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( ^ω^)がサイレンの鳴る雛見沢でわらべ唄を歌うようです 2スレ目

1スレ目はこちら
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:32:31.92 ID:DF2s19J40


从'ー'从「?いまの、もしかしてショボンさん?」

( &^^Ω)「え、なんで知ってるんだお」
从'ー'从「カメラマンさんでしょ~3日くらい前からここにいるんだよ~」
( &^^Ω)「ふーん…」

なんとなく、感じのよくない人だな。
慣れなれしいというか、あまり好きになれないタイプの人間だ。
ふりかえると、もうそこに彼の姿はなかった。

( &^^Ω)「…あのさ、ちょっと聞いてもいいかお?」
从'ー'从「いいよ~」

( &^^Ω)「雛見蛇三十三人殺し、って知ってるかお…?」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:34:44.82 ID:DF2s19J40


ひぐらしが、騒ぐように鳴いた。


从゜ー゜从「知らない。」


――それははっきりとした拒絶。

( &^^Ω)「そ、そうかお。変なこと訊いてすまなかったお」

そのときぼくが感じたのは、まぎれもなく恐怖だった。
彼女の笑顔が急にニセモノのように思えて、胸がざわめいて、鼓動が早くなった。

从'ー'从「ううん、いいよ~」

次に彼女が作った笑顔は、やわらかで優しい、本物の笑顔だった。
いつもの渡辺さんだ。
ほっとする。
やっぱり、失礼だったのだろうか。

いや。それだけじゃない。
もしかしたら、あの噂は本当に…


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:36:00.50 ID:DF2s19J40


玄関の前で、彼女がポケットをさぐる。
今度はちゃんと見つかったらしい。

从'ー'从「ただいまぁ~」
伸ばした声に、返答はない。
がらんとした廊下。昼とはちがって、寂々としている。

从'ー'从「夕食の準備してくるね~ブーンくんはくつろいでていいよ~」
( &^^Ω)「いや、ぼくも手伝うお」
从'ー'从「そ~?じゃ、お願いしようかなあ」

キッチンに立つのなんてほとんど初めてだ。
だけど、お世話になるんだからこれくらいしなくてならない。
それにしても彼女の包丁さばきは、素人目にみても危なっかしいことこの上ない。
いつもこんな感じなのだろうか。


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:38:16.29 ID:DF2s19J40


やがて出来上がった料理は、五人前。
あとのふたつにはラップをかけているところをみると、ご両親のぶんなのだろう。

何も言わずにそうしているということは、きっといつもこうなのだ。
いつもひとりで夕食を作って、ひとりきりで…

从'ー'从「いただきま~すっ」
( &^^Ω)「いただきまーーす、だお!」

声を張り上げて言ってやる。
彼女がびっくりしたようにぼくを見て、そして嬉しそうに笑った。
ついさっきの、凍ったような冷たい笑顔なんて忘れてしまうくらい、温かい笑み。
やっぱりあれは見間違いだったのかもしれない。

そんなことより、今日は彼女をできるだけ楽しませてやりたい。
思いつく限りの冗談を言ったり、彼女の話を聞いたり、その夜は食卓に話し声が絶えなかった。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:39:27.10 ID:DF2s19J40

>>9
まちがえた。
×五人前
○四人前


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:40:17.60 ID:DF2s19J40


从'ー'从「それじゃおやすみ、ブーンくん」
( ^ω^)「おやすみだお」

客用だという和室にふとんを敷いてもらい、そこに横になる。
今日はほんとうにいろんなことがあった1日だったな。
ツン、しぃ、クー、そして渡辺さん。
すごく賑やかで、すごく温かいひとたちだ。
あの不気味な噂なんて似合わないくらい。

“嫌な事件だったね…”

ショボンさんの言葉が脳裏をよぎった。


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:42:45.52 ID:DF2s19J40


三十三人殺し。血の海。
ぶるっと身震いする。

( ^ω^)「こわいこと思い出しちゃったお。ねむれないお」

ふとんの中にもぐりこみ、ぎゅっと目を閉じる。
そうしているうちに、いつの間にか眠りに落ちていた。


みのむし ぶらりんしゃん
みのむし ぶらりんしゃん……


どこか、遠いところが歌声がする。
ぼんやりとしているが、不思議と耳にすうっと入ってくる。
ささやくように、やわらかに。

みのむし ぶらりんしゃん…


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:43:46.62 ID:DF2s19J40




八月十八日

二度目のサイレンが哭く。



( ^ω^)「おっ?」
視界に飛び込んできたのは、見慣れない天井。
そして朝の光。
そうか、きのうからここに泊めてもらっているんだった。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:45:12.04 ID:DF2s19J40


从'ー'从「おはよう~や、おそようかな。もう11時だよ~」

( ^ω^)「え!そんなに寝てたかお、すまないお。ん、いい匂いだお」
从'ー'从「お昼ごはんできるよ~」

テーブルの上には、ふんわりとしたオムライスと、サラダ。
立派な昼ごはんだ。
朝ご飯を逃したのが悔やまれる。

それから、ラップのかかったふたりぶんの料理。
…帰ってこなかったんだ。

( ^ω^)「いただきますお」

少々しょっぱい気もするオムライスを口に運び、みずみずしいサラダにフォークをのばす。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:47:12.39 ID:DF2s19J40


从'ー'从「あ、ドレッシング…あれれ~…?ドレッシングがないよ~?」
冷蔵庫をばたばた開け閉めしながら、渡辺さんが嘆く。

( ^ω^)「ドレッシングがなくてもおいしいお。自然の味がするお」
从'ー'从「ご、ごめんね…」
( ^ω^)「いいんだお」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:49:10.50 ID:DF2s19J40


从'ー'从「そういえばね、今日は蟲流し祭の日なんだよ~」

( ^ω^)「むしながし?」
从'ー'从「そう。けっこう大きなお祭りでね、屋台もいっぱいでるんだよお」
( ^ω^)「それは楽しそうだお」
从'ー'从「ブーンくんも一緒にいこうね~?」
( ^ω^)「もちろんだお!」

お祭りの日に来れたなんて、運がいい。
それにしても、蟲流しとは変わった名前の祭だ。
ムシって、やっぱりあの虫なんだろうか。

その時、電話がけたたましく鳴った。
あわてて渡辺さんが席を立つ。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:55:59.16 ID:DF2s19J40


从'ー'从「えっ?うん、分かった~」

ずいぶんにこにこしている。
がちゃりと受話器をおいたのち、くるりとこちらを振り向いて言った。

从'ー'从「今から部活だって~!」
( ^ω^)「お?部活?いまは夏休みなんじゃないのかお?」

从'ー'从「夏休みにだって部活はあるよ~でも、こんな唐突にやるなんて、
みんなブーンくんのこと気に入ったんだね~?」
(;^ω^)「な、なんか身の危険を感じるおw」
从'ー'从「学校でやるみたいだから、はやく行かないとね~!」

からになったお皿を洗い、身支度を整える。
きのう洗濯した服を身に付ける。柔軟剤のいいにおいがした。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 21:58:43.88 ID:DF2s19J40


ξ ゚⊿゚)ξ「おっそーい!」
川 ゚ -゚)「よっぽどバツゲームを受けたいようだな」
(゚ー゚*)「こんにちはです、ふたりとも」
(;^ω^)「おおw勢ぞろいだおw」
从'ー'从「遅れてごめんね~」

ツンがトランプをしゃかしゃか切りながら、はやく座りなさいよ、と目で合図した。
ξ ゚⊿゚)ξ「んじゃ、まずは大貧民ね!10回勝負、いちばん多く大貧民だった奴がバツゲーム!」
( ^ω^)「おっ、大貧民は得意だお。絶対勝つおw」
(゚ー゚*)「勝たせないですよー」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:00:18.18 ID:DF2s19J40


配られたてふだは、なかなかのものだった。
2が一枚、エースが二枚、ジョーカーが…あれ?
絵柄の下に、マジックで落書きがあった。

“ドクオのばーか!”

ドクオ?はじめて聞く名前だ。
この四人のほかにも部員がいるのだろうか。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:08:56.31 ID:DF2s19J40


( ^ω^)「なあ、ドクオってだれだお?」

从'ー'从「え…?」

空気が、一瞬変わる。
みんながいっせいにぼくのほうを見た。

ξ ゚⊿゚)ξ「…ドクオは元部員よ」

( ^ω^)「元?やめちゃったのかお?」

(*゚ー゚)「転校。したんですよ」

( ^ω^)「ふーん…」
どこか、ひっかかるものがあった。
奇妙な違和感。
だが、ツンの明るい声にふたたび場の空気が戻る。


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:10:45.64 ID:DF2s19J40


ξ ゚⊿゚)ξ「もーいいから、ほらダイヤの3は誰よ?」
渡辺さんがあわてながらカードを出す。

ぼくはしばらくジョーカーをながめていた。
すこし丸みをおびた、「ばーか!」の文字には愛情が感じられた。
それなのに、なぜあんな冷たい空気になったのだろう。

ドクオ。彼とみんなとの間に、何かあったのだろうか。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:11:46.09 ID:DF2s19J40


从'ー'从「八切りで、2。やったあ、あがり~」

(;^ω^)「ちょwwまた大貧民かおwwwどういうことだおww」
川 ゚ -゚)「お前、得意とか言ってなかったか?」
(;^ω^)「こ、これはなにかの陰謀に違いないお!」
ξ ゚⊿゚)ξ「部活をなめないでよー?素人とはレベルが違うんだからね!」

(*゚ー゚)「…というわけで、ブーンの負け、ですよ」
ξ ゚⊿゚)ξ「敗者には、コスプレをしてもらいまーす!」

じゃーん!と言って取り出したのは、ふりふりのメイド服と、猫耳と鈴。

(#^ω^)「おいwなんだそれはw」
从'ー'从「えへへ、かわいいでしょ~」
(*゚ー゚)「ブーンが着たら、もっとかわいいと思うですよ」
ξ ゚⊿゚)ξ「バツゲームは絶対、だからね!」
(#^ω^)「おまえらいつかボコボコにしてやるおw」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:13:08.39 ID:DF2s19J40


生まれて初めて着るメイド服。ああ、股がすーすーする。
首につけた鈴がちりん、と鳴る。

( ^ω^)「ご、ごしゅじんさま、どうですかお…」

ふりむくと、一列に並んだ四人がいっせいに笑い出した。
ξ ゚⊿゚)ξ「ひゃー、可愛いわよ、ブーン!クー、カメラカメラ!」
川 ゚ -゚)「準備済みだ」
ぱしゃ、とフラッシュがたかれる。
(*゚ー゚)「かわいいですよ、ブーン」
从'ー'从「猫耳かわいい~!」
(#^ω^)「く、屈辱だお…」

ξ ゚⊿゚)ξ「部活中はずっとそれ着てるのよ!さて、次は七並べね!」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:15:11.22 ID:DF2s19J40


それから教室には笑い声が絶えなかった。

こんなに笑ったのは何年ぶりだろう。
きのう来たばかりだというのに、ずっと前から知っていたような、そんな感覚。
気になることもたくさんあるけど、ここは心地が良い。

帰りたくないなあ、少しだけそう思う。


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:18:04.03 ID:DF2s19J40


(*゚ー゚)「ごめんなさいです、そろそろ時間なのですよ」
しぃちゃんが申し訳なさそうにボードゲームのこまを置いた。

ξ ゚⊿゚)ξ「あ、そっか。しぃ、頑張るのよ」
川 ゚ -゚)「私たちもあとから行くからな」
从'ー'从「いってらっしゃーい」
( ^ω^)「ん?どうしたんだお?」

川 ゚ -゚)「ああ、今日は蟲流しだということは知っているか?
しぃは、その祭で重要な役をつとめるんだ。だから先にいって準備をする」

( ^ω^)「へえ~しぃちゃんすごいお」
ξ ゚⊿゚)ξ「あたしたちもあともうひと勝負したら行くわよー」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:21:01.60 ID:DF2s19J40


教室を出たとき、あたりはもう薄暗かった。
まだ6時だというのに。日が短くなっている。夏ももう終わりなんだ。

遠くから、太鼓の音がする。

ξ ゚⊿゚)ξ「おー、やってるわね」
しばらく行くと、やわらかい明かりと屋台が見えてきた。

( ^ω^)「うわーお祭りなんて、久々に来たお。わくてかするお」

祭の雰囲気はむかしから好きだった。
不思議と気分が高揚する。


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:22:19.95 ID:DF2s19J40


(´・ω・`) 「やあ、こんばんは」
カメラを片手にショボンさんがやって来た。

ξ ゚⊿゚)ξ「こんばんは」
从'ー'从「こんばんは~」

(´・ω・`) 「きょうは祭りの日なんだね。運がいいな」
ξ ゚⊿゚)ξ「ええ、蟲流しっていうんですよ」

(´・ω・`) 「蟲流しか。不思議な名前だね。ところで、写真を撮られるのは嫌かな?」
( ^ω^)「べつに嫌じゃないですお」
ξ ゚⊿゚)ξ「うん、あたしも」
从'ー'从「私も~」
川 ゚ -゚)「まあ、嫌じゃない」

(´・ω・`) 「そうか、よかった。記念に、一枚どうだい?」
いいわね、というツンの声に、ショボンさんはカメラを構える。


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:24:20.30 ID:DF2s19J40


(´・ω・`) 「撮るよー、はいちーず」

掛け声とともにフラッシュが光った。
そうか、写真か。この楽しい思い出を、ぼくも写真に残しておきたい。

( ^ω^)「あの、ぼくのデジカメでも撮っていただけませんかお」
ポケットから出したデジカメを、おずおずとショボンさんに差し出す。

(´・ω・`) 「ああ、いいとも」

にっこりと笑ってカメラを受け取ってくれた。
人懐っこい笑みを浮かべる人だ。
なかなかいいひとなのかもしれない。

ピッ、という機械音がして、フラッシュが光った。

川 ゚ -゚)「うう、いま目をつむってしまったかもしれない」
( ^ω^)「ふひひ、クーらしくていいお」

思い出をひとつ、残すことができた。
ひと夏の思い出を。


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/05/10(木) 22:27:02.50 ID:DF2s19J40


ξ ゚⊿゚)ξ「あ、そろそろ始まるわよ」

( ^ω^)「何がだお?」

川 ゚ -゚)「この祭のメインだ。しぃが活躍するぞ」

屋台の並んだ通路を抜けて、開けた場所へ移動する。
もうすでにたくさんの人が集まっていた。
その中心には、巫女の格好をしたしぃちゃんがいる。

(´・ω・`) 「おお、雰囲気がでるね」
从'ー'从「しぃちゃんかわいいね~」

しぃちゃんの隣には、木箱に山積みにされた何かがあった。
あれはなんだろう。ラグビーボール?
よくみると、しぃちゃんの足元にも同じようなものがひとつ置いてあった。




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