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J( 'ー`)しカーチャンが護るようです

90 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 1/21:2008/11/13(木) 22:53:39.57 ID:xzUVVLkm0
リーン ゴーン リーン ゴーン


朝を告げる鐘の音が施設内に響き渡る。
すると、どの小部屋からも子供達が次々に飛び出してきた。

4歳かそこらの小さい子供から、少し大きめの子もいるが
いずれも10歳未満であろう、年端のいかぬ子供達。

窓から漏れる眩い光を浴びながら、それに負けないくらいの明るい笑顔で廊下を駆ける。
顔を洗うため、どの子も我先にと洗面所へ向かっていった。


91 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 2/21:2008/11/13(木) 22:54:37.51 ID:xzUVVLkm0
J( 'ー`)し「みんな、ちゃんと歯を磨くんだよ」


水を元気よく飛びはねさせ、せわしなく顔を洗う子供達の背中に優しい声をかけたのは
50代ほどの、落ち着いた雰囲気を見せるエプロン姿の女性である。

その声が耳に入るや否や、子供達は顔を輝かせてその女性の周りに集まりだした。
  _
( ゚∀゚)「カーチャンおはよう!」

ノパ⊿゚)「カーチャン!おはよおおぉおぉ!!」

J( 'ー`)し「みんなおはよう。今日も元気だね。
あらあら、まだちゃんと顔が拭けてないよ」

子供達にカーチャンと呼ばれたその女性は、柔らかな笑みで挨拶を返すと
エプロンのポケットからハンカチを取り出し
手前の子供の顔を優しい手つきで拭いてやった。

93 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 3/21:2008/11/13(木) 22:56:04.45 ID:xzUVVLkm0
( ゚∀゚)「カーチャン、俺も俺も!」

(`・ω・´)「僕が先だよ!」

(,,゚Д゚)「俺だぞゴルァ!」

J( 'ー`)し「こら、喧嘩しないんだよ。
それより、顔を洗うのが終わったら朝ご飯だからね。
今日はハッシュドポテトだよ」

(*><)「ハッシュドポテト!?
やったーなんです!」

从*'ー'从「わ~い」

はしゃぐ子供達とともにリビングへ向かうカーチャン。
そうして和やかに朝の時間は進んでいく。


94 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 4/21:2008/11/13(木) 22:57:05.92 ID:xzUVVLkm0
J( 'ー`)し「いただきます」

『いただきます!』

子供達がそれぞれの席につき、皿に盛られた朝食を美味しそうに頬張りはじめる。
テーブルの周りに並んだ顔はざっと見回しただけでも20はあるだろう。
その20人以上の子供達を、彼女はたった1人で世話し、共に生活しているのだ。


全員分のコップにオレンジジュースを注ぎ終わり、一息つくカーチャン。
すると、自分のエプロンを遠慮がちに引っ張る誰かがいることに気が付いた。

( ^ω^)「カーチャン、カーチャン」

視線を下に向けると、そこには困ったような顔をしてこちらを見上げる一人の少年が。

J( 'ー`)し「どうしたんだい?ブーン」

( ^ω^)「ツンが部屋から出てこないんだお。
      なんだか様子が変なんだお…」

J( 'ー`)し「あら…それはよくないねぇ。
      カーチャンが見てくるから、ブーンはみんなと一緒にご飯を食べておいで」

( ^ω^)「分かったお」


95 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 5/21:2008/11/13(木) 22:58:04.51 ID:xzUVVLkm0
J( 'ー`)し「ツン、どうしたんだい?気分が悪いのかい?」

「……」

J( 'ー`)し「…入るよ?いいね」

質素な木製のドアに取り付けられた金色のノブに手をかける。
若干軋みながら開いたドアの向こうでは、
薄暗い部屋の中、ベッドの上で膝を抱え蹲っているツンがいた。

J( 'ー`)し「ツン?どうし…」

カーチャンがツンの肩に触れようとした途端、
ツンは顔をあげ、見開いた目でこちらを見た。

ξ゚⊿゚)ξ「……」

その瞳の中には、はっきりとした恐怖の色が表れていた。
カーチャンの顔つきが険しいものに変わる。

ツンは肩を震わせながら、か細い声で呟いた。

96 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 6/21:2008/11/13(木) 22:58:49.70 ID:xzUVVLkm0
ξ゚⊿゚)ξ「…来るわ」

J( '-`)し「…なにがだい?」

ξ゚⊿゚)ξ「窓の外…」

それだけ言って、ツンは再び顔を伏せてしまった。
カーテンをそっとよけて、窓の外の景色を伺う。

さっきまで晴れていた筈なのに、いつのまにか黒い雲が施設の上へ迫っていて
窓からの景色は薄暗かった。どうやら一雨来るらしい。

他にこれといって変わったところは無いように思えた。
しかし、丘の向こうからこちらに向かって歩いてくる一匹の猫の姿を捉え、
カーチャンの瞳が警戒の色を灯す。

97 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 7/21:2008/11/13(木) 23:00:19.45 ID:xzUVVLkm0
猫は普通水を嫌うものだ。
それなのにわざわざ雨雲が通過する方向へと自ら足を進めるものだろうか?

そんな疑問が脳裏をよぎった時、さらに他の方向からも
何匹かの猫がこちらに向かって歩いてくることに気が付いた。

J( '-`;)し(しまった…!)

ざっと見ただけでも、6、7匹の猫がこの施設へ向かって歩を進めている。
目を瞑り、神経を集中させてみる。
自分達を取り巻く何十もの獣の気配を感じ取った。


<キャアアアアアアア――!!


完全に異常を確信したカーチャンの耳に、甲高い悲鳴が聞こえてきた時
既にその姿はツンの部屋から消えていた。

98 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 8/21:2008/11/13(木) 23:01:33.43 ID:xzUVVLkm0
(;>-<)「きゃあああああ!!」

(;゚Д゚)「な、なんだよこいつら!」

逃げ惑い、泣き叫ぶ子供達に牙を向けるもの
それは、何十匹もの猫だった。
まるで鼠を狩るかのように、鋭い爪と牙で一心不乱に獲物を追い立てていく。

(`;ω;´)「痛いよ!痛いよ!」

(;´_ゝ`)「ひッ…た、助けて!」

闘争本能を剥き出しにした何十もの獣を前にして、子供達に抗う術は無い。
跳びつかれればあっけなく地面へと倒れ、
追い払おうともがいても更に深く爪をたてられる。

いつもと同じ、平穏な時が流れていた筈のリビングは
今や突然の襲撃によって阿鼻叫喚と化していた。

99 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 9/21:2008/11/13(木) 23:03:01.53 ID:xzUVVLkm0
从;-;从「あ~んあ~ん」

(;^ω^)「ワタナベ!」

子供達の中で最年少のワタナベが、大きな猫に抑えられて
今にも噛み付かれようとしている。

ブーンは咄嗟に手近にあったテーブルクロスを投げつけた。

「フギャッ!?」

急に視界を遮られ、体勢を崩す猫。

その間にブーンはワタナベを立ち上がらせ、急いで逃げようとする。が、
怒りに燃えた猫の鋭い瞳がそれを逃さなかった。

ずば抜けた跳躍力で一瞬のうちに距離を縮め、2人に飛び掛る猫。
長く伸びた爪が空中で光る。

(;>ω<)「!」


死を覚悟したブーンが目を瞑った、その瞬間
一筋の閃光が彼の前で瞬いた。

100 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 10/21:2008/11/13(木) 23:04:55.29 ID:xzUVVLkm0
「ギャァッ!!」

―――ドサッ


予想していた衝撃が彼の体を襲うことはなく、
最初に耳に入ってきたのは猫の短い鳴き声と、続いて何か重いものが地面に落ちる音。

(;-ω^)「…?」

おそるおそる目を開けてみる。真っ先にブーンの視界に飛び込んできたのは
今まさに自分達に襲いかかろうと迫っていた猫が、丁度心臓のあたりに包丁を突きたて
地面へと横たわり痙攣している姿だった。

(;^ω^)「え…?」

从'ー'从「カーチャン!」

ブーンの背後にいたワタナベが、歓喜の声をあげる。

J( '-`)し

そこにいたのは、黒光りする巨大な出刃包丁を両手に携え
そびえるように立っていたカーチャンだった。

101 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 11/21:2008/11/13(木) 23:06:13.86 ID:xzUVVLkm0
(メ゚Д゚)「か、カーチャン!」

( ;_ゝ;)「カーチャン!」

ノハ;⊿;)「カーちゃぁぁあん!!」

気が付けば、子供達を襲っていた数十匹の猫達は
同じように心臓に突き立てられた小型の包丁によって、すべて屍と化していた。


子供達は突如現われた救世主を仰ぎ見、その名を叫ぶ。
その声に答えるように、傷つき倒れた子供達の顔を見回して
カーチャンは再び前へと向き直った。

J( '-`)し「みんな、奥の部屋に隠れていなさい。
      歩ける子は、傷の深い子に手を貸してあげるんだよ」

前を見据え、包丁を構えたままカーチャンが言った。
普段の温厚なそれとは対照的に、鋭く尖らせた視線の先には
生き残った猫達が臨戦体勢で構えている。

その何十もの瞳から発せられる殺気をカーチャンは一人真っ向から受け、
それらすべてを凌駕し、威圧していた。


102 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 12/21:2008/11/13(木) 23:07:12.62 ID:xzUVVLkm0
(;^ω^)「カーチャン……」

その場を支配するビリビリとした緊張感。
ブーンが不安そうにカーチャンを見上げる。
そちらには視線を向けぬまま、しかし口元には笑みを浮かべて

J( 'ー`)し「大丈夫だよ。カーチャンにまかせな。
      ワタナベを連れて、早くお行き」


みんな、みんな
カーチャンが護ってあげるからね。


( ^ω^)「……お!」

カーチャンの力強い言葉に、安心と勇気が湧く。
しっかりと頷くと、ブーンはワタナベの手をひいて奥の部屋へと走っていった。

103 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 13/21:2008/11/13(木) 23:09:32.97 ID:xzUVVLkm0
J( 'ー`)し「…さてと。私としたことが、やっちまったようだね。
      ここまであんたみたいな奴の侵入を許してしまうなんて」

J( 'ー`)し「そろそろ出てきなよ、猫の親分さん」


グルルルルルル……


カーチャンの言葉に答えるように
まるで地の底から聞こえてくるかのような獣の唸り声が重く響いた。

臨戦体勢を解いた猫達が静かにその場から離れていく。
すると、奥に渦巻いている暗闇の中から、不気味に光る2つの赤い瞳が出現し
ゆっくりとその本体が姿を現した。


( ФωФ)「……」


四足歩行で歩く、全身を毛皮に覆われた巨大な獣。
2メートルはあろうかというその姿形は、大きさを無視すれば確かに猫である。
しかし、その体格に、鋭い牙と爪。
そして全身から発せられる驚異的な威圧感は、肉食の王ライオンを連想させた。

104 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 14/21:2008/11/13(木) 23:11:18.28 ID:xzUVVLkm0
( ФωФ)<貴様が『マザー』か……>


カーチャンの脳に、人語を伴った重低音が直接響いてくる。
それは目の前で対峙している獣が発したテレパシーのようだった。

J( 'ー`)し「その名前で呼ばれるのも久しぶりだね。
      あんたは?」

( ФωФ)<我輩の名はロマネスク。
         我が主の命により、この狩りに赴き仕った>

対するカーチャンは、その異様な怪物の姿を前にしても物怖じする気配は無い。
両手に持った武器の構えを崩さぬまま、余裕の感じられる声で返答する。

J( 'ー`)し「あんたの主の正体は知っているよ。
      この施設を狙った襲撃も今回が初めてじゃないからね」

( ФωФ)<ならば我輩が遣わされた理由も察しているだろう。
         ここに収容されている20余りの幼生…
         覚醒する前の化け物達を一匹残らず始末しろとの命令だ>

J( '-`)し「そんな言い方はやめてもらおうか。みんな私の可愛い子供達だよ」

少量の怒気を含んだカーチャンの言葉を聞いて
ロマネスクはいぶかしげに眉間に皺を寄せた。

105 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 15/21:2008/11/13(木) 23:12:37.79 ID:xzUVVLkm0
( ФωФ)<…分からんな。貴様があの化け物共を保護するその理由はなんだ?
         貴様がいくらその身を呈し我らに歯向かおうと、何の利益も生じない筈だ。
         この施設を利用し何か企んでいる様子も見えぬ。
         一体、何が目的なのだ?>

J( 'ー`)し「理由?簡単だよ」

獣の問いかけに対し、カーチャンは確固とした自信と意思を持って
たった一言、明快な答えを示した。


J( 'ー`)し「それは私が『マザー』だからさ」


J( 'ー`)し「自分の子供を護るためなら、刃を手に取り鬼となって修羅と化す。
      それが母親ってもんだよ。
      あんたみたいな、正真正銘の化け物には分からないだろうけどね」

その凛とした声と言葉に、迷いやためらいは微塵も無い。
『母』としての確かな誇りと、揺るぎない意思がそこにはあった。


106 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 16/21:2008/11/13(木) 23:13:35.53 ID:xzUVVLkm0
( ФωФ)<…なるほど。あくまで母を名乗るか>

その答えを聞いたロマネスクが、口の端を吊り上げ邪悪な笑みを浮かべる。
くっくと喉を鳴らした後、血のように赤いその眼光ではっきりとカーチャンを捉えた。
対し、カーチャンも両手に携えた巨大な出刃包丁を体前に構え、目の前の獣を見据える。

( ФωФ)<おもしろい!
         ならばうぬが修羅とやら、見せてみよ!!>

大地を轟かせ、ロマネスクが吠えた。


116 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 17/21:2008/11/14(金) 00:10:05.39 ID:T63E821J0
ξ゚⊿゚)ξ「…!!」

子供達は、カーチャンに言われたとおり一階を離れ
二階の奥に在る部屋に集まり身を隠していた。
負傷した子供は多いが幸いにも傷は浅く、どの子も命に別状は無い。


床に敷かれたシーツの上で横になり、傷の痛みに呻く子供
突然の襲撃に動揺し、肩を震わせすすり泣く子供
再び襲われるかもしれない不安に緊張し、息を潜める子供

緊迫した雰囲気が部屋を満たす中、自室から連れ出されたツンが
突然はっと顔をあげた。

( ^ω^)「どうしたお?ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「…カーチャンが危ない」

( ^ω^)「え……」

一言そう呟き、立ち上がるツン。

その見開かれた目は、何も無い空間に向けられていたが
確かに見えない何かを映しているようだった。

117 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 18/21:2008/11/14(金) 00:11:13.93 ID:T63E821J0
( ФωФ)<…終わりだ、『マザー』>

J(;'-`)し「くっ……」

肩に深く刻まれた傷から血を流し、呻くカーチャン。
対峙するロマネスクの体にもあちこちに切り傷や出血がある。
しかし、いずれの傷もダメージは浅く、致命傷を与えられてはいない。
さらには得物である出刃包丁の片方は既に噛み砕かれ失ってしまった。

壁際に追い詰められたカーチャンは、既に満身創痍の状態である。

( ФωФ)<所詮貴様の力などその程度の物。
         我々に歯向かおうなどと愚かな考えを持たなければ、
         もう少し長く生きることが出来たろうに>

J(;'-`)し「……誰が…あきらめるもんですか」

ここで自分があきらめれば、残された子供達はこの化物に皆殺しにされるのだ。
その一心から来る思いで、自らを奮い立たせようとする。

しかし、再び気力を回復する間もなく
無情にも死の爪がカーチャンの頭上に振り下ろされた。

( ФωФ)<死ね!!>

カーチャンが逃れられない死を覚悟したその時
白い閃光と共に、一陣の風が走った。


118 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 19/21:2008/11/14(金) 00:12:35.47 ID:T63E821J0
――――ズバッ!!


空気が裂けるかのような裂傷音。
しかしそれはカーチャンの頭が凶悪な爪によって引き裂かれた音ではなかった。

( Ф/ωФ)<…な…に…!?>

目を見張り、信じられないという声を漏らしたのはロマネスクだ。
驚愕したその顔には、頭から顎にかけて大きな裂傷の痕が走っていた。

( Ф/ωФ)<な゙……!こ、これは!!>

一拍遅れて、その傷から大量の血液が噴き出される。
巨大なその身は地面に崩れ落ち、頭を半分失った獣が
瞳だけを動かしてカーチャンを見上げた。

しかしカーチャンはその場から動いた形跡は無い。
凶悪な化物に一瞬にして致命傷を与えた、その能力は…

::※/ωФ)<まさか…既に覚醒している者がいたというのか…!?>

J( '-`)し(…今のは…ツン?
      …そうか…。もう力に目覚めつつあるんだね)

119 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 20/21:2008/11/14(金) 00:13:56.12 ID:T63E821J0
自分の命を救った奇跡に対して、カーチャンは少し悲しげな表情を見せた。
しかしそれも一瞬のことで、足元の地面に視線を下げると
ドス黒い血溜りの中で今にも命を終えようとしている、哀れな怪物の姿を見下ろす。

::※/ωФ)<む、無念…!!
        だが、これで終わりと思うな…
        最終的に我が身を滅ぼす事となるのは、貴様の方だ!>

おびただしい量の血を頭部から噴出させなから、
恨みと憎しみを込めて、最後のあがきとばかりにロマネスクは吠えた。

::※/ωФ)<奴らの存在は、到底貴様の手におえるものではない。
        完全に力に目覚めた時、一固体ずつが恐るべき能力を所有する化け物になる!
        それこそ一つ使い方を誤れば、世界の均衡を大きく揺るがす存在へと…!
        貴様の…貴様のやっていることは…>

―――ジュウウウウウゥゥゥ……

すべてを言い終らないうちに、ロマネスクの体は黒い霧となって消えた。
その場を支配していた邪悪な気が共に霧散していくのを感じ取りながら
カーチャンはロマネスクが消滅した後の地面を見つめ、一人呟く。

120 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです 21/21:2008/11/14(金) 00:15:00.09 ID:T63E821J0
J( '-`)し「…間違ってるってかい?」

右手に握っていた出刃包丁が淡い光を発し、輪郭を崩していく。
光の泡となったそれは、カーチャンの掌に吸い込まれるようにして消えた。


身を翻し、ゆっくりと戦地を去るカーチャン。

数歩歩いたところで、立ち止まり
窓から漏れる淡い光を仰ぎ見る。
黒雲は雨を降らせることなく通り過ぎていったようだ。

午後からの快晴を予感させる、清々しい空を仰ぎ見た時
その顔には再び、母が我が子を思う時の柔和な笑みが戻っていた。


J( 'ー`)し「それでも私は子供達を護る。
それが、『マザー』としての私のアイデンティティーだよ」


自らの揺るぎない意思と同じように、1歩1歩確実に地面を踏みしめて歩く。
自分の帰還を待っているであろう、愛する子供達の元へと。








121 名前:J( 'ー`)しカーチャンが護るようです:2008/11/14(金) 00:18:14.74 ID:T63E821J0
J( 'ー`)し これで投下終了だよ。支援ありがとうねタカシ


お題
オランジェン・ザフトッ!!(そのまんまオレンジジュースで消化)
ぬことかぬことかぬことかいっぱい
うぬが修羅、見せてみよ!
奇跡
やっちまったぜ。
J( 'ー`)し「これが私のアイデンティティーだよ」


連続でさるにかかりまくって泣きそうだった
長いこと時間とって本当ごめんなさいorz
批評とかあったらじゃんじゃんどうぞ





元スレ:ξ゚⊿゚)ξブーン系小説練習&総合案内所のようです  (リンク先( ^ω^)ブーン系小説とか読み物とかの倉庫様)
[ 2013/11/10 21:27 ] 総合短編 | TB(0) | CM(0)

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