯に犯されている。

( ・∀・)(巫女さんには悪いけど、チャンスだな……)

拳銃をスライドさせ、後ろからレイプ魔に近寄る。

ミ,,*゚Д゚彡「ふう、ふう……」

相変わらず腰を振っている。

从*///从「いやあ……いっちゃう、いっちゃうぅ……あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁ!!」

巫女さんかわいいなあ……。

おっといけない。
そうこうしている内に、俺はレイプ魔の左足に照準を合わせた。

( ・∀・)(よし……)

次の瞬間、俺はトリガーに掛けた指に力を込めた。

神社に、乾いた音がこだました。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:55:19.80 ID:Yzh49lDM0
ミ,,;Д;彡「ぎゃうおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

うるさいな。左足を撃たれたくらいで、喚くなよ。

( ・∀・)「……………………」

もう一度、撃つ。今度は……

ミ,,;Д;彡「い゛やあ痛い!! いたいよお!!」

右腕だ。

( ・∀・)(最後は……)

今まで職務を全うしていた、彼自身の分身に、照準を合わせる。

ミ,,;Д;彡「え……いやあ!! そこだけは、そこだけはかんべええ゛え゛え゛え゛え゛!!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:57:23.01 ID:Yzh49lDM0








                      バンッ










54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:57:58.46 ID:Yzh49lDM0
ミ,,;'゚皿;彡「いぎいいい゛い゛い゛い゛い゛い゛いあああああああああああぁぁぁぁぁ……」

少し外したようで、レイプ魔の金玉が、銃声と共に飛び散った。

……。

途端、俺は急に、妙な感覚に体を支配された。
今までに味わったことのない、どう表現していいのかわからない感覚だ。

俺は、自分の体に異変が起きていることを感じた。

( ;・∀・)(く……これは……)

手を見ると、餞別の拳銃もろとも手が音もなく透明になり、消えていくのが見えた。

( ;・∀・)(タイム・パラドックスって奴か……)

( ;・∀・)(歴史を変えたんだ、想定の範囲内だ……)

歴史が、変わった。
これからの未来は、俺が今まで歩んできた未来ではなくなる。
15年前、明日、ミセリは殺されなくてすむ。
15年前、明日からの俺は、殺しの罪で刑務所に入らなくてすむ。

そして、この俺は……

( ;・∀-)(最期に、あのサンタ達に遇えてよかった……な……)


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:58:56.16 ID:Yzh49lDM0
 y y
(;'A`)「……消えちゃったね」

从 ゚∀从「ああ……」
 y y
(;'A`)「あのさ、前に物理の本で読んだことがあるんだけど、こういう時って
    歴史の流れに矛盾が生じて、どうなるか解らないって書いてあったんだ……」

从 ゚∀从「俺たちはこれでも、神の類だぜ? 物理なんか、超越したところにいるのさ」
 y y
(;'A`)「それでも、あいつのこと考えると、俺たちが、何にも言わずにやってやった方がよかったのかな……」

从 ゚∀从「いや、これは、絶対にあいつ自身の手でやらなきゃいけなかったんだ。
      それに、もうそういうことを考えるのは遅いぜ」
 y y
(;'A`)「そうだよね……」

从 ゚∀从「さ、もうそろそろ準備しようぜ、今度はまともなプレゼントをもってってやろう、
      この時代のあいつにな……」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 12:59:36.56 ID:Yzh49lDM0
从*///从「ふう……ふう……」

从*///从「はじめてだったのにぃ~……」

从*'ー'从「でも、きもちよかったかな?」

从*'ー'从「ふえぇ~、縄が解けないから逃げられないよぉ……」

从*'ー'从「でも、これでもきもちいいし、べつにいいかな?」

从*'ー'从「ん?」

从'ー'从「あれれ~、連続レイプ殺人犯が金玉の中身をぶちまけて倒れてるよ~?」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:01:41.50 ID:Yzh49lDM0
ある年のクリスマスイブ。

『連続強姦殺人犯のフサギコ容疑者が、昨晩○×神社で大怪我をした状態で発見され……
警察は近くにいたこの神社の巫女から事情を聞き……』

テレビの前の、ダイニングテーブルの椅子に座った4人家族。

( ・∀・)「かーちゃん、ご飯まだ?」

ミセ*゚ー゚)リ「お母さん、お腹空いたよー」

('、`;川「ちょっと待ってね、もう少しで唐揚げできるから」

( ゚д゚ )「お母さんの唐揚げ、おいしいからなあ」

どこにでもあるような、ある夜の晩飯前の風景。

( ・∀・)(腹減ったな)

平凡で、何もないような感じがするけど、俺はこの日常が心底好きだった。

('、`*川「そういえばねえ、近所の杉浦さん、服盗まれたんだって」

何でか解らないけど、心底好きだった。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:02:38.16 ID:Yzh49lDM0
風呂から出て寝る時、妹で中二のミセリが話しかけてきた。

( ・∀・)「ん? 何?」

ミセ*゚ー゚)リ「お兄ちゃんさあ、

      …………サンタって信じる?」

( ;・∀・)「へ!?」

ミセリは大まじめな顔で聞いてきた。

ミセ*゚ー゚)リ「ねえ、どうなの?」

( ;・∀・)「うーん……」

俺は頭をかいて、それから眉をひそめ、

( ;・∀・)「信じてるよ、悪いか」

とだけ答え、すぐに自分の部屋に駆け込んだ。

後ろで、ミセリが

『お兄ちゃん子供ーwww』

と言っているのは、気のせいだということにしておこう。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:04:36.28 ID:Yzh49lDM0
次の日、ミセリとキリストの誕生日、クリスマス。

当然ながら、俺の枕元にプレゼントなど無い。

ミセ*゚ー゚)リ「ほらお兄ちゃん、居なかったじゃない」

( ;・∀・)「うるせー、サンタは子供のためにいるんだろーが!!」

そうはいったけど、ホントは寂しかった。

サンタが、来てくれなくて。

でもまあ、この年になって信じてる奴、俺くらいだろうし、
そろそろ大人になってもいいんじゃないかな。

そう思った矢先だった。

ミセ*゚ー゚)リ「お兄ちゃん!! ほら見て、雪!!」

ミセリが窓の外を指さし、嬉しそうに騒ぎ出した。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:06:29.37 ID:Yzh49lDM0
( ・∀・)「おー、きれいだなあ」

なるほど、窓の外には、ついさっき降り出したのか、白く、きれいな粉雪が舞っていた。

( ;・∀・)(あれ? この雪……)

俺は少しだけ、降っている雪に懐かしさに似た感情を抱いた。

( ;∀;)(何でだろう、この雪に、ものすごいありがたみを感じる……)

なんでだろう。涙が目にたまり、溢れだしてくる。

ミセ*゚ー゚)リ「お兄ちゃん、どうして泣いてるの?」

( ;∀・)「いや……平和だなぁって……」

この雪は、きっと生涯忘れられなくなる。
そう思った。

ミセ*゚ー゚)リ「すごい、すごい!!」

( ・∀・)「お前、雪好きだなあ」

いつか、雪の降る帰り道でミセリが雪が好きだと言っていたのを思い出した。

妹と兄が、雪を見ながら笑っている。
微笑ましい光景と言えば、間違いなくそうだろう。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:08:58.04 ID:Yzh49lDM0


.                      『お兄ちゃん』

                      『ん? 何だよ?』

               『私も、サンタ信じてみよっかな』

                     『どうした、急に』

                 『だって………………………』

          『私、昨日の夜、きれいな雪が降るといいなって思ったら、
                ホントに降ってきたんだもん!!』




73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:09:35.55 ID:Yzh49lDM0

seiyanimujun.png

                                      おしまい




78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:11:03.86 ID:Yzh49lDM0
はい、中途半端な長さだったけど、これでおしまいです。
さると規制が無かったらもっとスムーズにいけたんだろうけどね。

支援してくれたみんな、ありがとおおおおおおおおおおおおおおう!!

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/02(日) 13:11:45.88 ID:Yzh49lDM0
できればね、もうちょっとタイムパラドックスによって起きる矛盾のとこを
書きたかったよいぇぇーーーーーーーい!!






元スレ:( ・∀・)は聖夜に矛盾と出会うようです (リンク先( ^ω^)ブーン系小説とか読み物とかの倉庫様)
[ 2014/12/24 00:05 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)

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