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( ^ω^)呪われたヴァイオリンのようです

111 :読者速。:2009/08/25(火) 22:21:25 ID:???
鳴り響く
終わることのない拍手
かつてない絶頂の中にいたドクオは自らの成功を、これから待っているであろうソリストとしての成功を確信していた。

('∀`)(まさか、俺にこんな弾き方ができたなんてな)

ドクオはカーテンコールに、今まで見せたことのないような笑顔で答えながら思っていた。


ドクオは若くからテクニックはあったが音楽性というものが乏しかった
いや乏しいのではない。表現したい音があった。それを聴かせる技術もあった。
しかし、演奏、とりわけ本番では酷く機械的な弾き方になってしまい演奏家としての評価は低かった。
はじめ、そのテクニックを見込んでファンになった者もいたが、まるで変化しない演奏に見切りをつけ新たな若者へと視線を移していった。

そのドクオがどんな者でも心の底から震えあがるほどの演奏をした。
そう、何ともいいようのない演奏。この世にはいくつかそうした演奏がある。
好みを超え、これは名演である、だれもが認める演奏。


112 :読者速。:2009/08/25(火) 22:26:44 ID:???
今日のドクオのそれは明らかにその部類に入るものであった。
そしてドクオの幸運はこのコンサートはイベントによるもので、録音をしてあるということである。
はなからCD化が決まっており、評判を聞いた人々が聴き、更なる評価をしてもらうこととなるだろう。

いままで経験したことのない長いカーテンコールの後、コンサートは休憩時間に入る

川 ゚ ー゚)「ブラボー!ドクオ!やはりお前は私が見込んだだけのことはある。
いままで長かったがやっと、やっとだな。おめでとう」

('∀`)「ありがとうマエストロ…ありがとう」

川 ゚ ー゚)「いや、私は何もしていない。すべてはお前がやったことだ。とにかくおめでとう。
私は次のシンフォニーのための準備があるからこの辺で失礼するよ。終わった後にでもゆっくり話そうじゃないか」

('∀`)「はい!」

113 :読者速。:2009/08/25(火) 22:31:34 ID:???
ドクオは楽屋に戻り、まだ興奮覚めやらぬ震えた手で胸ポケットから長方形型の物を取り出した。

('A`)「カーチャンやったよ。見ててくれた?いま、俺、すごい…」

そこまで言い力が抜けたのかドクオは椅子に座り込むと小さく肩を震わせながら沈黙した。

114 :読者速。:2009/08/25(火) 22:36:24 ID:???
( ・∀・)「自殺か…」

(,,゚Д゚)「はい、死因は~(毒)による急性~死です」

( ・∀・)「ふむ、他殺の線はないのか?」

(,,゚Д゚)「全くとは言えませんが、その線は薄いかと…」

( ・∀・)「0でないのならきちんと捜査はしろよ。で、なぜ薄いといえる」

(,,゚Д゚)「まず一緒に出演していたオーケストラの団員は、少し離れた別の広い楽屋を使っていて、
こちらに来る際にはこの劇場のスタッフの前を通ります。
しかし、今日の担当だったものはその間に1人だけ、マエストロ、クー・素直のみ通ったとのことです。
ちなみに劇場スタッフの中にドクオと面識のあるものはいなかったそうです」

( ・∀・)「客ということは無いのか」

(,,゚Д゚)「それはないと思いますよ。客席側と舞台裏を通路などがありますが、
コンサート中は鍵が掛けられているので、入ることは合鍵が無い限り無理だと思います。」

115 :読者速。:2009/08/25(火) 22:42:26 ID:???
( ・∀・)「ということは容疑者となりうるのはクー=素直だけか」

(,,゚Д゚)「そうなのですが…」

( ・∀・)「なにかあるのか?」

(,,゚Д゚)「その可能性もだいぶ低いと思いますよ。
クー=素直はドクオを息子のようにかわいがり、そのおかげでドクオがソリストとしてやっていけていると言われているほどです」

( ・∀・)「そうか……。とりあえずその世界のマエストロとやらに話を聞きに行くとするか」

116 :読者速。:2009/08/25(火) 22:47:24 ID:???
重苦しい空気の中、調書が進んでいく。
出身、名前など基本的なことから当日の行動、ドクオとの関係…


( ・∀・)「で、ドクオさんを息子のようにかわいがっていたというのは」

川 ゚ -゚)「噂を聞いたのですね。その通りです。彼は、才能はあるのですがどうも本番に弱い。
     この世界はどんなにうまくても、それを世に知らしめることが出来なければすぐに消えて、いなくならざるを得ない。
しかしそうしてしまうにはあまりにも惜しい才能過ぎたので、私が親代わりになることにより演奏の機会を与える口実を作っていたのです」

( ・∀・)「そうでしたか。彼が自殺に何か心当たりはないのですか?」

川 ゚ -゚)「………1つ。あります」

( ・∀・)「お話していただけますか」

117 :読者速。:2009/08/25(火) 22:53:07 ID:???
川 ゚ -゚)「いま、彼は本番に弱いと話しましたね。彼自身もそれを分かっていて度々口にすることがあったのです。
『俺がもし最高の演奏をすることが出来たとき、そのときは死んでカーチャンの』
あ、カーチャンというのはドクオが幼い時に病死した母親です。…
『カーチャンのいる天国に行くんだ』とよく私に言っていました。」

( ・∀・)「ふむ。それを口にしているときはどのような口調でした?」

川 ゚ -゚)「そんなに暗いといった感じではなく、むしろ冗談のように聞こえたくらいです。
だから本当にこんなことをするとはとても思わなくて…」

( ・∀・)「…。そういえばドクオさんの部屋の前に通じる廊下であなたを見たという人がいますが心当たりは?」

川 ゚ -゚)「?それはあのスタッフのいるところですか?」

( ・∀・)「そうです」

川 ゚ -゚)「私も自分の楽屋に行くために通りましたがそれがなにか?」

(;・∀・)「え?」

118 :読者速。:2009/08/25(火) 23:00:10 ID:???
( ・∀・)(おい、今の話は本当か?)

(,,゚Д゚)(楽屋ですか?)

( ・∀・)(当たり前だろ)

(,,゚Д゚)(えっと…はい、そうですね見取り図から見るとクー=素直の楽屋へはそこを通らないといけませんね)

(#-∀-)(何でそれをはやk)

川 ゚ -゚)「それがどうかしたのですか?」

(;・∀・)「あ、いやいやこちらの話です。申し訳ない。もう取り調べは結構ですよ。ありがとうございました」

119 :読者速。:2009/08/25(火) 23:05:53 ID:???
川 ゚ -゚)「では…。あ、あのドクオの遺品のことですが」

( ・∀・)「?どうかしましたか?」

川 ゚ -゚)「あそこにあった楽器は私のものなのです。ですから記録などを取り終えたら返していただけますか?
あれはすごく大切なものなのです」

( ・∀・)「ああ、分かりました。楽器ですね。きちんとお返し致しますよ」

川 ゚ -゚)「お願いします。ではこれで…」

120 :読者速。:2009/08/25(火) 23:11:39 ID:???
部屋の中に流れる沈黙
しばらくした後にギコが口を開く

(,,゚Д゚)「結局自殺ですかね」

( ・∀・)「…………。
      八割方な。後の二割はよく分からん」

(,,゚Д゚)「わからん…ですか?」

( ・∀・)「そうだ。わからん。なんというか底が見えない。」

(,,゚Д゚)「底…ですか」

( ・∀・)「あのクーという指揮者なんだが、言ってることが嘘のような気がする。確信は無いんだがな。」

そういうとモララーは取調室を出て行った。

121 :読者速。:2009/08/25(火) 23:16:31 ID:???
川 ゚ -゚)(勘付かれたか。いや、あの状況ならしょうがないだろう。次へ移るとしよう)

122 :読者速。:2009/08/25(火) 23:16:49 ID:???
イタリア某所

歴史のある街に香りのよい木の香り、様々なニスの匂い
その一角ある古い工房、店先には新しくBoonと看板が打ちつけられている、に一人の女性が入っていった。

カランカラン

(    )「Benvenuti.」

川 ゚ -゚)「Buona sera.約半年振りといったところかな?」

( ^ω^)「ああ、クーじゃないお。久しぶりだお。今日は仕事?」

川 ゚ -゚)「いやちょっとごたごたしててな。一週間ほど休みだ。」

( ^ω^)「珍しいこともあるもんだお、売れっ子マエストロがそんなに休みをもらって大丈夫なのかお?」

川 ゚ -゚)「言っただろごたごたしてるって。ところでほら、この間作ってもらったやつ」

( ^ω^)「あーたしかドクオくんだったかな?あの楽器はどうだったお?かなりいい出来だったと思ってるんだけどね…」

川 ゚ -゚)「うむ、素晴らしい楽器だ。こないだ使ったときのCD持ってきたぞ。…ほら」

( ^ω^)「Grazie.かけてくるお」

123 :読者速。:2009/08/25(火) 23:21:03 ID:???
最後の一音が木の中に吸い込まれ、何処かからの微かな音がまた聞こえてき始めた。
しかしブーン達のいる部屋は、時間が止まっているような錯覚が起きてしまうような、不思議な空気に包まれていた。
しばらく時間がたち、ブーンが信じられないというふうに頭を振り、言葉を詰まらせながら話し出した。


( ^ω^)「す、すごいお!これはドクオ君なのかお!?」

川 ゚ -゚)「そうだ。やっとな、ドクオの才能は本物だったということだな」

( ^ω^)「いやいや、才能とか言う話の演奏じゃないおこれは!というかこれ本当に僕の楽器なのかお!?」

川 ゚ -゚)「ああ、そうだよ。よかったじゃないか、これで生活も楽になるぞ。客も増えてウハウハだろ」

( ^ω^)「いや、うん、まあ忙しくなるのはすごくありがたいんだけど…ところで今日はドクオ君は?」

川  -)「ドクオか…、彼はね……死んだよ」

(;^ω^)「お!?どういうことだお」

124 :読者速。:2009/08/25(火) 23:24:52 ID:???
川 ゚ -゚)「いやな、そのCDの演奏の後、自殺したんだ」

( ^ω^)「自殺…そうか。ごたごたというのはその関係かお」

川 ゚ -゚)「うん、まあそういうことだ」

( ^ω^)「…大丈夫かお?」

川 ゚ -゚)「いや、もう大丈夫だ」

( ^ω^)「………無理しなくていいお」

川 ゚ -゚)「…すまない。しばらくここにいていいか」

( ^ω^)「好きなだけいたらいいお、クー」

川 ゚ -゚)「ありがとう、ブーン」

125 :読者速。:2009/08/25(火) 23:25:25 ID:???






お互いを信用し合っていた二人は、自分の道を進むためにばらばらにならざるをえなかった。


一人は自分の音楽を他人に認めてもらうため、もう一人は最高の音を作るために。


そして、2人は一緒になることもなく、相手の幸せを祈るのが習慣となっていた。


成功した者は言った「私が、君に出来る手助けはないかな」

もう一人は言う「その気持ちだけで十分だお。いまはお金もなくて大変だけど自分のやりたいことが出来ている。だから不満はないだお」と

そこで考え付いたのだ。相手の知名度を一気に上げる方法を。

126 :読者速。:2009/08/25(火) 23:32:43 ID:???
事件からしばらくたち、一般的にドクオのことが忘れられたころ

127 :読者速。:2009/08/25(火) 23:32:59 ID:???



指揮者の最後の一振りで和音が鳴り、音楽が締めくくられる。

その瞬間会場からは割れんばかりの拍手とブラボーが飛び出す。
それは指揮者と楽団と今日のソリストであったツンの出来を盛大にたたえるものであった。

川 ゚ -゚)「ありがとうツン。君の音楽は最高だ。おかげでいいコンサートをすることが出来たよ」

ξ゚ー゚)ξ「いえいえ、クーさんのおかげでこんなにいい演奏会をすることが出来たんですよ。
貸して頂いた楽器もすごくよかったですし、これは誰の楽器なんです?ラベルにはBoonと書かれていますけど…」

川 ゚ ー゚)「そういってもらえるとうれしいよ。
     その楽器の作り手は内藤ホライゾンといってね、古くからの友人なんだが、みんなからあだ名でブーンと呼ばれていたんだが…。
     まさかそれを刻印にするとは思っても見なかったな。
今はイタリアに住んでいるんだがすごく腕のいい職人だ。」

ξ゚ー゚)ξ「そうだったんですか」

128 :読者速。:2009/08/25(火) 23:36:43 ID:???
川 ゚ -゚)「そうだ。これから時間はあるかい?」

ξ゚⊿゚)ξ「え、まあ大丈夫ですけど」

川 ゚ -゚)「今日の演奏の出来を祝って、一緒に食事でもどうだろうか」

ξ^ー^)ξ「ほんとですか。喜んで!あー、ちょっと電話で親に断ってきますね」







ξ゚⊿゚)ξ「すみません。お待たせしました」

川 ゚ -゚)「家は大丈夫なのかい」

ξ゚⊿゚)ξ「はい。あまり遅くならなければいいそうです」

129 :読者速。:2009/08/25(火) 23:40:08 ID:???
川 ゚ -゚)「そうかい。よーし、何か食べたいものはあるかな、何でもいいぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうですね。……。そしたらおいしいイタリア料理がいいですね。
      ブーンさんに感謝の念を込めて」

川 ゚ -゚)「そうか、そうだな。よし今からイタリアにでも行くか」

ξ;゚⊿゚)ξ「え!」

川 ゚ -゚)「いや冗談だよ、冗談」

ξ;゚⊿゚)ξ「びっくりしましたよ。真顔で言うんですもん」

川 ゚ -゚)「ふむ、すまんかったな。昔から冗談のうまいタイプではなくてな。
     だからこそ冗談ばかり言っていたら、今度はまじめな話をしてもみんなまともに取り合ってくれなくてな」

ξ^ー^)ξ「クーさんって面白いですね」

130 :読者速。:2009/08/25(火) 23:41:33 ID:???
ξ゚⊿゚)ξ「クーさんってあんまり表情とか変わらないから、
      弾いてて、これでいいのかな、なんて思ったこともあったんですよ」

川 ゚ -゚)「そうかそれは悪かったな。次にやるときには注意しておこう。
     ところで今日はずいぶんと大荷物だな」

ξ゚⊿゚)ξ「ええ、楽譜、楽器それにドレスなんかがかなりの量になりますからね。
もう慣れてますよ。クーさんはいつも身軽ですね」

川 ゚ -゚)「そうだな。とりあえずコンサートだと指揮棒一本あればあとは何とかなるからな
     基本的に暗譜するタイプだし。よし、そしたらその楽器は持たせてもらうとするかな。
     どうせ後で返してもらうのだし」

ξ゚⊿゚)ξ「そうですか?そしたらお言葉に甘えて」

川 ゚ -゚)「うむ。…ちょっと電話をしてきてもいいだろうか」

ξ゚⊿゚)ξ「もちろんいいですよ」

川 ゚ -゚)「すまんな」

131 :読者速。:2009/08/25(火) 23:42:21 ID:???
………
「もしもし。私だ。もういいぞ。…ん?わかっている。そしたら切るぞ」

一度電話を切ったクーはあたりを見回した。周りには自分をツンしかいない。
遠くから車が一台やってきているが、それが珍しいくらい人通りの少ない道だ。

少し携帯を操作してもう一度電話をかける

「もしもし、ブーンか?私だ。ああ、さっき終わってからツンと飯を食べに行くところだ。
 ん?そうか。お前は10年くらいずっとイタリアだからな。
 知らんだろうが、今の日本クラシック界じゃみんな知っているような若手だぞ。
 まだ十代だが素晴らしい弾き手だ。そろそろそっちの」

突然、背後から、鈍い音が響いてきた。
振り返ったクーが見たものはすごい勢いで去っていく車と、地面に伏した…

『もしもし?どうかしたのかお?』

川 ゚ -゚)「いま、いま車が、ツンを…」

『ツンがどうしたのかお』

川 ゚ -゚)「車に轢かれて…」

132 :読者速。:2009/08/25(火) 23:45:25 ID:???
・・・・・・

133 :読者速。:2009/08/25(火) 23:45:44 ID:???
(;^ω^)「久しぶりの日本は湿度がすごいお。これじゃ楽器もろくに作れんお」

約十年ぶりに日本へ降り立った感想である

続けざまにクーの周りで二人も死に、何かがおかしいと感じたブーンはたまっている仕事を放り出し、日本へと帰国した。

(;^ω^)(3の番号の近くにクーがいるはずだけど…お?)

すらりとした長身に黒が基調のスーツ、これまた黒の長髪

(;^ω^)(相変わらずわかりやすいお…)

と、その黒尽くめの人物へと近づくと

川 ゚ -゚)「お、やっと着いたか。えらい時間がかかったな」

(;^ω^)「しょうがないお、刃物系が盛りだくさんだからどうしても手続きに時間がかかるんだお」

134 :読者速。:2009/08/25(火) 23:49:05 ID:???
川 ゚ -゚)「まあうだうだ言ったってしょうがないから、とりあえず車に乗ろうか」

( ^ω^)「お?免許書持ってたかお?」

川 ゚ ー゚)「去年とった」

( ^ω^)(無駄にいい笑顔)







無駄にフェラーリ(の筈)だった。

(;^ω^)「これ、運転できるのかお…」

川 ゚ -゚)「死なないようにがんばるさ」

(;^ω^)(それはいろいろと洒落になってないお)

135 :読者速。:2009/08/25(火) 23:52:49 ID:???
風に乗って颯爽と走る(様に見える)フェラーリに乗ったブーンは死に掛けていた。

(;^ω^)(ていうかペーパーってレベルじゃねーぞ!)

川 ゚ ー゚)「どうだ、私の運転もなかなかだろう」

かなりきわどいタイミングで車を避けていく。

( ^ω^)(あ、死んだわこれ)

( ^ω^)「ところでこの車はいずこへ?地獄?」

川 ゚ -゚)「私の家だが、そっちのほうがゆっくり話せるだろ」

(;^ω^)「そうだね」(あ、怒ってる)

136 :読者速。:2009/08/25(火) 23:53:19 ID:???
~クーの家~

シンプルな部屋に壁一面に積み立てられたCDとスコア

( ^ω^)「この家も久しぶりだお」

川 ゚ -゚)「そうだな、この家に人を上げたのも10年ぶりかな」

( ^ω^)「お!?僕がここに来たっきり!?」

川 ゚ -゚)「そうなるな」

( ^ω^)「あんた友達はいないのかお」

137 :読者速。:2009/08/25(火) 23:53:53 ID:???
( ^ω^)「まあ、こんな話はここまでにして。大変だったお」

川 ゚ -゚)「ああ、しばらく仕事がなくなりそうな勢いだな」

……

部屋の中を沈黙が支配する


( ^ω^)「クー、もし違うのならきちんと否定してほしい。
       君が二人とも殺したのかお」

川 ゚ -゚)「…」

( ^ω^)「…」

川 ゚ -゚)「…」

( ^ω^)「…」

138 :読者速。:2009/08/25(火) 23:54:57 ID:???
( ^ω^)「違っているの川 ゚ -゚)「私がやったよ」

( ^ω^)「…なんで、ドクオのことを可愛がっていたのを僕は知っているお。
       ツンについても調べたお。結構競演してるじゃないかお。なんで」

川 - )「…好きだから」

( ^ω^)「え?」

川 ゚ -゚)「ブーン、お前が好きだからだ」

( ^ω^)「…僕もクーのことは好きだお。でも、もう僕らは歳を取りすぎた。
       そして君が忙しいからどうしても一緒になれなかったんじゃないか」

川 ゚ -゚)「そうだ。それについては分かっている」

( ^ω^)「ならどうして」

139 :読者速。:2009/08/25(火) 23:55:32 ID:???
川 ゚ -゚)「昔、君は言った。『自分は世界で最高の楽器を作って、死んだ後も受け継がれるようになりたい』
     だから私はそれをかなえる為に、」

( ^ω^)「僕の楽器をを弾いて、最高の演奏をした後に殺した。まるで呪いの様に」

川 ゚ -゚)「そうだ、こうすれば君の楽器自体の評価も高まり、死後もさらに評価されていくだろう。
     忘れられない楽器として」

( ^ω^)「クー。それで僕がうれしいと思うと思ったのかお?」

川 ゚ -゚)「私がやったと知らなければな」

( ^ω^)「…」

川 ゚ -゚)「ただもう君は知ってしまった。どうする。私を警察に連れて行くか」

( ^ω^)「…いや、そんなことはしないお。僕はクーが好きだお。そんなクーを警察に突き出すなんて出来ないお」

川 ゚ -゚)「そうか…」

140 :読者速。:2009/08/25(火) 23:56:12 ID:???
( ^ω^)「でも僕はそんな君を、今までどおりに好きには思えないお」

川 ゚ -゚)「それは…しょうがないだろう。こんな、人を殺した私だ。嫌いになっ、」

( ^ω^)「いや、嫌いになったわけじゃないお。君だけが人を殺しているなんてそれじゃ僕が釣り合わない」

川 ゚ -゚)「え、それはどういう…」

( ^ω^)「二つから選んで欲しいお。
       一つはクーのが殺した二人のために、これから先指揮をして償うかいくか。
       もう一つは今ここで一緒に死ぬか…」

141 :読者速。:2009/08/25(火) 23:57:42 ID:???
終わり





死にたいお



元スレ:規制されている人用、作品投下スレ(掲示板が一時休止中のため元スレは確認できない状態です)
元スレ・まとめともに現在見ることの出来ない状態のため、ウェブアーカイブから発掘してまとめています。ご了承ください。

文字化けの修正と、一部誤字の訂正を行っています(ブログの中の人)
[ 2014/01/25 00:07 ] スレ内短編 | TB(0) | CM(0)

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