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( ^ω^)は機械仕掛けのようです プロローグ

1 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:15:19 ID:yuwQGzwI0
 新緑の木々は大地を囲み、また一歩また一歩と地球を侵略する。
 木の葉が落ちた先、古い小さな小屋。

 そこから出てきた少女は、綺麗な金色の髪を震わせた。

ξ゚⊿゚)ξ「ブーン?」




 彼女の視線の先では、古い一体のロボットが固まっていた。



( ^ω^)は機械仕掛けのようです

    プロローグ「古びた機械と森に住む少女」


2 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:15:36 ID:yuwQGzwI0

 街を見下ろし、朝日を受けた状態で、
 笑顔で固まっているロボット見て、少女は軽くため息をついた。
 少女の名前はツン。
 見た目の年齢は16、7歳といったところであろうか

 ツンは年齢には不釣合いな小さな胸を揺らし、そのロボットへと駆け寄った。

 ロボットを触り、一言。

ξ゚⊿゚)ξ「冷たい」

 そう言って、続けた。

ξ-⊿-)ξ「ハァ、また電池切れか、最近おかしいのよね」


 最近、ブーンは自分で充電をしなくなった。
 だから、一週間に一回はこういうことがある。

 何世代も前のロボットだ。
 やはり、ちょっとずつ壊れているんだろう。

3 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:15:52 ID:yuwQGzwI0

ξ゚⊿゚)ξ「だいたい家事ロボットのくせに家事しないしね」
 

ξ゚⊿゚)ξ「重いなぁ」

 もうずいぶん慣れちゃったけど、と呟き
 小さな部屋まで運ぶ。
 ある垂れ眉の男から移された「よっこしょ!」という口癖を吐きながら、ツンは電源コードを探した。

 そしてそのコードをブーンに接続した。

( ^ω^)「充電を開始します」

ξ゚⊿゚)ξ「はいはい」

4 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:16:15 ID:yuwQGzwI0
 ツンはその言葉を聴くと、テーブルの前にあったいすに腰かけた。
 充電が終わるまで、ブーンに内臓されたAIは機能しない。


ξ-⊿-)ξ「はぁ」


ξ゚⊿゚)ξ「やるか」


 風の精霊の悪ふざけか、森の木々のいたずらか
 ブーンが開けたドアの付近には大量の落ち葉が広がっていた。

 箒を持って、外に向けて掃いていく。
 砂も外へ掻き出すため、少し強く掃くのがポイントだ。
 この作業ももうすっかり手馴れてしまった。

5 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:16:46 ID:yuwQGzwI0
ξ゚⊿゚)ξ「まったく、これじゃまるで私が家事ロボットじゃない」


 そんなことを言ってる間に時間は過ぎ、ブーンの起きる時間になった。


( ^ω^)「おはようだお、ツン」


ξ゚⊿゚)ξ「うん、おはよう」


 ツンはブーンの声を聞いてちょっと安心し、頬が緩んだ。
 最近壊れてきていることもあって、止まった後はやっぱり怖い。

 でも、私の気も知らないで笑顔でうなずくブーンがちょっぴりむかついて、もう一言添える。


ξ゚⊿゚)ξ「もう昼だけどね」

6 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:17:15 ID:yuwQGzwI0

( ^ω^)「ならこんにちわだお、ツン」


ξ゚⊿゚)ξ「知ってるわよ」


( ^ω^)「……ビービー。ツン、不機嫌?」


ξ#゚⊿゚)ξ「不機嫌じゃないわよ」


 その言葉を聞き、ブーンはやっぱり不機嫌だ、という顔をする。
 不機嫌だったんじゃない、あんたのその発言で不機嫌になったんだ。


( ^ω^)「ごめんだお、ツン」


ξ#゚⊿゚)ξ「知らない」

7 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:17:37 ID:yuwQGzwI0

 そう言って布団に潜り込むと、ブーンは困ったようにアウアウ言った。
 ビービーという音を出しながら対処を考えるブーンをクスリと笑う。


ξ゚ー゚)ξ「ブーン、来て」


 昔、日本のロボット会社とオリエンタル?みたいな名前の会社が共同開発したブーンは
 人口皮膚を利用していて、一見人間との見分けはつかない。

 体温もあるしね

 寂しくなった時、私はブーンを抱いて眠ることにしている。
 用は抱き枕だ。

 最も朝起きるとブーンはその辺をふらふらしていることが多いんだけどね。


ξ゚⊿゚)ξ「ブーン?」

8 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:17:52 ID:yuwQGzwI0

 おかしい、呼べば来るはずなのに、来ない。


ξ-⊿-)ξ「……また?」


 ああもうっ、と言いながら立ち上がり、ブーンを探した。


ξ゚⊿゚)ξ「ブーン?」


 部屋の中にはいない。
 見れば、外でバッタを追いかけているようだ。


ξ゚⊿゚)ξ「……」

9 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:18:10 ID:yuwQGzwI0
( ^ω^)「ツン、ツン。どこ行くお?」


 いやいやそれ私じゃないからね
 バッタですからぁ~残念っ!

 そんな私の心境も無視して笑顔でバッタを追いかけるブーン。
 追いかけられるバッタもいい迷惑だ。


ξ-⊿-)ξ=3、ハァ


 だいたい、なんで私とバッタが識別できないのよ
 そう呟きながら、ツンはブーンの後を追いかけた。

10 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:18:29 ID:yuwQGzwI0
( ^ω^)「あれ?ツン?」


 そう言って、ブーンはツンとバッタを交互に見渡した。
 否、見渡そうとした。バッタは見逃したらしい。


 フリーズして情報を制御しようとしたブーンを見て、ツンは思わず言葉を漏らす。


ξ゚⊿゚)ξ「壊れてるわね」


 私がそう漏らすと、ブーンはいつも悲しい顔をする。
 きっと自分でもわかってるんだろう。

11 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:18:54 ID:yuwQGzwI0
( ^ω^)「ツン、ツン」


ξ゚⊿゚)ξ「何よ?」


( ^ω^)「そろそろ買い替え時期だお」


 壊れてるという言葉を聴くと、こいつはこのセリフを言うのだ。
 なら悲しい顔なんてしないでよ。



ξ゚⊿゚)ξ「ばっかじゃないの?」


 私が「ばっかじゃないの?」というと、こいつは決まって嬉しそうな顔をするんだ。

12 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:19:14 ID:yuwQGzwI0
ξ゚⊿゚)ξ「まったく、ドMなのかしら?」


( ^ω^)「だおだお」


 なんで同意するのよ?
 意味がわかってるの?


ξ゚⊿゚)ξ「ハァ、ブーン、部屋戻るわよ」


( ^ω^)「だおだお」

13 : ◆Ymtt.Y6YOc:2011/02/21(月) 00:19:30 ID:yuwQGzwI0
 くそっ、そんな顔されたら許しちゃうじゃない。
 布団に入って思いっきり抱きついてやる。


 そう思って、ツンはブーンに駆け寄った。




( ^ω^)は機械仕掛けのようです

    プロローグ「古びた機械と森に住む少女」終


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