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( ^ω^)男は可愛く美しくのようです 三月 (完結)

432 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:17:31 ID:LsQwlU5MO
【それぞれの闘い】


<ヽ ∀ >

( ゚∀゚)「オラッ、立てよ。お前から喧嘩吹っ掛けて来たんだろうが!」

(;^Д^)「もうやめてくれ、このままじゃニダーさんが死んじまう……」

( ゚∀゚)「ああっ!?」

(;^Д^)「俺達の負けだよ。これ30万はあるからさ、なあ頼むよ」

( ゚∀゚)「金、か……」




从゚×ナ从「モララーを守るには、お前には力が足りんねや」

(;-∀゚)「力だと?」

从゚×ナ从「財力でも、権力でも、腕力でも構わん。どれか一つでもウチを上回っとれば、モララーを守れたかもな」



.

433 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:19:01 ID:LsQwlU5MO
( ゚∀゚)「あいつは最後泣いてたんだ。俺にも金があれば、あいつを泣かせずにすんだのか?」

( ^Д^)「な、なんのことだよ」

( ゚∀゚)「結局俺にあったのは、馬鹿共を殴り飛ばせる程度の力かよっ!!」

(;^Д^)「ひ、ひぃぃ!?」

( ゚∀゚)「ちくしょうがっ!」

(‘_L’)「その辺りにせよ。未熟者めが」

( ゚∀゚)「じ、爺さん! なんでこんなところに」

(‘_L’)「たわけが暴れておると耳に挟んでな。頭を冷やさせに来たというところだ」


.

434 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:21:06 ID:LsQwlU5MO
ζ(-ー-*ζ「はぁ……」

川 ゚ -゚)「気持ちはわかるが、落ち込んでも際限ないぞ」

ξ゚⊿゚)ξ「でも、妹者からは退学届けが送られてくるし、ハインはあれから音沙汰なし」

川 ゚ -゚)「心配するなという方が無茶か」

ζ(-ー-*ζ「私の提案で二人を逃がしたら、こんなことになってしまって……」

ζ(゚ー゚*ζ「私、どうしたらよかったのかなって。あんなに一緒にいたのに、大切なときにはなんの役にも立てない」

川 ゚ -゚)「それは私達とて同じだ。あいつらがいたからこそ、この一年間はあった」

ξ゚⊿゚)ξ「だけど、私達にできることなんて限られてるわ」

(゚、゚トソン「たったの二人程度いなくなっただけで、まったく辛気臭くて反吐が出るよ」

川 ゚ -゚)「たったの二人程度? 申し訳ありませんが、今は先輩への礼儀をわきまえられる程、私達は大人ではありませんよ」

(゚、゚トソン「なんといわれようが、ボクにしてみればたった二人程度さ。だけどね」

(゚、゚トソン「ボクの卒業式に全校生徒が揃わないのは、どうにも面白くない」

ミセ*゚ー゚)リ「つまりトソトソも、二人がいなくなって寂しいんだよ」

(゚、゚トソン「どこをどう解釈すればそう聞こえるのか、甚だ疑問だね」

ノパ⊿゚)「簡単にいえばみんな好きなのさ、あいつらがな」

o川*゚ー゚)o「だから上手くいく方法を考えようってこと」


435 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:22:34 ID:LsQwlU5MO
ζ(゚ー゚*ζ「でも、ハインはともかく妹者は家の都合で」

(゚、゚トソン「家の都合などどれほどの関係があるものか! 本人の生きる道は本人が選べばいい」

ミセ*゚ー゚)リ「トソトソ……」

lw´‐ _‐ノv「ということで、こちらの紙をご覧ください」

ξ゚⊿゚)ξ「えっと、日本列島における稲作の歴史は弥生時代に始まるとされてきた。しかし、近年になって縄文後期中葉に属する」

lw´‐ _‐ノv「ああごめん、それは米の歴史だった。てへぺろ」

川; д川「真面目にやりましょうよ」

lw´‐ _‐ノv「本当はこっちだね、じゃじゃーん」

从´ヮ`从ト「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん!」

ノパ⊿゚)「これには現在の状況がまとめられている。まずはモララーだが」

川 ゚ -゚)「明日には家督継承の会合を開くだと!? 性急過ぎる!」

从;´ヮ`从ト「あうー、無視……?」

o川*゚ー゚)o「ハインは実家に保護されてるんだねー☆」

ζ(゚ー゚*ζ「ひとまず安心です」


436 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:24:39 ID:LsQwlU5MO
(゚、゚トソン「差当たっての問題はやはりモララーだね。しかしなにか手を打つにしても、これでは全くもって時間が足りない」

从´ヮ`从ト「その打つ手については、校長先生に考えがあるそうだよ~」

ノパ⊿゚)「私達は明日一日だけでいいからモララーを保護して、荒巻家の後継者だと大々的に発表させなければいいそうだ」

川 ゚ -゚)「結論としては乗り込んで拉致するしかないわけか」

ミセ*゚ー゚)リ「よくこんな情報を集められたね」

lw´‐ _‐ノv「そこは貞やんの実家の力があったり」

川д川「貞やん……。え、えっと、うちの実家は色々顔が利きますから」

ノパ⊿゚)「しかしこれ以上の後ろ盾は期待できない。モララーの救助は私達自身の手でやり遂げなくてはならないだろう」

ノパ⊿゚)「相当危険な橋になる。私達の平和ボケした想像を、遥かに越える出来事だって起こるかもしれない」

ζ(゚ー゚*ζ「そんな世界で、モララーはずっと生きてきたんだよね」

川 ゚ -゚)「私はやるぞ。そんな脅し文句で芋を引くような根性なら、女装師になぞなっていない」

ノパ⊿゚)「そうだな。だがもし乗り気でないものがいるなら、今のうちに離脱してくれ」


437 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:25:51 ID:LsQwlU5MO
(-、-トソン「……、馬鹿げたことに、そんな賢いやつはここにはいないらしい」

o川*゚ー゚)o「賢くて友達一人助けられないなら、キュートは馬鹿で結構だよ☆彡」

ノパ⊿゚)「では作戦会議を始めるぞ、馬鹿野郎ども」

从´ヮ`从ト「花も恥じらう乙女に野郎はないんじゃないかな~」

ノパ⊿゚)「では、作戦会議を始めるぞ。馬鹿乙女ども!」


.

438 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:27:18 ID:LsQwlU5MO
( ・∀・)

ノハ*゚ーナル (むすっとしたモララー様可愛いよモララー様)

( ・∀・)

ノハ*゚ーナル (ああ、モララー様ペロペロ)

( ・∀・)


从゚×ナ从「辛気臭いやっちゃな。そんな無言でノパも気まずないんかい」

ノパーナル「これはねーやん様。私はモララー様の側仕えです、気まずいどころか同じ空気を吸えるだけで幸せというもの」

从゚×ナ从「お前はそういうやつやったな。モララーもいい加減、うんとかすんとかいうたらどうなんや」

( ・∀・)「うん、すん」

从゚×ナ从「……まっさかお前の口から冗談が出るとはな。いやあ人間変わるもんちゅうか」

( ・∀・)「環境だよ。朱に交われば赤くもなるさ」


439 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:28:37 ID:LsQwlU5MO
从゚×ナ从「まだ恨んどんかいな。ウチらのこと」

( ・∀・)「別に。姉さんとノパを恨んでどうなるものでもないし」

从゚×ナ从「変わりに好かれてもおらんか。まっ、ウチは構へんけどノパは損な役回りやな」

ノパーナル「いえ、私は……」

从゚×ナ从「まあ話はこんなとこにしとこか。モララー、じじいがお前を呼んどんで」

( ・∀・)「連れ戻しておいて三週間もほったらかしかと思えば、今度は気安く呼び付ける。何様なのさ」

从゚×ナ从「荒巻スカルチノフ様なんやろ。マジ魑魅魍魎やけどな」


.

440 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:31:31 ID:LsQwlU5MO
( ・∀・)「ご無沙汰しております、父さん」

/ ,' 3「モララーか。ふっ、これで我が牙城は盤石となったわ」

( ・∀・)「…………」

/ ,' 3「今夕、貴様に家督を継がせる。その際、妻も娶らせるぞ。これは決定事項だ」

( ・∀・)「待ってください、僕はまだ十六です。法的に結婚できる年齢では」

/ ,' 3「ならば法を変えればよい。儂を誰と思うておる、荒巻スカルチノフその人ぞ」

( -∀-)「わかり、ました……」

/ ,' 3「ノパーナル、モララーが首から掛けておる銀細工を捨てて置け」

ノパーナル「仰せのままに。モララー様、失礼致します」

(;・∀・)「待ってよ! これはハインから貰った、大切な」

/ ,' 3「貴様は荒巻家を継ぐのだ。そんなガラクタを後生大事に胸から下げられては、我が家の無能を喧伝するようなもの」

( ・∀・)「ガラクタなんかじゃない! これは大切な思い出が詰まった」

/ ,' 3「覚えておけ。他人から見て価値の見出だせないものを、ガラクタというのだ」

(;・∀・)「くっ……!」


.

441 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:33:11 ID:LsQwlU5MO
ノパーナル「モララー様のロザリオは、ゴミ処理場の管理人であるアサピーに頼んで捨てておいてもらいました」

( ・∀・)「そう……」

ノパーナル「私はこれより家督継承の会合に向けて準備がございますので、一時お側を離れることになりますが、どうか御容赦を」

( ・∀・)「ノパはさ、僕に荒巻家を継いで欲しいの?」

ノパーナル「私の返答は、モララー様にお仕えさせて頂くことになったみぎりより、常に一つでございます」

ノパーナル「全てはモララー様の御為に」

( ・∀・)「ノパは僕がいつなにを聞いても、それしかいってくれないんだね」

ノパーナル「私はモララー様の側仕えですから」

( ・∀・)「もし僕の側仕えじゃなかったら……。いや、なんでもない」

ノパーナル「左様でございますか。では失礼させて頂きます」




ノパーナル「貴方様を大切に想っているのは本当ですよ……」


.

442 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:34:52 ID:LsQwlU5MO
( ・∀・)「ロザリオ、ずっと大切にするって約束したのに」

( ・∀・)「僕はどうしたらよかったのかな。教えてよハイン」

( ・∀・)「こんな広い部屋に、独りは寂しいよ……」

( ・∀・)「いろんなことを学んで成長したつもりだったんだ」

( -∀-)「でも、強くなれた気がしたのはみんなが側にいたからなんだ。これじゃあ昔の僕よりも弱いじゃないか……!」

( ・∀・)「……僕は、誰なんだ。父さんに唯々諾々と従う人生に、僕個人は存在するのか?」

( ・∀・)「僕はモララー。だけどもう一つ名前を持っている」

学園でみんなが呼んでくれた名前、――妹者。

ああ、そうだ。
僕は学園で本当にいろんなことを学んだんだ。

( ・∀・)「いつまでも雨宿りをして、雨が過ぎるのを待つなんてつまらない」

( ・∀・)「じっと待っているぐらいなら、雨の中を傘も差さずに踊る。そう決めたはずだ」

( ・∀・)「今の僕は昔とは違う。弱くなったけど、強くもなれた!」

( ・∀・)「ロザリオの切っ掛けになった、貞子先輩の占いはなんていっていた?」


川д川「もし迷ったなら、思い切って行動してみてください。二人の結び付きを強くするアイテムは――」


( ・∀・)「今こそ思い切って行動しなくてどうするんだモララー!」


443 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:36:51 ID:LsQwlU5MO
⌒*リ´・-・リ「モララー様、失礼致します」

( ・∀・)「君は?」

⌒*リ´・-・リ「ノパーナル様が戻られるまで、僭越ながら側に控えさせて頂くことになりました。リリと申します」

( ・∀・)「背格好は僕と同じぐらいか。丁度いい、君に頼みたいことがある」

⌒*リ´・-・リ「はい。私にできることでしたら、なんなりとおっしゃってください」

( ・∀・)「そのメイド服、脱いでくれる?」

⌒*リ;´・-・リ「えっ? あ、いえ、わかりました。わかっております、私はメイド。覚悟はできております!」

⌒*リ´・-・リ「ああ、お父さん、お母さん、リリは今から大人の階段を登ります……!」

⌒*リ*´・-・リ「あのあの、そのですね、初めてですので、優しくしていただければと」

( ・∀・)「ごめん、急かすようで悪いけど手早くお願い」

⌒*リ´・-・リ「かしこまりました。私は胸も小さいですし、至らない部分も多いかと思いますが、よろしくお願い致し」

l从・∀・ノ!リ人「よし! 神速の早女装、僕にもしっかり習得できてたんだ」

⌒*リ´・-・リ「――ほえ?」

l从・∀・ノ!リ人「僕の服着ていいからね。それじゃあ!」

⌒*リ´・-・リ「あ、あの、私の覚悟は……」


.

444 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:41:37 ID:LsQwlU5MO
ミセ*゚ー゚)リ「みんな、聞こえる? 大丈夫?」

ノパ⊿゚)『私は問題ない。他の者は?』

川 ゚ -゚)『潜入成功だ』

(゚、゚トソン『簡単にへまを踏むような面子じゃないだろうさ』

lw´‐ _‐ノv『簡単にへちまを踏むような面子でもないだろうさ』

从 ゚∀从『ツッコみませんよ』

ξ゚⊿゚)ξ「本当は私達も乗り込めたらよかったんだけど」

ノパ⊿゚)『悪いな、人数が多くなると退路が確保できん』

(゚、゚トソン『待機組のメンバーでは有事の際、自力での脱出が難しいだろうからね』

o川*゚ー゚)o「キュートもメイド服着たかったのにー」

从 ゚∀从『それぐらい、今度知り合いに頼んで借りてあげますから』

o川*^ー^)o「マジで! ハインの太っ腹☆」

ζ(^ー^*ζ「メイド服で百合プレイか、良い!」

从;゚∀从『変な汚れは付けてくれるなよ……』

川 ゚ -゚)『さて、これが大切りだ。緞帳が上がったなら、後は見得を切るだけだな』


lw´‐ _‐ノv (……上手くいき過ぎる。まるで見えない誰かに手引きされているような。罠の可能性も捨て切れないか?)


.

445 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:44:06 ID:LsQwlU5MO
l从・∀・ノ!リ人「もう無駄に広いな。こんなことなら、我が家の間取りぐらい把握しておくんだった」

l从・∀・ノ!リ人「確かこっちに――」

(-@∀@)「へいへいほ~♪」

l从・∀・ノ!リ人「すみません! ここゴミ処理場ですよね。貴方がアサピーさんですか」

(-@∀@)「えっ、はい。そうですけど」

l从・∀・ノ!リ人「銀のロザリオってまだ持っていませんか? もう捨ててしまいました?」

(-@∀@)「ああ、それでしたら私が持っていますよ。勝手に捨てるなんてとんでもない」

l从・∀・ノ!リ人「勝手に?」

(-@∀@)「ノパーナル様が預かってほしいと渡していきましてね。多分返してほしいという子が現れるはずだからと」

l从-∀-ノ!リ人「ノパ、ありがとう……!」

(-@∀@)「その返してほしい子というのは、どうやら君のことのようだね。はい、これ」

l从・∀・ノ!リ人「ありがとうございます。やっぱりこれがないと」


从 ゚∀从「なんだ、ここは。屋敷のゴミを一か所に集めてんのか」

l从・∀・ノ!リ人「ハイ、ン?」

从 ゚∀从「お前、妹者か?」


二人の結び付きを強くするアイテムは――


.

446 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:48:14 ID:LsQwlU5MO
从 ゚∀从「こちらハイン、妹者と出会えました。好都合なことに妹者もメイドに変装できています」

ミセ*゚ー゚)リ『現在位置は?』

从 ゚∀从「とりあえずゴミ捨て場の近くかと」

l从・∀・ノ!リ人「ここからなら表門が近いけど、さすがにメイド二人が表門を使うのは怪しいかな」

ノパ⊿゚)『やはり使用人用の出入り口から逃げるしかないだろう』

(゚、゚トソン『ミセリ、一番近い出入り口までナビできるだろうね』

ミセ*゚ー゚)リ『お任せだよ』

川 ゚ -゚)『さすがに合流すると目立つか。私達はそれとなく援護できる距離まで近付こう』


447 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:50:08 ID:LsQwlU5MO
lw´‐ _‐ノv『私がいるからには豪華客船に乗ったつもりでいてくれたまえ』

l从・∀・;ノ!リ人「なんか沈むイメージがあるんですけど、豪華客船って」

lw´‐ _‐ノv『では戦艦大和に乗ったつもりで』

l从・∀・;ノ!リ人「強そうですけど、それも最終的には沈没してるじゃないですか!?」

从゚×ナ从「楽しそうやな。ウチも混ぜたってや」

l从・∀・ノ!リ人「――っ!?」

从゚×ナ从「よう化けたもんやけど、さすがに実の姉の眼は誤魔化せんで?」

l从・∀・ノ!リ人「姉、さん……」

从 ゚∀从「妹者、安心しろ。今日の俺は不沈艦だ」


.

448 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:51:50 ID:LsQwlU5MO
ノパーナル「この警備を素人の学生が掻い潜れるなんて不思議に思いましたが、上手いことやってくれましたね」

(*゚ー゚)「うちのお姉ちゃんは生徒達に対して心配性でね。そして妹使いが荒いんだよ」

ノパーナル「申し訳ありませんが、今モララー様を連れていかれる訳には参りません。どうかお退きください」

(*゚ー゚)「冗談。簡単に退いて来たなんていったら、お姉ちゃんに零距離ドロップされちゃうよ」

(*゚ー゚)「それに私としても、可愛い後輩の面倒は見たいしね」

ノパーナル「身のこなし、気当たり、……化物か」

(*゚ー゚)「貴女にはいわれたくないな」

ノパーナル「今はモララー様から長時間目を離せないというのに!」

(*゚ー゚)「古臭い台詞だけど、ここを通りたかったら私を倒してからいくんだね」

ノパーナル「やむを得ないか。――参る!」


.

449 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:53:33 ID:LsQwlU5MO
从 ゚∀从「ここを通りたかったら俺を倒していけってやつか?」

从゚×ナ从「誰か思たらいつぞやの少年かいな。まあ性懲りもせんと」

从 ゚∀从「いや、もう負けるのは懲り懲りだよ。だから今回は勝たせてもらう!」

俺は言葉と共に右足を引いて半身になり、左脇を絞って小さく構える。
攻め込むには向かない、完全にカウンター狙いの構えだ。

从゚×ナ从「今度は勝つちゅうからには、なんや面白いもんが見れると思うたら、相も変わらず後の先狙いかいな」

从 ゚∀从「先の先なんて付け焼き刃を覚えるよりは、慣れ親しんだこいつを極めることにしたんだよ」

从゚×ナ从「さよか。ならどう極めたんか試してみよか!」

ねーやんは遊ぶ気なしといった様子で、前回俺を破った震脚を始める。

震脚とは両足を交互に地面へ打ち付けることで、体内の勁力を爆発的に高める技術だ。


450 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:55:38 ID:LsQwlU5MO
从゚×ナ从「マジ魑魅魍魎やけど、恨まんといてな」

ゆっくりとねーやんがこちらに向き直るだけで、緊張からかじわりと頬を汗が伝った。
気圧されそうになる空気を、俺は一度強く息を呑んで跳ね返す。

ここで俺が負ければまたあいつを泣かせてしまう、そんなのは死んでもごめんだ。

从 -∀从「……ふぅぅ!」

从゚×ナ从「ほな、いくでっ!」

一説によると指を弾く間に六十五刹那があるといわれる。
これは何刹那あったのだろうか。

動態視力では追い切れない速度を持った踏み込み、ねーやんの掌打が風切り音を奏で襲いかかる。

从 ゚∀从「――六徳の呼吸っ!!」

眼で追えないならば直感に頼るしかない。
鋭く、鋭く、刃のように研ぎ澄ませた感覚に身を任せる。

俺は高速の掌打を左腕で払いいなし、空いた鳩尾へカウンターの正拳を叩き込んだ。

まるで砂袋を殴ったような、鈍い感触が腕に響く。

从;゚×ナ从「がはっ!? げほっ、げほっ!!」


451 :名も無きAAのようです:2012/04/07(土) 23:57:41 ID:LsQwlU5MO
l从・∀・ノ!リ人「姉さんが、負けた? 一体どうやって」

从 ゚∀从「刹那の十分の一とされる時間を六徳と呼ぶんだけどな、そこはもう人間の眼でどうこうできる世界じゃねえのよ」

l从・∀・ノ!リ人「それなら尚更どうやってやったの?」

从 ゚∀从「いわゆる直感に近いもんだな。極限まで感覚を研ぎ澄ませた境地、それをうちでは六徳の呼吸と呼んでる」

从;゚×ナ从「マジ魑魅魍魎……」

从 ゚∀从「うおっ、あの速度のカウンターを食らって意識があんのかよ」

从;゚×ナ从「うぐっ、立ち上がれはせんけどな。あんときの少年程の気力は、ウチにはないっちゅうこっちゃ」

l从・∀・ノ!リ人「姉さん……」

从゚×ナ从「モララー、とっとといねや。ウチに勝った以上、後は自分らの力でなんとかしぃ」

l从・∀・ノ!リ人「うん!」


.

452 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:01:16 ID:8GmGfFBgO
ノパーナル「くっ、やりますね」

(*゚ー゚)「はあはあ、貴女こそね」

ノパーナル「急がねば。こんなに警備が薄くなってしまっては、モララー様の命が危ないというのにっ!」

(*゚ー゚)「……それどういう意味?」

ノパーナル「御託を並べる時間すら私には惜しいのです。言葉の真意が知りたくばそこをどけっ!!」


.

453 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:03:12 ID:8GmGfFBgO
ノパ⊿゚)『もう会合の予定時間は過ぎた。モララーがいなくなったと皆大騒ぎだ』

川 ゚ -゚)『どうやらメイドに変装して逃げていることもバレたみたいだな。まだ外まで出られないのか』

从 ゚∀从「ここまで騒ぎが大きくなる前なら、最短距離をぶっちぎれたんですけどね」

l从・∀・ノ!リ人「今は人を避けて少しづつ進むのが精一杯といったところで」

lw´‐ _‐ノv『まずったな、使用人用の出入り口が封鎖された。別の脱出ルートを考えなくてはなるまい』

从 ゚∀从「別の脱出ルートつったって、どこから」

l从・∀・ノ!リ人「確か、下水道が――」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「もう逃げる必要はないぜ、モララー様よ」

l从・∀・ノ!リ人「誰だ!」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「俺かい? こういう者さ」

从;゚∀从「拳銃……!?」

l从・∀・ノ!リ人「……姉達からの差し金か」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「立場上、正否は俺の口からはいえんがね」

l从・∀・ノ!リ人「答えをいったようなものだよ」


454 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:05:29 ID:8GmGfFBgO
从 ゚∀从「妹者、ロザリオを貸せ!」

l从・∀・ノ!リ人「えっ、うん!」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「神頼みか。現実の暴力から神は誰も救いはしない……、じゃあな」

从 -∀从「――六徳の呼吸っ!!」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「銃弾を弾いた……?」

从;゚∀从「うぐあっ!!」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「だが脆い銀では、二枚重ねでも衝撃を逃し切れなかったな。指が折れたか」

从;゚∀从「へへっ、指が引きちぎれようが、弾切れするまで何発でも弾いてやるよ!」
 _、_
( ,_ノ` )y━・~「そうかい、見事な心意気だ。俺もそれに応えよう」

(゚、゚トソン「――その必要はない」
 _、_
(;,_ノ` )y━・~「あがあああああぁぁぁ!?」

(゚、゚トソン「効くだろう、百万ボルトのスタンガンは」

l从・∀・ノ!リ人「トソトソ先輩!」


455 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:07:10 ID:8GmGfFBgO
(゚、゚トソン「まったく、世話の焼ける後輩だよキミ達は。今の間にこいつの身ぐるみを剥ぐよ」

(゚、゚トソン「銃器とナイフ、殺傷力があるのはこの辺りか。おっと、動けばもう一発百万ボルトだからね?」

从;゚∀从「妙に手慣れてるのが怖いっすね」

(゚、゚トソン「さすがにボク達が銃刀法違犯するわけにもいかないからね。妹者、これらを窓の外へ投げ捨てといて」

l从・∀・ノ!リ人「は、はい!」

⌒*リ´・-・リ「申し訳ございませんが、チェックメイトです。モララー様」

从 ゚∀从「ちぃ、騒ぎ過ぎたかっ!」

(゚、゚トソン「この人数、通り抜けるのは絶望的だね」

⌒*リ´・-・リ「モララー様の御学友方は、外でタクシーを用意していた面々を含め、皆既に捕らえさせて頂いております」

l从-∀-ノ!リ人「正しくチェックメイトか。わかった、僕の負けだ」

⌒*リ´・-・リ「御理解が早くて何よりです」


.

456 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:08:38 ID:8GmGfFBgO
/ ,' 3「お前が儂に歯向かうとはな」

l从・∀・ノ!リ人「誰もが自分の思い通りに動くとは思わないことだ!」

/ ,' 3「結局、今お前はここにおる。それが思い通りといわずしてなんという」

l从・∀・ノ!リ人「くっ」

/ ,' 3「些か時間に遅れは出たが問題ない。これより会合の会場へと向かうぞ」

川 ゚ -゚)「これで、本当に終わりなのか?」

从 -∀从「結局、俺にはなんの力もなかったってことかよ……!」

「そんなことはないよ。君の胆力、勇気がなければ時間が足りなかった」

从 ゚∀从「あ、貴方は」

(´・_ゝ・`)「ハイン君、弟を守ってくれてありがとう」

l从・∀・ノ!リ人「兄さん!」

/ ,' 3「デミタスか」


457 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:10:47 ID:8GmGfFBgO
(´・_ゝ・`)「久し振りだな、親父殿。出来損ないの長男だが今戻らせてもらったよ」

/ ,' 3「己で理解しておるならば世話はない。貴様はモララーと比べるまでもないクズだからな」

(´・_ゝ・`)「いやあ、そのクズなんだけど、クズはクズなりに細々と動かせてもらったというか」

/ ,' 3「……なにがいいたい?」

(´・_ゝ・`)「実は親父殿の持っている会社も、財産も、この屋敷も、既に全部俺のものってことになってるんだよね」

/ ,' 3「ふむ、乗っ取りか。しかし、お前ごときが」

(´・_ゝ・`)「親父殿もやっぱり老いたよな。確かに俺一人でこれだけのことするのは無理だよ、でも協力者がいたらどう思う?」

/ ,' 3「まさかショボンかっ!? あの古狸の力を借りたと!」

(´・_ゝ・`)「実際あの人はやり手だよ。さすがに今まで巧みに、女装師なんてものを隠し通して来ただけはある」

/ ,' 3「ふっ、くははは! そうか、ショボンと手を組んだか、だからお前はクズだというのだ!」

/ ,' 3「なぜ女装師が世に隠されて来たか知らぬわけでもあるまい。公表すれば奴は沈む、お前もろともな」

(´・_ゝ・`)「……時間だ、俺達は世紀の瞬間を見られるな。ノパーナル」

ノパーナル「はっ。皆様、こちらのディスプレイを御覧下さい」

ξ゚⊿゚)ξ「これは」

o川*゚ー゚)o「校長先生?」

.

458 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:14:33 ID:8GmGfFBgO
(´・ω・`)「そもそもなぜ女装師という存在が旧来より隠されて来たのか、悲しいことにそれは凶悪犯罪にありました」

(´・ω・`)「女装術で身姿を変え、殺人を繰り返す連続殺人鬼、その様な者が現れたからです」

(´・ω・`)「ですから残った女装師達は、これ以上女装術を悪用させないため秘匿することにしました」

(´・ω・`)「しかし、例の犯罪者は女装師ではありません。なぜならば女装術を生み出した者が残した言葉に」

(´・ω・`)「姿が美しくなければ女装師とは呼ばれない。心が美しくなければ女装師と呼ばれる資格がない」

(´・ω・`)「というものがあるからです。私はその精神と女装術を教えるために学園を作りました」

(´・ω・`)「女装など、気持ち悪いと思われる方もいるでしょう」

(´・ω・`)「自分の隣りにいるのが実は男だとしたら、そう考えるだけで嫌悪感を覚える女性もいるでしょう」

(´・ω・`)「ですが我々女装師は――」


.

459 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:16:02 ID:8GmGfFBgO
/ ,' 3「なっ!?」

(-、-トソン「さすが校長、やってくれる」

从´ヮ`从ト「みんなに女装師のことバレちゃったね~」

ノパ⊿゚)「下手したら、私達は明日から通う学園がなくなってしまうな」

川д川「ですけど、私は今まで納得がいっていませんでした」

o川*゚ー゚)o「だってキュート達はなにも悪いことしてないんだもん!」

ξ゚⊿゚)ξ「自分の姿に自信を持って、堂々としてこそ女装師」

川 ゚ -゚)「私達はそう習ったのだからな」

ミセ*゚ー゚)リ「これで誰かに後ろ指を指されるようになったって、私は学園で学んだ三年間に誇りを持ってる」

lw´‐ _‐ノv「男は可愛く美しく、か」


.

460 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:17:40 ID:8GmGfFBgO
(´・ω・`)「ご清聴ありがとうございました。ですが皆様は、女装術というものが今一つ想像できないことと思います」

(´・ω・`)「女装術、それは艶やかで鮮やかで美しい女装の技術――」

|゚ノ ^∀^)「――その目で御覧下さい。これがその女装術です」




从;゚∀从「ぶっ!? あのとき王様ゲームに混ざってたの校長だったのかよ!」

l从・∀・;ノ!リ人「僕、校長先生とハグとかしたんだけど」

ζ(゚ー゚*ζ「うーん、だいぶ年上だけどあの姿ならイケる!」

从;゚∀从「なんの話だ! ていうかいくな!」


461 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:20:20 ID:8GmGfFBgO
(´・_ゝ・`)「あはは、という訳で親父殿。こっちが先に公表させてもらったよ」

/ ,' 3「阿呆めが、もしこれでショボンが地に落ちたらどうする?」

(´・_ゝ・`)「そんなことにはならないだろうさ。あの人が作った学園に通う子供達を見ていればわかる」

/ ,' 3「ふん、まあいい。お前の勝ちだ、好きにせよ」

从゚×ナ从「ほれ決着はついたんや、じじいはおとなしく病院へ帰りな」

l从・∀・ノ!リ人「病院?」

从゚×ナ从「このじじいは身体にガタがきとってな、もう一年程度の命なんやと」

l从・∀・ノ!リ人「そんな、だから情が深い姉さんは父さんのいうことを」

从゚×ナ从「それもあるっちゃあるけど、モララーの命があいつらに狙われとんのに気付いたからな」

ノパーナル「ですから私とねーやん様はモララー様を監視下に置き、今回の件が落ち着くまで軟禁しようという運びになりました」

(´・_ゝ・`)「妹達には圧力を掛けたよ。俺が家督を継承するんだから関係ないが、一応モララーが狙われることはもうないだろう」


462 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:22:23 ID:8GmGfFBgO
从゚×ナ从「ノパなんかは会合も潰す気満々やったしな。モララーの結婚の辺りに私情が見え隠れしとった気もするけど」

l从・∀・ノ!リ人「じゃあノパは、僕のために」

ノパーナル「いつも申しているではありませんか。全てはモララー様の御為に、と」

l从・∀・*ノ!リ人「ありがとう、ノパ。大好き!」

ノハ*゚ーナル「いえいえ私も大好きと申しますか好きという言葉にも方向性というものが存在しまして」

ノハ*゚ーナル「私の感情という点に置くとライクかラヴかと聞かれましたら迷うことなく激ラヴに愛している次第で」

l从・∀・;ノ!リ人「ひゃんっ」

从;゚×ナ从「ちょい待ち! ウチの弟をどこへ連れていく気や!」

ノパーナル「先の大好きという言葉はプロポーズとして受け取るべきかと思いまして」

l从・∀・;ノ!リ人「プロポーズなんていつ誰がした!?」


463 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:23:26 ID:8GmGfFBgO
o川*゚ー゚)o「なんかデレみたいだね、あの人」

ζ(゚ー゚*ζ「私はあんなに強引じゃありませんよ」

从 ゚∀从「はは、どっちもどっちだろ」

l从・∀・;ノ!リ人「笑ってないでハイン助けてよお!」

ノパ⊿゚)「さてと、この先どうなるかはわからないが帰りますか」

川 ゚ -゚)「ああ、学園にな」

ミセ*゚ー゚)リ「妹者も助けたことだし」

lw´‐ _‐ノv「めでたしめでたし」

l从・∀・;ノ!リ人「助けてもらってないし、めでたくないです! 今最大のピンチが目の前にぃぃぃ!!」


.




464 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:26:11 ID:8GmGfFBgO
【変わらないキミだから】


ミセ*゚ー゚)リ「卒業かあ。なんだか三年間あっという間だったね」

(゚、゚トソン「仰げば尊しにもあるだろう。思えばいと疾しこの年月と、昔からみんなそう思ってるってことだよ」

ミセ*゚ー゚)リ「えっ、てっきり私は、思えばいとおしいこの年月だとばかり」

(-、-トソン「はあ、最後までキミは変わらないな。この後、式で歌うんだから歌詞ぐらいしっかり覚えておきなよ」

465 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:27:47 ID:8GmGfFBgO
ミセリと初めて出会ったのは学生寮だった。
少し喧しい同室の少女、その程度の印象だっただろう。

他人とかかずらう気のなかったボクは、彼女を無視して疎外することにした。

それなのに彼女は、

ミセ*゚ー゚)リ「ねえねえ、トソンちゃん。駅前に新しいお店ができてさ、一緒にいってみようよ」

(゚、゚トソン「引っ張るな。そんなもの一人でいけばいいだろう」

ミセ*^ー^)リ「だって一人だと恥ずかしいんだもん」

ボクの意思なんてものには無遠慮で、ことある毎に付き纏ってきた。

やれ遊びにいこうだの。
やれ一緒に御飯を食べようだの。
やれ女装術の練習に付き合えだの。

本当に遠慮という言葉を知らないのではないかと疑いもした。

ミセ*゚ー゚)リ「トソンちゃん。ベストパートナーコンテスト、申し込んでおいたからね」

まあその疑いは事実という形で、ボクの前に突き付けられることになったのだが。


466 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:29:38 ID:8GmGfFBgO
仕方なくとはいえ、出る以上負けたくなかったボクは、彼女との呼吸を合わせるよう努力した。

一緒に遊んだし。
一緒に御飯も食べたし。
一緒に風呂も入ったし。
一緒に寝たし。
一緒に女装術の勉強もした。

全てはコンテストに勝つため、それだけだ。
――それだけ、それだけだったはずなのに。

他人と触れ合うだけで、胸にこんなにも強い気持ちが生まれるなんてボクは知らなかったんだ。

(゚、゚トソン「今日のコンテスト、絶対に優勝するよ。――ミセリ」

ミセ*゚ー゚)リ「初めて私の名前呼んでくれたね」

(゚、゚トソン「一々覚えていないよ、そんなこと」

ミセ*゚ー゚)リ「いいよ、今日のことは私がずっと覚えておくから。トソトソ」

(゚、゚;トソン「なんだそのトソトソというのは!?」

こんなことをわざわざ覚えているのだから、ボクの海馬にも呆れたものだ。


.

467 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:31:06 ID:8GmGfFBgO
ミセ*゚ー゚)リ「トソトソ、今昔のこと思い出してたでしょ」

(゚、゚トソン「さてね」

ミセ*゚ー゚)リ「エスパーミセリの予想によると、一年目のベストパートナーコンテストのことと見た」

(゚、゚トソン「外れだよ。だいたい予想ならエスパーにはならないだろうに」

ミセ*゚ー゚)リ「ちぇ、残念」

(゚、゚トソン「……参考までに聞くと、なぜボクがベストパートナーコンテストのことを思い出していると思ったんだい?」

ミセ*゚ー゚)リ「私が思い出してたから、もし一緒だったら嬉しいなって」

(゚、゚トソン「ふん……」

ミセ*゚ー゚)リ「それに、ずっと覚えておくって約束したしね」

(゚、゚トソン「あれは約束じゃなくて、勝手にミセリが宣言しただけだろう」

ミセ*^ー^)リ「おやおや? 本当はトソトソも思い出していたのではないですかな」

(-、-トソン「知らないよ。ボクは先にいくから」

ミセ*゚ー゚)リ「待ってよ、トソトソ。拗ねないでってば」

(゚、゚トソン「誰が拗ねてなどいるか!」


468 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:32:22 ID:8GmGfFBgO
ミセ*>ー<)リ「ふふふ、この後桜並木でトソトソが泣くかと思うともぅ……!」

(゚、゚トソン「誰が泣くか。キミこそティッシュを箱で用意しておくんだね」

ミセ*゚ー゚)リ「トソトソの分を?」

(゚、゚トソン「キミの分に決まっているだろう! 誰が他人に自分のティッシュを用意させるんだよ」

ミセ*^ー^)リ「――――」

(゚、゚トソン「――――」

本当に彼女は出会ったときから変わらない。
多分来年も、その先も、これから先もずっと変わらないのだろう。

ボクの隣りで、無遠慮にボクを振り回して。


.




469 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:35:11 ID:8GmGfFBgO
【新生徒会始動】


(*゚∀゚)「生徒会の副会長として、新二年のでぃが加わることになった。仲良くしてやれよ」

(#゚;;-゚)「よろしくお願いします……」

ノパ⊿゚)「私が生徒会長のヒートだ。わからないことがあったらなんでも聞いてくれ」

川д川「私は書記の貞子です。よろしくお願いします……」

(#゚;;-゚) (あっ、なんだろう……)

川д川 (不思議なシンパシーを……)

lw´‐ _‐ノv「ラストはこのシマのボスをやってるシュールだ、嬢ちゃんよろしくな」

(#゚;;-゚)「はい、よろしくお願いします。ところで、生徒会長とボスはなにが違うのでしょうか」

ノハ-⊿-)「真面目なのは私としても非っ常ぉぉに有り難いのだが、流すということを覚えないと苦労することになるぞ」


470 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:36:11 ID:8GmGfFBgO
lw´‐ _‐ノv「小でも大で流す心意気を持ちなさいとヒートはいっているのだ」

(#゚;;-゚)「はい、わかりました」

ノパ⊿゚)「いってねえええええええ!!」

(#゚;;-゚)「す、すみません」

ノパ⊿゚)「いや、今のは君にいったんじゃなくてさ」

lw´‐ _‐ノv「じゃあ誰にいったんだ!」

ノパ⊿゚)「お前だよ!」

lw´‐ _‐ノv「小前田くんね」

ノハ;゚⊿゚)「誰だそれ!?」


471 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:37:58 ID:8GmGfFBgO
lw´‐ _‐ノv「ようし、ここらで私が貞やん顔負けの相性占いを一つ」

(#゚;;-゚)「お、お願いします」

lw´‐ _‐ノv「To HeartといえばBrand New Heart派。こみっくパーティといえば君のままで派。この二点に当てはまれば相性バッチリだ」

ノパ⊿゚)「なにいってんのか全然わかんねえええぇぇぇ!!」

(#゚;;-゚)「私はFeeling Heart派で……」

ノハ;゚⊿゚)「わかっちゃったの!?」

lw´‐ _‐ノv「きらめき学園とひびきの学園なら、ひびきの派かな」

ノパ⊿゚)「知らねえよおおおぉぉぉっ!!」

lw´‐ _‐ノv「ヒートっちも少し落ち着きなよ。新人さんもブルッちまってるぜ?」

ノハ-⊿-)「はあはあ、生徒会長が抜けたのに、気苦労が多くなった気がするのはなぜだ……」


.




472 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:40:30 ID:8GmGfFBgO
【あなたの知らない世界】


l从・∀・ノ!リ人「キュート先輩、約束のメイド服です」

o川*゚ー゚)o「わーい☆キラキラ」

从 ゚∀从「本当によかったのか? 俺が借りてくる約束だったのに」

l从・∀・ノ!リ人「色々迷惑かけたお礼に、兄さんがプレゼントさせてほしいんだってさ。まあ屋敷に山程あるものだし」

ζ(゚ー゚*ζ「私達の分まであるなんて、さすがデミタスさん!」

o川;゚ー゚)o「げっ、デレだ★」

ζ(゚ー゚*ζ「げってなんですか、もうキュート先輩確保っと」

o川*>ー<)o「はうー! 降ろしてー」


473 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:41:38 ID:8GmGfFBgO
ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ私はキュート先輩とメイド服着て朝までしっぽりだから」

从;゚∀从「なんだそのしっぽりっていうのは!?」

ζ(^ー^*ζ「あはは。ハインもたまには強引に迫っても、妹者も嫌がらないと思うよ? それじゃね」

o川*>ー<)o「はうっ! 妹者、ハイン、助け…………」

从 ゚∀从「キュート先輩を無力化してから連れ去るまで、無駄がなかったな」

l从・∀・ノ!リ人「慣れてるんだろうね、キュート先輩を拉致するの」

从 ゚∀从「なんかわかんねえけど、触らぬ神に祟りなしというか」

l从・∀・ノ!リ人「うん、僕達は知らない方がいい世界っていうのもあると思うんだ」


.




474 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:43:41 ID:8GmGfFBgO
【新校長爆誕】


拝啓つー様へ。

春暖の候。
梅が花をつけたかと思いきや、瞬く間に桜の咲き誇る季節となりました。

季節の変わり目は寒暖の差が激しく体調を崩しやすいと申しますが、いかがお過ごしでしょうか。

私は急務が立て込んでおり、思うように学園へ戻れない日々が続いております。

このような体では、学園の校長という職責を果たしているとは、言い難いのも事実です。

ですのでこれ以降はオーナーという形で、学園の運営に携わりたいと考えております。

つきましては、空席となってしまった校長という座には、つー先生に着いて頂きたいと思います。

書類上の手続き等、必要なことは全て私が済ませておきましたので、この手紙を読んでいる頃には問題なく校長になっておられることでしょう。

教師と寮の管理人と校長という三重の責務になりますが、つー先生ならば必ずややり遂げられると信じております。

私事ばかりで大変恐縮ですが、この辺りで筆を置かせて頂きます。

ショボンより。
敬具。


475 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:46:36 ID:8GmGfFBgO
(*゚∀゚)「あんにゃろおおおおお!! こんな手紙残して逃げやがって!」

(*゚∀゚)「こんなもん仕事が忙しくて結婚相手なんて探せるくああぁぁ!!」

(*゚∀゚)「二十代で月の給料が五十万越えるつうの! どんだけ私に仕事させる気だよ!!」

ノパーナル「まあまあ、落ち着いて下さいつー先生」

(*;∀;)「ちくしょう……」

ノパーナル「私も先生と大きく歳は変わりませんが、独り身ですよ」

(*゚∀゚)「ですよね、最近は三十越えてからの結婚も普通ですもんね」

ノパーナル「まあ私はモララー様との将来が約束されているわけですが」

(*゚∀゚)「……教師として赴任してきた以上、生徒には手を出すなよ」

ノパーナル「大丈夫ですよ、まだ熟していない青い果実をもぐなど無粋の極み」

ノハ*゚ーナル「ああしかし禁断の果実だからこそ口にしたくなるのがアダムの頃よりの人の性」

(*゚∀゚)「そんな性は捨ててしまえ!!」


.




476 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:49:29 ID:8GmGfFBgO
【終わりと別れと始まりと出会い】


ξ゚⊿゚)ξ「遅くまでごめんなさい。そろそろ寝ましょうか」

川 ゚ -゚)「志望校には受かりそうか?」

ξ゚⊿゚)ξ「このままいけば問題なさそうってことらしいわ」

川 ゚ -゚)「そうか。私からは応援することしかできんが」

ξ゚⊿゚)ξ「それは私も同じことよ。クーが頑張ってるのを応援することしかできないわ」

川 ゚ -゚)「ふっ、お互い様か」

ξ゚⊿゚)ξ「そういうこと」

川 ゚ -゚)「皆、ここを卒業したらそれぞれの人生を歩むのだな」

ξ゚⊿゚)ξ「なに、センチメンタル?」

川 ゚ -゚)「少しな。あれだけいた先輩達がいなくなって、私達が最上級生だというのだ」

ξ゚⊿゚)ξ「確かに不思議な感じよね」

川 ゚ -゚)「このまま時間が止まればいいのに。そうしたらずっと一緒にいられる」

ξ゚⊿゚)ξ「それは少し素敵ね。やっぱり別れは寂しいから」

川 ゚ -゚)「だろう」

ξ゚⊿゚)ξ「でも別れがないなんてもっと寂しいわ。終わるから始まる、別れがあるから出会いがある」

川 ゚ -゚)「そうだな。あの日の別れがあったから、私はここにいてツンとも出会えた」


477 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 00:51:04 ID:8GmGfFBgO
ξ゚⊿゚)ξ「それに繋いだ絆は卒業なんかで切れたりしないわよ。会う気になれば、またいつだって会えるんだから」

川 ゚ -゚)「卒業しても、また私と会ってくれるか?」

ξ゚⊿゚)ξ「当然でしょ、親友なんだから。今日はやけに甘えん坊ね」

川 ゚ -゚)「今日はあいつの命日だから、……怖いんだ。また私一人が置いていかれるような気がして」

ξ-⊿-)ξ「そっか。じゃあ今日は特別に私が一緒に寝てあげる、そうしたら寂しくないでしょ」

川 ゚ -゚)「すまんな、子供みたいなことをいって」

ξ゚⊿゚)ξ「気にしないの。一緒に寝るのなんて、妹者とハインが泊まっていった日以来かしら」

川 ゚ ー゚)「ふっ、そんなこともあったな」

ξ゚⊿゚)ξ「今年もいっぱいあるわよ。そんな楽しいことが」

川 ゚ -゚)「ああ、そうか。別れを気にして今を楽しめないなんて、それこそ愚の骨頂か」

ξ゚⊿゚)ξ「そういうこと。さあ、明日を目一杯楽しむためにも今日はもう寝ましょう」

川 ゚ -゚)「……ありがとう」

ξ゚⊿゚)ξ「なにかいった?」

川 ゚ -゚)「おやすみといっただけだ」

ξ゚⊿゚)ξ「そう? おやすみなさい」

川*゚ -゚)「ああ、おやすみ」


.




478 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:00:41 ID:8GmGfFBgO
【男は可愛く美しく】


从 ゚∀从「ミセトソ先輩も生徒会長ももういないんだよな」

l从・∀・ノ!リ人「ヒート先輩が生徒会長になったんだから、いつまでも生徒会長って呼んでるとわからなくなるよ」

从 ゚∀从「いやだって俺、生徒会長の本名知らねえし」

l从・∀・ノ!リ人「……実は僕も」

从 ゚∀从「やっぱ生徒会長っていえば俺達の中ではあの人なんだよな」

l从・∀・ノ!リ人「ちっとも生徒会長らしくないのに、こんなにも生徒会長として記憶に残るってある意味凄いよね」

从 ゚∀从「おっ、その卵焼き美味そうだな――いつっ!」

l从・∀・ノ!リ人「無理しないの、僕が取ってあげるから」

从 ゚∀从「なんか情けねえじゃん、自分で飯も食えないなんて」

l从・∀・ノ!リ人「別に情けなくないから。はい、あーん」

从*゚∀从「むぐむぐ、うん美味い」


479 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:01:47 ID:8GmGfFBgO
l从・∀・ノ!リ人「……骨折で済んでよかったよ。あのときは心臓が止まるかと思ったんだから」

从 ゚∀从「俺としちゃ骨折でも堪らないけどなあ。痛いし」

l从-∀-ノ!リ人「痛いのが嫌だったらもう無茶しないでよ。お願いだから……」

从 ゚∀从「それはできない相談だな。大切な人の危機なら俺は何回でも無茶する自信があるぜ」

l从・∀・ノ!リ人「そんなあっけらかんと。ほんといっても聞かないんだから」

从 ゚∀从「そういや新入生コンテストの司会、誰がやるか知ってるか?」

l从・∀・ノ!リ人「クーさんとツンさんとか?」

从 ゚∀从「それがキュート先輩とデレだってさ」

l从・∀・ノ!リ人「凄い組み合わせ……でもないのかな。あの二人ならミセトソ先輩みたいになれそうだよね」

从 ゚∀从「せめて新入生に、公序良俗に反するようなものを見せずに済むといいな」

l从・∀・;ノ!リ人「ミセトソ先輩カムバック!」


480 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:03:27 ID:8GmGfFBgO
从 -∀从「ふぁ、なんか眠くなってくるよな」

ハインが横になると、僕の膝に心地のいい重みが加わる。

桜の花びらを運ぶ春風と、庭園に差す木漏れ日は、確かに人の睡眠欲を誘うには十分なものだった。

l从・∀・ノ!リ人「食べてすぐに寝ると逆流性食道炎になるよ」

从;-∀从「現実味があって怖いだろ。せめて牛になるっていってくれよ」

l从・∀・ノ!リ人「でも牛ってさ、四足歩行だから寝てるように見えるだけで、実際二足歩行の人間に換算するとしゃがんでるだけなんじゃない?」

从 -∀从「こやつめ。上手いこと寝させない気だな」

l从・∀・*ノ!リ人「あは、千夜一夜物語みたいだね」

从 -∀从「千夜一夜物語は寝させないためにしたわけじゃないだろ」

l从・∀・ノ!リ人「わっ、千夜一夜物語が通じた」

从;-∀从「そこで驚くなよ、傷つくわ」

l从・∀・ノ!リ人「冗談だってば」

从 -∀从「なぜ俺の頭を撫でる」

l从・∀・ノ!リ人「いや、膝に頭を乗せてくるぐらいだから撫でてほしいのかなと」

从 -∀从「暖かそうな枕があったからさ」

l从・∀・ノ!リ人「人を枕扱いか。口の中に桜を突っ込んでやろうかな」

从 -∀从「ごめんなさい」

l从・∀・ノ!リ人「うむ、素直でよろしい」


481 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:04:51 ID:8GmGfFBgO
頬を撫でる暖かな風、春の香りが僕達の鼻腔をくすぐる。

耳に入るのは噴水から噴き出す水の音と、互いの吐息だけ。
穏やかな時間が流れていく。

l从・∀・ノ!リ人「……静かだね」

从 -∀从「なんか学園に俺達だけしかいないみたいだよな」

l从・∀・ノ!リ人「三年生も卒業しちゃったし、今はまだ春休みだからね」

从 -∀从「わざわざ庭園まで来て昼飯を食おうなんてやつはいないか」

l从・∀・ノ!リ人「でもそろそろ新入生で早い子達は、寮に先乗りして来る時期じゃないかな」

从 -∀从「家が遠いやつなんかは、春休み中に寮に入って来るんだっけか」

l从・∀・ノ!リ人「あっ、もしかしてあの子達そうなんじゃない?」


.

482 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:05:55 ID:8GmGfFBgO
*(‘‘)*「やはり独学では限界があるからな。しかし、まさかこのような場所に女装術の総本山があるとは思わなんだわ」

ミ*゚∀゚彡「ヘリカルちゃん、言葉遣いが素になってるの。ふーは完璧にキャラ作れてるよ」

*(‘‘)*「ククク、必要に応じて私もキャラを作る。それでよかろう」

ミ*゚∀゚彡「相変わらずヘリカルちゃんは往生際が悪い子なの」

l从・∀・ノ!リ人「あの、君達新入生?」

*(‘‘)*「きゃるーん、アタシ新入生のヘリカルっていいまーす」

ミ*゚∀゚彡「ぶっ!!」

*(‘‘)* (なにを笑っておるのだ、山中に埋まりたいか!)

ミ*゚∀゚彡 (なんだ、人前でオレ様とやる気か?)


483 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:08:00 ID:8GmGfFBgO
从 ゚∀从「あん、新入生だあ?」

l从・∀・ノ!リ人「こっちのお姉さんは怖そうに見えるけど、実はいい人だから安心してね」

从 ゚∀从「実はってなんだよ、見た目からして完全に友好的じゃねえか」

*(‘‘)*「はい。路地裏にいるやつらはみんな友達ってぐらい、友人の多そうな友好的な見た目です」

ミ*゚∀゚彡「そこいらの通行人に『ねえ、お金貸して?』って頼んだら、快く貸してくれそうなぐらい友好的な感じですの」

从;゚∀从「えっ、マジで俺ってそんなんか?」

l从・∀・ノ!リ人「実際素顔で路地裏歩くと、結構ハインって有名人だし」

从 ゚∀从「そこはほら、黒歴史というか負の遺産がさ」

l从・∀・ノ!リ人「まあハインの見た目は置いておくとして、寮に案内してあげるから着いておいで」

*(‘‘)*「はーい!」

ミ*゚∀゚彡「わかりましたの!」


.

484 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:09:25 ID:8GmGfFBgO
――真の男たるもの、なによりも美しくあれ。


諸兄が思い浮かべる美しい女性、または可愛い女性とは誰だろうか?

アイドル、モデル、女優、etc.
そこには多様の返答があるだろう。

しかし、その人物は本当に女性なのだろうか。

もしかしたら彼女達は……、
いや彼等は、一流の女装師かもしれない。

女装、誰もが一度は耳にしたことのある言葉だろう。
世間からは異常な性癖の一種と、偏見を持たれるあれだ。

しかし、その道を極めし漢達がいた。

その者達の名は女装師。

今や彼等は、世界のあらゆる場所に潜んでいる。
それこそアイドル、モデル、女優。
上げればきりがないほどだ。

そんな一流の女装師を、育て上げる学園が存在する。
その学園こそが、この物語の舞台となる場所だ。








485 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:13:30 ID:8GmGfFBgO
【おまけコーナー・座談会】


o川*゚ー゚)o「夜空に瞬く星は数あれど」

ζ(゚ー゚*ζ「己の力で輝いているのは一握りだけ」

o川*゚ー゚)o「「今、君は輝いているか!!」」ζ(゚ー゚*ζ

o川*゚ー゚)o「新入生コンテスト開幕だよー☆彡」

ζ(゚ー゚*ζ「司会進行を務めるのはキュートとデレでーす!」


ζ(゚ー゚*ζ「とまあ、本編も終わったんで、やる機会のない私とキュート先輩の司会から入ったわけですが」

o川*>ー<)o「ええええぇぇぇ!! 絶対にキュートの出番の足りなさに不満を覚えている人がいるはずだー★」

ζ(゚ー゚*ζ「ミセトソ先輩の出番とか凄いですよね。私もこの作品が18禁でしたら無双状態だったんですが」

o川*゚ー゚)o「そんな無双はコーエーさんもお断りします」


486 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:15:02 ID:8GmGfFBgO
川д川「キュートさんは、いつもおまけコーナーで出番があったからいいじゃないですか……」

lw´‐ _‐ノv「そうだそうだー!」

川д川「生徒会の面々なんてヒートさん以外は……」

lw´‐ _‐ノv「高層ビルの建設反対ー!」

川; д川「そんなことに憤っていたのですか!?」

从 ゚∀从「そんなこといったら俺達だって」

川; д川「主役級のキャラはこんなところにまで来ないでくださいよ」

( ^ω^)「そんなこといったら僕がタイトルAAの理由が――」

川; д川「持ちネタにするのやめてください!」

ζ(゚ー゚*ζ「まあまあ、いいじゃないですか。生徒会のメンバーなんて一話限りの使い捨ての予定だったんですし」

川; д川「衝撃の事実過ぎるでしょう!」


487 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:17:33 ID:8GmGfFBgO
o川*゚ー゚)o「でもミセトソ先輩って、途中から急に出番増えた気がする。なんかあざとーい★ブラックスター」

(゚、゚トソン「言い掛かりはやめてもらおうか。ボクとミセリの出番は始めからこんなものだよ」

ミセ*゚ー゚)リ「全学年に二人づつメインキャラを用意するって予定だったからね」

川д川「確かにクーさんやツンさんも出番は多いですけど、お二人は専用話をもらい過ぎではないかと」

川 ゚ -゚)「私は皆に歌舞伎の素晴らしさを広められたなら、それで十分だ」

ξ゚⊿゚)ξ「クーはメイン話のインパクト勝ちってところもあるわよね」

川д川「幼馴染みが亡くなって、その想いを叶えるために女装師になったとか狡いんですよ」

川;゚ -゚)「別に狡くはないだろう」

川д川「必要とあらば私も神社の設定とか、政府付きの兄の話とか陰陽寮の設定とか出しますよ」

lw´‐ _‐ノv「設定なんて口に出さないから映えるもの、そいつがわからねえうちは甘ちゃんだ」

ζ(゚ー゚*ζ「渋い! 最後の辺でポンと渋沢さんが出て来た気がするけど忘れるぐらいに渋い!」

lw´‐ _‐ノv「アタイに惚れると蒸発するぜ?」

川; д川「火傷どころの熱量じゃないですね!?」


488 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:19:17 ID:8GmGfFBgO
o川*゚ー゚)o「ところでこんな機会なのに、生徒会長は出て来ないの?」

ノハ-⊿-)「あの人は出番より怠けたいんだと、まったく」

ζ(゚ー゚*ζ「そういえば私常々思ってるんですけど、ギャルゲーとかだと最後に困難を乗り越えて結ばれるじゃないですか」

ξ゚⊿゚)ξ「詳しくないけど、そういうものなのかしら」

ζ(゚ー゚*ζ「でも個人的には、結ばれた後のイチャイチャがもっと見たいわけですよ。ED後に後日談がない作品なんて以ての外です」

o川*゚ー゚)o「はう?」

ζ(゚ー゚*ζ「つまり妹者とハインなんて、これからイチャイチャしまくるに決まってるじゃないですか」

ζ(゚ー゚*ζ「それを見ずして終わるのはなんか勿体ないなーって」

川;゚ -゚)「最後に十分イチャイチャしていたと思うが」

ζ(゚ー゚*ζ「ぶっちゃけ、ただ私が後日談見たいだけなんですけどね」

o川*゚ー゚)o「よーし、ここから無理矢理後日談に突入だー!」


.




489 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:22:02 ID:8GmGfFBgO
【後日談】


川 ゚ -゚)「久し振りだな」

ξ゚⊿゚)ξ「まだ一か月振りだけどね」

川 ゚ -゚)「調子はどうだ、もう慣れたものか?」

ξ゚⊿゚)ξ「教師の仕事自体は慣れたんだけどねえ。つー先生としぃ先生が、今度から私に寮の管理人をやってほしいっていうのよ」

川*゚ ー゚)「寮の管理人か。つー先生のフォックス先輩をボコってる姿が、今でもありありと目に浮かぶな」

ξ*゚⊿゚)ξ「ふふ、さすがにフォックス先輩みたいな生徒はいないけどね」


490 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:23:32 ID:8GmGfFBgO
o川*゚ー゚)o『みんなお待ちかね、キューキューラジオの時間だよ☆バキューン』

o川*゚ー゚)o『今日はゲストに来て頂いておりまーす。アーティストでお馴染みの渡辺さんと』

从'ー'从『よろしくね~』

o川*゚ー゚)o『ベストセラー作家として話題沸騰中のシュールさんでーす』

lw´‐ _‐ノv『ごまんたれぶー』

o川*゚ー゚)o『なぜにフランス語! さて、共通点のなさそうなこの三人ですが、実は関係があるのです☆』

lw´‐ _‐ノv『そう、肉体関係が』

o川;゚ー゚)o『ないない。スキャンダルを作りあげないの★』

从'ー'从『同じ高校に通ってた、そういうことだよ』

lw´‐ _‐ノv『渡辺先輩だけ二つ上でしたけどね。よく購買にパシらされたもんすよ、TVとかを買いに』

从;'ー'从『パシらせてなんかないよ、ってTVとかどうやってパシらせるの!? 購買で売ってるの!?』


491 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:24:50 ID:8GmGfFBgO
ξ;゚⊿゚)ξ「シュールを止められる人間がいないとああなるのね」

川 ゚ -゚)「しかし、本当にそれぞれの人生を歩んだんだなあ」

ξ゚⊿゚)ξ「トソン先輩なんて親の会社を継いだのよね」

川 ゚ -゚)「あれだけ嫌がっていたのに、どういう心境の変化があったのだろうな」

ξ゚⊿゚)ξ「ちゃっかりミセリ先輩が秘書になってるのは、相変わらずというか」

川 ゚ ー゚)「あの二人は切っても切れんということだろう」

ξ゚⊿゚)ξ「ヒートも就職したし、生徒会長も実家の和菓子屋で頑張ってるそうだし」

川 ゚ -゚)「私を含め家業を継いだ者が多いな。貞子も今は神主として勉強中だそうだ」

ξ゚⊿゚)ξ「後はあの子達ね」

川 ゚ -゚)「そろそろ開店時間だ。いってみるか」


.

492 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:26:26 ID:8GmGfFBgO
l从・∀・ノ!リ人「ハイン、どうしよう。ヘッドドレスが上手く決まらないよ!」

从 ゚∀从「俺が着けてやるからこっち来い」

l从・∀・*ノ!リ人「うん」

从 ゚∀从「これでよし、バッチリだ」

l从////ノ!リ人「可愛い、かな?」

从 ゚∀从「もちろん可愛いに決まってんだろ」

ζ(^ー^*ζ「そのままキスでもしちゃう?」

l从・∀・ノ!リ人「しないよっ!」

从 ゚∀从「むー、時間がねえ!」

ζ(゚ー゚*ζ「オープン記念日からてんやわんやだねー」

l从・∀・ノ!リ人「中のことは厨房組に任せて、そろそろ接客の準備しないと」

从 ゚∀从「全員、用意はいいな? いくぞ」



「「お帰りなさいませ、御主人様」」


.




493 :名も無きAAのようです:2012/04/08(日) 01:34:22 ID:8GmGfFBgO
以上で投下終了です
長らくお付き合いくださりありがとうございました

2010年の年の瀬に短編として始まったこの作品が
こうして長編として完結出来たのも皆様のおかげです

私個人の趣味が粉塵爆発を起こしたような作品で非常に楽しく書かせて頂きました
百合やらBLやら男の娘やら訳のわからぬ作品ですが
少しでも皆様の記憶にとどまれば嬉しく思います

もし何か質問等がございましたら答えさせて頂きたいと思います

最後にもう一度、ありがとうございました




元スレ:( ^ω^)男は可愛く美しくのようです(リンク先( ^ω^) ブーン系創作板のようです

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