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( ^ω^)は機械仕掛けのようです 7/8

130 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:39:29 ID:FMEDZlIo0

 ただそこにあるという悲劇。
 壊れた機械の置かれた部屋。

(  ω )

( ^ω^)「……」

 全く同じ顔の機械二体を呆然と見つめる、その女も機械。
 その機械、クーは驚愕の声をもらした。


川 ゚ -゚)「……何故?」




( ^ω^)は機械仕掛けのようです

    7/8「壊れたマリオネットと旅の理由」


131 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:39:43 ID:FMEDZlIo0

 あれからもう五日。
 ドクオが宿に戻ることはなかった。


川 ゚ -゚)「……ドクオ様」


 クーはブーンの電源を入れた。
 もちろん拠点登録を宿に設定し、ブーンが逃げる心配をなくした上で、だ。


(  ω )


( ^ω^)「……しかし、そっくりだお」


川 ゚ -゚)「……型が一緒だからな
     それにしてもドクオ様はどこに行ったのか」

132 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:40:00 ID:FMEDZlIo0


 クーの問いに答えるように、宿屋の扉がゆっくり開いた。


('A`)「……」


 部屋を借りた男はクーを見て、目を見開き、言った。


('A`)「久しぶりだな、クー」


川 ゚ -゚)「……お久しぶりです。ドクオ様」


(;'A`)「いつ戻ってきたんだ?」


川 ゚ -゚)「……翌日にはここにいました」

133 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:40:22 ID:FMEDZlIo0

 見れば、ドクオはだいぶ痩せこけてしまっていた。
 一体、何をしていたのだろう。

 ドクオの視界にブーンを捕らえた。


(;'A`)「そうか」


 そう言って、ドクオはブーンに視線を向けた。


(;A;)「長かった、ようやく、ようやく再開できる」


( ^ω^)「ツン!」


(;A;)「え?」


 一瞬、ドクオの表情が固まり、そしてまた柔らかくなった。

(;'A`)「ああ、そうだったな」


 そして、首の後ろに手を伸ばし、禁断の機関に触れた。

134 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:40:40 ID:FMEDZlIo0


( ^ω^)


 横に倒し、はめ込み式の部品を取り出す。
 テスターを取り出し、確認するように基板上のチェック抵抗を確認した。


(;A;)「良かった良かった」


 電源基板は生きているな、と呟き、ネジを外した。


(  ω )


 光を失ったブーンにはもう目をくれず、ドクオはドクオの親友の下に駆け寄った。


('A`)「親友よ、もうすぐ、君は生き返る」

135 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:40:55 ID:FMEDZlIo0

(  ω )


 先ほどと同じ手順で、電源基板を取り出し、取り付ける。


('A`)「ああ」


 震える手でネジを閉め、はめ込み式の部品をとりつけた。


( ^ω^)


 スイッチをオンし、恐る恐る話しかけた。


('A`)「……よう、生きてるか?」

136 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:41:12 ID:FMEDZlIo0

(*'A`)「ハハッ、生きてるか、ってのも変か」


( ^ω^)


('A`)「ブーン?」


( ^ω^)


(;'A`)「嘘だろ?おいブーン」


 抵抗値も確認した。コンデンサーだって、バリスタだって、ハーネスだって壊れてないはずだ。
 なのに、何故動かない。

137 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:41:27 ID:FMEDZlIo0

(;'A`)「おいブーン?」


(;'A`)「何故だ?電源基板は正常、制御基板は正常
    まさか……」




 一体、どこが壊れているのか――


川  - )「……おそらく」

138 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:41:43 ID:FMEDZlIo0

 言葉にこそしなかったが、ドクオもクーも同じ部分の故障と考えている。


 AI、人口知能部分、修理など、できない。
 いや、実際は可能だが、その部分を交換すれば、親友は親友ではなくなる。


('A`)「なるほど、この地まで彷徨った結果がこれか」


川 ゚ -゚)「……ドクオ様」


('A`)「大丈夫だ、わかってる
   わかってるんだ」


川 ゚ -゚)「?」

139 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:42:01 ID:FMEDZlIo0

('A`)「可能性のひとつとして、AIが壊れていることはわかっていた。
   ただ、俺は親友にできる限りのことをしてあげたかった」


川 ゚ -゚)「……」


('A`)「クーはミセリさんが俺の実の母親じゃないことは知ってるよな?」


川 ゚ -゚)「……はい」


('A`)「俺の親はアヘンという薬に手を出し、狂っていった。
   だから、俺の幼少時代の遊び相手はブーンだけだった」


川 ゚ -゚)「……事故でブーン様を失ったんですよね?」


('A`)「ああ、俺をかばってな」

140 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:42:32 ID:FMEDZlIo0

('A`)「まぁ、その事故がきっかけでミセリさんのとこに引き取られ
   学校にも通えるようになったんだけど……」


 そのおかげでチームアラマキ社に入り、ロボットについて調べることもできた。
 言葉には出さず、思う。


('A`)「結局、ブーンはあの事故で俺を護って死んだんだ」

 
 ドクオはまるで言い聞かせるかのように呟き、頷いた。


('A`)「親友、親友と、他のロボットと違うといいながら、
    俺はブーンをロボット扱いしてたんだ」


 そう言って、笑う。

141 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:42:45 ID:FMEDZlIo0


('A`)「機械だから部品を取り替えれば治るとな」


川 ゚ -゚)「……事実、正常部品と交換すれば治ります」


('A`)「ああ、人間でいう移植手術はそんな感じだろう
    でも、ロボットだって人間と同じで治らない場合もある」


('A`)「それが"部品保有期限"により、部品入手が不可能な場合もあるし
   AIのように修理不可部分の故障の時もある、そういうことだろう」


川 ゚ -゚)「……」


('A`)「クー、帰ろうか」


川 ゚ -゚)「……」

142 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:43:03 ID:FMEDZlIo0


 その問いかけにクーは頷かない、ドクオが不信に思い
 顔を捻らせると、クーは搾り出すように言った。


川 ゚ -゚)「……ブーンは、ツン様のブーンはどうなさるのですか?」


('A`)「……ブーンは壊れてるよ
   買い換えたほうがツンのためだ」


川 ゚ -゚)「……」


 クーは表情を変えず、その部分を否定しない。
 そして変わりに、肯定もしなかった。


('A`)「……じゃあ、帰るか
   巻き込んだ責任だ。廃棄料は俺が払う」

143 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 19:43:21 ID:FMEDZlIo0


 そう言い、ブーンの電源を引き抜くドクオをクーは黙って見つめていた。

('A`)「……何か言いたいことはあるか?」

 その様子を見たドクオの問いかけに、クーはこう答えた。


川 ゚ -゚)「壊れて修理できなければ買い換える
     正論でしょう」


 そこで、一旦言葉を区切った。


川 ゚ -゚)「……では、ドクオ様は何故旅をしていたのですか?」




( ^ω^)は機械仕掛けのようです

    7/8「壊れたマリオネットと旅の理由」終


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