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モスコミュール・ベクトルのようです

1 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 22:54:13 ID:oU7xCKls0

(*゚ー゚)「お待たせしました」

(*゚ー゚)「ブレンドコーヒーと、カモミールティーです」

o川*゚ー゚)o「あっ、コーヒーが私です」

(゚、゚トソン「……どうもです」

(*゚ー゚)「どうぞ、ごゆっくり」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「……」

(゚、゚トソン「……キューちゃん、キューちゃん」

o川*゚ー゚)o「どしたの、トソン?」


2 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 22:55:34 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「さっきの電車で向かいに座ってた人なんですが」

o川*゚ー゚)o「うん」

(゚、゚トソン「何やら、ノートパソコンを2つに割ったようなのを睨んでましたが」

o川*゚ー゚)o「あー、画面側をこう、パキッと」

(゚、゚トソン「はい」

o川*゚ー゚)o「タブレットって言って、新しい電子機器なの」

(゚、゚トソン「どうやって操作するんです?」

o川*゚ー゚)o「へっへっへ、聞いて驚くなよー」

(゚、゚トソン「は、はい……」

o川*゚ー゚)o「画面がタッチスクリーンになってるのだよ、トソン君」

3 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 22:56:30 ID:oU7xCKls0

,

モスコミュール・ベクトルのようです

 ,

4 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 22:58:17 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「……」

(゚、゚;トソン「SFの世界ですね」

o川*゚ー゚)o「現実、現実」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「……」

(゚、゚トソン「ずいぶん色々変わったんですね……」

o川*゚ー゚)o「それ口癖にするなよー、恥ずかしいから」

(゚、゚トソン「大丈夫です。もう何を見ても、そう簡単に驚きませんよ」

o川*゚ー゚)o「ふーん」

(゚、゚トソン「あっ、信じてませんね! 本当ですからね!」

5 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 22:59:22 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「そうそう」

o川*゚ー゚)o「携帯もタッチスクリーンなんだよ、今」

(゚、゚トソン「えっ、またまたご冗談を……」

o川*゚ー゚)o「こないだアイフォン買ったんだよねー、ほらこの通り」

(゚、゚;トソン「……うおっ!」

o川*゚ー゚)o「驚いた?」

(゚、゚トソン「マトリックスの世界ですか……」

o川*゚ー゚)o「マトリックス、そんなんあったっけ?」

(*゚ー゚)「お飲み物のお代わりいかがですかー?」

6 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:00:32 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「あー、私は大丈夫。トソンは?」

(゚、゚トソン「えっと、えっと、このパフェと本日のケーキ下さい」

(*゚ー゚)「かしこまりました!」

o川*゚ー゚)o「……太るよー」

(゚、゚トソン「いいじゃないですか、ずいぶん痩せたんですよ私」

o川*゚ー゚)o「あー、ひきこもり期間長かったから」

(゚、゚;トソン「ひきこもり言わないで下さいよ」

o川*゚ー゚)o「……」

(゚、゚トソン「……」

7 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:02:06 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「……へへ」

(゚、゚トソン「どうしたんですか、急に」

o川*゚ー゚)o「いやー、昔のこと思い出してさ」

(゚、゚トソン「昔のこと?」

o川*゚ー゚)o「トソンさっき、色々変わったなあって言ってたでしょ」

(゚、゚トソン「え? ええ、確かに言いましたけど……」

o川*゚ー゚)o「私たちが大学生のころ」

o川*゚ー゚)o「時々会ってはいろんなこと話したじゃない」

(゚、゚トソン「私はキューちゃんの愚痴話しか覚えてないですよ」

(゚、゚トソン「バイト先の先輩がどうとか、ゼミの先生がどうとか」

o川*゚ー゚)o「それは認める。確かに愚痴ばっかし言ってたね」

8 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:04:12 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「それで、どうしたんです?」

o川*゚ー゚)o「そうそう、愚痴の話しは置いといて」

o川*゚ー゚)o「ほら、時々会うもんだから、変わったねーとかそんな話しもしてたじゃん」

(゚、゚トソン「まあ、別々の大学でしたから……」

o川*゚ー゚)o「ペっちゃんとか会うたびに言ってたよ、『トソン、変わったなあ~』って」

(゚、゚トソン「そうでしたっけ」

o川*゚ー゚)o「うん。懐かしいなあ、ほんと」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「……」

o川*゚ー゚)o「それで結局さ、私たちは変わったりしたのかな」

(゚、゚トソン「……」

10 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:06:17 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「あの頃は毎日何かがあって」

o川*゚ー゚)o「見た目とかだけで変わった気がしただけでさ」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「今思うと、何も変わっていないような気がするんだよね」

o川*゚ー゚)o「私もトソンも」

(゚、゚トソン「キューちゃん、……ありがとう」

o川*゚ー゚)o「……」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「まあ、トソンはこれからカロリーたくさんとって」

o川*゚ー゚)o「体重が変わっちゃうんだけど」

11 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:07:37 ID:oU7xCKls0

(゚、゚;トソン「なっ!? キューちゃんも手伝ってください!」

o川*゚ー゚)o「このあと一緒に夕飯食べるんでしょ、無理無理」

(*゚ー゚)「お待たせしましたー」

o川*゚ー゚)o「おっ、噂をすれば」

(*゚ー゚)「フルーツたっぷりパフェと本日のケーキです」

(゚、゚トソン「……どうもです」

o川*゚ー゚)o「むむ」

(゚、゚トソン「どうしました?」

o川*゚ー゚)o「実際目の前にすると、……うん。一口だけちょーだい」

(゚、゚トソン「ふふ、そう言うと思いました。一口と言わずいくらでもどうぞ」

o川*゚ー゚)o「その手には乗りませんよ、私は」

12 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:08:40 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「あっ」

o川*゚ー゚)o「んー、どしたの?」

(゚、゚トソン「パフェのバナナの上に」

(゚、゚トソン「何か白い虫が……」

o川;゚ー゚)o「うわっ、ハエの幼虫だね、これ……」

(゚、゚トソン「バナナごとのければ……」

o川*゚ー゚)o「いやいや、こーいうのはちゃんと言わないと!」

o川*゚ー゚)o「すみませーん……」

( ´_ゝ`)「悪い虫がついてる」

(゚、゚トソン「えっ?」

13 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:09:41 ID:oU7xCKls0

( ´_ゝ`)「虫だよ」

(゚、゚トソン「蚊、とかですか? どこにとまってます?」

( ´_ゝ`)「君に悪い虫がついてるんだよ」

(゚、゚;トソン「……」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚トソン「もう、冗談は止めてください」

( ´_ゝ`)「携帯を貸せ」

(゚、゚;トソン「……急にどうしたんです? ちょっと、変ですよ」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚トソン「……」

14 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:11:07 ID:oU7xCKls0

( ´_ゝ`)「……どうしてそんなに、……どうして、かな」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「どうしてそんなに許せないんだ!?」

(゚、゚;トソン「や、やめっ、痛っ!」

(# ´_ゝ`)「素直に携帯を渡せ!」

(゚、゚;トソン「いっ……」

( ´_ゝ`)「ハァハァ、ハァ……」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「君が見ているのは」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「醜い俺だと思う」

15 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:12:18 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「だけど俺が君のことを、どんなに大切に思っているか分かるか?」

(゚、゚トソン「……なら、こんなことやめてください」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚トソン「何かあったんですか? 落ち着いてください」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚;トソン「どうして殴……」

( ´_ゝ`)「君はこんな俺を許せるか?」

( ´_ゝ`)「許せないだろう!?」

(゚、゚;トソン「……」

( ´_ゝ`)「俺は君の何もかもを許したいんだ」

16 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:13:27 ID:oU7xCKls0

( ´_ゝ`)「だからずっとここに居てくれ」

(゚、゚;トソン「嫌です、帰してください」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚;トソン「……」

( ´_ゝ`)「……君の全身の対流は、空しい毒だ」

(゚、゚;トソン「何を言っているんですか?」

( ´_ゝ`)「君は」

( ´_ゝ`)「無意識の納期に追われて認知が歪んでる……」

(゚、゚;トソン「言っていることが……」

( ´_ゝ`)「君は」

( ´_ゝ`)「集団食中毒がその薄汚い血液にしがみついている……」

(゚、゚;トソン「やめて、やめて……、やめて……」

17 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:14:53 ID:oU7xCKls0

('A`)「やめたよ」

从 ゚∀从「えっ? やめた?」

('A`)「うん」

('A`)「3日前から出勤してないし、連絡もつかないんだって」

从 ゚∀从「マジッすか、なんかあったんです?」

('A`)「ほらこの間、発注ミスって店長がキレてたでしょ」

('A`)「それ以来来てないみたい」

从 ゚∀从「あー、バックレですか……」

('A`)「うん」

18 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:16:00 ID:oU7xCKls0

从 ゚∀从「いい人でしたし、わりとショックっす……」

('A`)「そうだなー、残念だよね」

从 ゚∀从「……」

('A`)「……」

从 ゚∀从「いらっしゃいませ」

从 ゚∀从「お弁当は温めますか?」

从 ゚∀从「……」

从 ゚∀从「……はい、かしこまりました」

从 ゚∀从「3点で857円頂戴します」

19 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:17:19 ID:oU7xCKls0

从 ゚∀从「1000円お預かりします」

从 ゚∀从「……」

从 ゚∀从「143円のお返しです、ありがとうございました」

('A`)「ありがとうございましたー」

从 ゚∀从「……」

('A`)「……」

从 ゚∀从「いつもの常連さんでしたね」

('A`)「そう? 見ての通り、雑誌の紐掛け中だから見てない」

从 ゚∀从「……」

('A`)「……」

20 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:18:19 ID:oU7xCKls0

从 ゚∀从「……あの人、猫飼い始めたんですかねー」

('A`)「えっ?」

从 ゚∀从「最近、猫のエサも一緒に買っていくんですよ」

('A`)「そうなんだ。知らないよ」

从 ゚∀从「……」

('A`)「……」

从 ゚∀从「カラアゲ食べてもいいっすか?」

(;'A`)「ダメに決まってるでしょ、廃棄まで待ちなよ」

从 ゚∀从「やっぱ夜勤は腹減るなあ……」

21 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:19:50 ID:oU7xCKls0

( ´_ゝ`)「ほら、ご飯買ってきたよ」

( ´_ゝ`)「ただいま」

( ´_ゝ`)「……」

( ´_ゝ`)「……帰りにね、野良猫を見かけたんだ」

( ´_ゝ`)「うん、マンションのすぐ近く」

( ´_ゝ`)「……どうしようかと思ったけど、やめたよ」

( ´_ゝ`)「君の気が変わるかもしれないしね」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「ほら、食べなよ。いい匂いだろ」

(゚、゚トソン「……」

22 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:21:15 ID:oU7xCKls0

( ´_ゝ`)「かにかまとまぐろ入りだって。美味そう」

( ´_ゝ`)「食べないなら、俺が食っちゃうよ?」

(゚、゚トソン「……要りません」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「……そんなことでしか」

( ´_ゝ`)「そんなことでしか、拒絶を表せないのか!?」

( 、 ;トソン「痛っ……」

( ´_ゝ`)「……」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「……まあ、いいさ。どうせ何日も持たない」

23 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:23:04 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「俺は気づいたんだ」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「写真を撮るのは、きっと」

( ´_ゝ`)「幸福の瞬間を残しておきたいってことなんだと思う」

( ´_ゝ`)「だけど撮る必要なんかない」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「否定も肯定も俺にはどうでもいいんだ」

( ´_ゝ`)「……だから幸せだよ」

(゚、゚トソン「……」

( ´_ゝ`)「それじゃあ、またあとで……」

24 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:24:26 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「うん、また来よっか」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「だけどこんなところにあるなんて知らなかったなー。隠れた穴場だ」

(゚、゚トソン「ええ、ケーキも美味しかったですし」

(゚、゚トソン「けれど、わざわざ作り直してもらわなくても……」

o川*゚ー゚)o「甘い、それは甘甘トソンだよ」

(゚、゚;トソン「甘甘トソンってなんですか」

o川*゚ー゚)o「都村パフェって改名してもいい」

(゚、゚;トソン「いないですよ、そんな人……」

25 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:25:24 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「どこかにいるでしょー、世界は広いぞ」

(゚、゚トソン「はあ……」

o川*゚ー゚)o「……」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「トソンはもっと、自分を主張していいんだよ」

(゚、゚トソン「キューちゃん……」

o川*゚ー゚)o「……それに、虫とかついてたら私は無理だったし」

(゚、゚トソン「……ん」

(゚、゚トソン「私のデザート食べる気満々だったんじゃないですか!」

o川*゚ー゚)o「へへ……、ケーキ美味しかったです」

26 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:26:46 ID:oU7xCKls0

(゚、゚トソン「もう、それなら注文すれば良かったのに……」

o川*゚ー゚)o「いやー、メインディッシュの分も空けておかないとね」

(゚、゚トソン「私の半分くらい食べておいて、よく言いますね……」

o川*゚ー゚)o「へへへ」

(゚、゚トソン「キューちゃんは相変わらずですね……」

o川*゚ー゚)o「それじゃあ、夕飯は何を食べよっか」

o川*゚ー゚)o「パスタとか? それともがっつり系がいいかな?」

(゚、゚トソン「えっと……」

o川*゚ー゚)o「考えるとなんだか食べてばっかだねー」

(゚、゚トソン「あの……」

o川*゚ー゚)o「あー、でも先に腕時計見に行く?」

27 :名も無きAAのようです:2014/05/17(土) 23:28:51 ID:oU7xCKls0

o川*゚ー゚)o「何時にお店閉まるか分かんないし」

(゚、゚トソン「……」

o川*゚ー゚)o「そうしよー、ねっ。腹ごなしにもなる」

(゚、゚トソン「……何でも」

o川*゚ー゚)o「え?」

(;、;トソン「何でも食べる、食べたい……」

o川;゚ー゚)o「おっ、おい、どしたの? 急に泣くなよー」

(;、;トソン「あっ……、ごめんなさい」

o川;゚ー゚)o「ほら、大丈夫だよ。何も心配しないでいいの……」



おわり







( ^ω^)ブーン系感想&イラスト投下スレに投下された支援絵
>>42より o川*゚ー゚)o
>>66より (゚、゚トソンo川*゚ー゚)o( ´_ゝ`)


解釈については こちら


元スレ:モスコミュール・ベクトルのようです(リンク先( ^ω^) ブーン系創作板のようです
[ 2014/05/24 22:47 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)

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