スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

('A`)セックスリバーサルのようです川 ゚ -゚)

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 21:05:15.78 ID:XCd6z13x0


一定のリズムで鳴り続ける目覚まし時計のアラームを耳にして、俺の意識は浮上した。
……眠い、あと五分だけ寝よう。
そう思い、目覚まし時計のスイッチを押した。

五分後、スヌーズ機能によって再びアラームが鳴り響く。
……眠い、あと五分だけ。
俺はもう一度寝直した。

「ドクオ、起きなさい」

ドア越しにカーチャンの声が聞こえた。
眠い、もっと寝ていたい。
しかし学校に遅刻してはマズイので起きることにした。

寝ぼけ眼をこすりながら、ベッドを抜ける。
顔を洗うために、俺は洗面所へと向かった。
まだぼやける視界、薄目を開けて水道の蛇口を捻り、顔を洗う。

洗面台には鏡が付いている、そんなことは常識だ。
だけど、鏡に映り込んでいる自分の姿が常識外だった。


川 ゚ -゚)「…………」


誰、これ?





3 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:07:36.27 ID:XCd6z13x0


鏡の中の人は俺の動きとまったく同じ動きをした。
右手で顎をさすればそうしたし、首を傾げれば同じように動いた。
鏡の中には別の世界があって、異世界の住人が俺を脅かそうとしている、というわけではないようだ。

川 ゚ -゚)「…………」

え、つまり、これが、今の俺の姿ってことか。
あ、あり得ない。こんなことがあってたまるか。
朝起きたら女の子になってました? どこの世界にそんな不思議があるというのだ。

これは夢だ。さっき起きたと思ったけど、俺はまだ寝ているに違いない。
俺は訳の分からないまま手鏡を持って自室へと戻った。

ベッドに腰掛け、手鏡で自分の顔を見る。

川 ゚ -゚)

凄まじい美人が映っている。
まったく癖のないストレートの黒髪は、腰までさらりと伸びている。
こんな美人を見かけたら、思わず求婚してしまいそうになるほどの美人っぷりだ。

そして先程から思っていたこと、異様に肩が重い。
視線を下ろせば、半開きになった寝間着の胸元から覗く二つの山。
俗に言うおっぱいが付いていた。

触ってみると、ふにふにした柔らかい感触があった。
……これほど現実味のある、この感覚が夢なわけがない。



6 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:10:01.12 ID:XCd6z13x0


恐る恐る股間に手を伸ばす。

川;゚ -゚)「ちんこがない!」

もはや俺はパニックだ。
この先どうすればいい、カーチャンに何て説明すればいい、
学校はどうすればいい、身分証明はどうすればいい、バイトの面接はどうすればいい……

「ドクオ、いい加減に起きなさい、遅刻するわよ」

目下のところ、まずはカーチャンに説明しなくては。
しかしよく考えたら、見知らぬ少女が我が家に侵入していたと怪しまれるのではないだろうか?
とにかく時間がない、何がなんでも説き伏せなくてはいかん。

川 ゚ -゚)「カーチャン……」

J( 'ー`)し「やっと起k…………」

川 ゚ -゚)「…………」

J( 'ー`)し「…………」

川 ゚ -゚)「いや、あの、実は……」



9 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:13:24.17 ID:XCd6z13x0


J( 'ー`)し「まったくドクオも彼女が来てるなら言ってくれればいいのに、驚いたねぇ。
      こんな美人な子と付き合ってたなんて、知らなかったわ。
      ごめんなさいね、てっきりドクオしかいないと思ってたから」

川;゚ -゚)「いやいや、ちょ、違うから!」

カーチャンが物凄い勢いで勘違いし始めた、早いとこ止めないと暴走してしまう。
いやしかし、これはこれで不審者と勘違いされなくて助かったと考えるべきか?

J( 'ー`)し「今夜はお赤飯炊かないといけないね、もちろん貴女も一緒に食べましょうね。
      今までドクオと付き合ってくれるような女の子なんていなかったんだから、カーチャン嬉しくてねぇ」

や、やばい。早く本当のことを言ってしまおう。
俺は意を決して言葉を発した。

川 ゚ -゚)「カーチャン、聞いてくれ。俺はドクオだ、カーチャンの息子だ。
     何故だか分からないけど、起きたらこんな姿になってた。
     何を言っているのか分からないと思うけど、俺も訳が分からなかった。
     信じてくれカーチャン、俺はアンタの息子だ!」



12 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:15:23.39 ID:XCd6z13x0


川 ゚ -゚)「……」

J( 'ー`)し「…………好きな味噌汁の具は?」

川 ゚ -゚)「あさり」

J( 'ー`)し「自転車の補助輪を外したのは何歳の時?」

川 ゚ -゚)「6歳」

J( 'ー`)し「出生時の体重は?」

川 ゚ -゚)「2910グラム」

J( 'ー`)し「ジョジョで一番好きなキャラは?」

川 ゚ -゚)「ヴァニラ・アイス」

J( 'ー`)し「今までコンプリートしたエロゲの数は?」

川 ゚ -゚)「109」



15 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:18:27.23 ID:XCd6z13x0


J( 'ー`)し「……本物みたいね」

川 ゚ -゚)「カーチャン……!」

唐突に始まった質問は、後になるほどおかしな具合になったが、幾度目かの俺の即答で打ち切られた。
どうやら信じてくれたみたいだ、俺としては大いに助かった。母は偉大だ。
第一の関門は突破といったところか。

しかし問題は山積みだった。
俺はごく普通の何処にでもいるような高校生であり、ありふれた生活を送っている。
女の子になったことで生じる弊害は、それこそ数え切れないだろう。

J( 'ー`)し「ツンちゃんには、まず私が話してあげるわね。その後ドクオが自分で話しなさい」

カーチャンの次はツンだ。
果たして彼女は信じてくれるのか?
いや、十七年間共に過ごしてきたんだ、きっと信じてくれる。

J( 'ー`)し「とりあえず朝ご飯食べなさい」

川 ゚ -゚)「うん」

ツンの説得の前に、腹を満たすとしよう。



16 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:21:42.84 ID:XCd6z13x0


J( 'ー`)し「学校のことだけどね、普通に登校しなさい」

やたら塩分の濃い味噌汁で白米を流し込んでいると、俺の懸念している事についてカーチャンが言った。
俺はたくあんをポリポリと咀嚼しながら答えた。

川 ゚ -゚)「大丈夫かな……?」

J( 'ー`)し「電話で事情を話すから、ドクオは胸張って堂々としてればいいんだよ」

張るべき胸を持っている今の俺だが、流石に堂々としてはいられない。
これから怯えながら暮らす日々が続くに違いない、主に男から目を付けられて。
ksmsに興味のない俺からすれば地獄だ、男に言い寄られるなんて耐えられない。
いや、今の俺は女だから厳密に言えばksmsにはならないんだけど。

何にせよ学校側に連絡してくれるのは助かる。
普通に登校して「女の子になっちゃいました」、なんて言っても教師は信じてくれないだろう。
「早く自分のクラスに戻りなさい」と怒られるのがオチだ。

川 ゚ -゚)「カーチャン……ありがとう」

J( 'ー`)し「頑張って」



18 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:24:59.91 ID:XCd6z13x0


朝食を食べ終わり、食器を台所へと運んでから、着替えを済ませた。
服を脱いだときの自分の身体に見惚れてしまったのは恥ずかしい。

五分後に家のインターホンが鳴った。
学校への電話を済ませていたカーチャンが玄関へと向かう。
ツンだ。幼馴染みの彼女は高校生になった今でも、律儀に俺と登校している。

数分後、カーチャンがリビングに戻ってきて言った。

J( 'ー`)し「行ってきなさい」

川 ゚ -゚)「ツンは何て……?」

J( 'ー`)し「大丈夫、安心しなさい」

カーチャンは判然とした返事をしなかったが、俺は信じることにした。
そうして、俺は玄関の三和土でツンと対面したわけだが……

ξ゚⊿゚)ξ「美しい……」

本日のツンの第一声がこれだった。
忘れていた。ツンは、百合乙女だったんだ。


かくして俺の波乱に満ちた日常が始まったのだった。




20 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:28:42.39 ID:XCd6z13x0


ツンの猛攻は防ぎようがなく、俺はのべつまくなし求愛された。
ツンは俺の手を取り騎士の如く、そっと口付けをしたり、美しいという意味の言葉を並べまくったり、
果ては抱きついて離れようとしなかった。俺は、よっぽどツンの琴線に触れる姿をしているのだろう。

川;゚ -゚)「は、離せバカ! 俺だ! カーチャンから聞いてるだろ!」

ξ*゚⊿゚)ξ「そんなことはどうだっていいのよ! 今、アタシの前に絶世の美女がいるんだもの!」

そうこうしている内に時間は過ぎ、このままでは遅刻してしまいそうだった。
俺は力の限りツンを振りほどき、駆けだした。相手にしていられない。

ξ#゚⊿゚)ξ「ま、待ちなさい! 逃がさないわよ!」

川;゚ -゚)「くそ……何だよ、なんで朝っぱらから全力疾走しなきゃいけないんだよ……」

俺は長い髪を振り乱し、全力で走っているのだが、男だった時と比べると遅くなっているのが分かった。
しかも息切れまでしてきた、体力までなくなっている。俺は手足を動かし続けた。
後ろからは恐い顔をしたツンが迫ってくる。


この日、学校では「通学路を全力疾走する男子服姿の女子とそれを追いかける女子」の話が
取り沙汰される事となるのだった。まったくもって遺憾である。




23 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:31:35.08 ID:XCd6z13x0


川;゚ -゚)「ハァハァ……暑い……」

ようやっと学校へと辿り着いた。ツンに追いかけられていたので、肉体的にだけではなく精神的にも疲れた。
昇降口で後ろを振り返ったが、ツンの姿は見えなかった。どうやら俺の方が足は速かったようだ。
俺は上履きに履き替え、教室へと向かった。

この時は忘れていたのだが、俺は女になっていたのだ。
何の躊躇いもなく教室に入り、自分の席へと座った。
クラスメートの騒がしいお喋りが次第に静まり、やがて彼らはひそひそと話し出した。

不思議に思っていると、隣の席を引く音が聞こえた。ブーンが来たのだろう。
横を向くと、ブーンと目が合った。

川 ゚ -゚)「おうブーン、おはよう」

声を出して気付いたが、俺は女になったのだった。

(;^ω^)「お、オハヨウゴザイマスオ」

やたら余所余所しい様子でブーンが答えた。

川 ゚ -゚)「あ……すまん。俺、ドk」

その時、「ズバァーン!」とでも聞こえてきそうな程の勢いでツンが教室に入ってきた。
当然、クラスメートの視線はそちらへと向いた。

ξ*゚⊿゚)ξ「フ、フフフ……ドクオ! 追い詰めたわよ、観念しなさい」



24 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:34:25.86 ID:XCd6z13x0


観念しろと言われて観念するような俺ではない。
俺は断固として抵抗する姿勢でいる。
だから真っ直ぐに突っ込んできたツンを、少しの罪悪感を覚えながらはたき落とした。

川 ゚ -゚)「南無南無南無南無南無南無」

ξ#゚⊿゚)ξ「痛ったいわね、何すんのよ!」

川;゚ -゚)「うお、生きてた」

ξ*゚⊿゚)ξ「う、美しい……ご無礼をお許し下さい」

(;^ω^)「あ、あのー。何ですかお、これは」

馬鹿なことをやっていると、ブーンが困惑した表情で訊いてきた。
確かに訳の分からない状況だろう、俺だってそうだ。
俺は掻い摘んで成り行きを説明した。

( ^ω^)「そんなアホな」

川 ゚ -゚)「いやいやマジだって」



26 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:37:51.79 ID:XCd6z13x0


( ^ω^)「信じられんお……。あとさっきから気になってたけど、おっぱいが透けて見えてるお」

川 ゚ -゚)「へ?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ハァハァ……」

視線を下ろすと、白いカッターシャツが汗に濡れて、シャツに圧迫されたおっぱいが透けて見えていた。
ああ、女だったらこれは恥ずかしいな。普通なら恥ずかしさのあまり、駆けだして何処かへ逃げてしまうだろう。

川 ゚ -゚)「俺は男だから別に何とも思わんな、見たけりゃ見ればいい。ただしキモいからあんまり見るな」

(;^ω^)「こ、コイツは……! 本当にドクオなのかお……」

半信半疑というブーンだったが、朝のホームルームで教師から説明があった為に一応信じてくれた。
休み時間には多くの生徒が俺の許へと集ってきた、鬱陶しいことこの上ない。


从'ー'从「ね、本当にドクオ君なの~? 嫉妬しちゃうぐらい綺麗だよぉ~」

川 ゚ -゚)「うん、俺もそう思う」
 _
(*゚∀゚)「ドクオ、おっぱい揉ませてくれ! おっぱい! おっぱい!」

川 ゚ -゚)「死ね」

(´・ω・`)「ドクオ……僕でよければ力になるから、いつでも頼ってくれていいよ」

川 ゚ -゚)「サンキュ」



30 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:40:32.96 ID:XCd6z13x0


とまあ、こんな感じで話しかけられた。男子が多かったのは言うまでもない。
告白までしてくる奴がいた。実に現金な奴らだ、忌々しい。
「放課後、体育館裏で待ってます」と言ってきた奴には、「分かった」とだけ答えておいた。

朝の通学の様子を見ていた者が噂を広めたらしく、廊下から教室の中を覗いている生徒が見られた。

川;´ -`)「堪ったもんじゃないな、こりゃ」

ξ゚⊿゚)ξ「大丈夫よ、アタシが守ってあげるから」

川;´ -`)「そりゃどうも」


男子トイレに入って驚かれたという事があったものの、何とか無事に学校は終わった。
無事とは言っても、皆から奇異の目で見られたのだが。
おかげで俺の精神的疲労は溜まりに溜まった。

ξ゚⊿゚)ξ「それじゃ、またねっ」

川 ゚ -゚)「おーう」

手をひらひらと振りながら、部活へと向かうツンと別れた。

( ^ω^)「さって、帰るお」

川 ゚ -゚)「おう」

体育館裏には当然行かず、俺はブーンと共に帰路に就いた。



31 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:43:45.61 ID:XCd6z13x0


( ^ω^)「ドクオ、ゴールデンアイやらないかお?」

川 ゚ -゚)「悪い、今日はバイトの面接が……」

ある、と言いかけて思い直した。俺は別人になってしまったので、面接なんて相手にされないだろう。
今の俺には身分を証明する物が何一つ無いのだ、由々しき自体である。

川 ゚ -゚)「いや、いいぞ。俺のウルモフに勝てるかな?」

( ^ω^)「望むところだお!」

面接は電話で断ることにしよう。そう思い、ブーンと共に我が家の玄関を跨いだ。

J( 'ー`)し「おかえり。あら、いらっしゃい」

( ^ω^)「こんにちはー、お邪魔しますお」

川 ゚ -゚)「カーチャン、バイトの面接なんだけどさ、電話で断っておいてくれないかな?」

J( 'ー`)し「分かったわ、適当な嘘吐いて断っておくわね。
      お小遣いのことなら相談に乗るから気にしなくていいよ」

川 ゚ -゚)「カーチャン……ありがとう!」



32 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:46:58.91 ID:XCd6z13x0


(#^ω^)「リモート爆弾を復活地点に設置しとくのはズルいお!」

川 ゚ -゚)「馬鹿め、勝てれば何でもいいのだよ」

白熱した対戦は俺の勝ち越しで終わった、俺強ぇ。
時刻は六時半を回ったところで、窓の外は仄暗くなりつつあった。
ゲームも終わったし、そろそろ帰るのかな、と思っていたらブーンは俺を見つめていた。

( ^ω^)「……ドクオ、マジで美人だお」

川 ゚ -゚)「だよなあ、俺もそう思うよ」

そう言うと、ブーンは神妙な表情で俺に近づいてきた。
こいつ、良からぬことを考えているのではないだろうな、と訝しんでいると、

( ^ω^)「ドクオ、おっぱい揉ませてくれお」

案の定、キモいことを言いやがった。

川 ゚ -゚)「死ね」


男は女の身体のことしか考えていないのだと、身に沁みて実感した一日だった。



33 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:50:42.53 ID:XCd6z13x0


俺が女の子になってから二週間経った。
人間の順応力というのは凄いもので、俺が女であることに違和感を持つ者はいなくなった。
俺自身でさえ、自分が女であることに慣れつつあった。恐ろしいものである。

ただ、お風呂に入るときは、未だにドキドキする自分がいる。自分に見惚れるなんて、
何処のナルシストかと思うかもしれないが、今の俺は俺であって俺ではないのだ。
学校では何とか「鬱田ドクオ」で通っているが、この先そう上手くいくとは思えない。

ああ……何とかならねぇかなあ……、とプールサイドの灼けたアスファルトに座り、女子を眺めながら思った。

从'ー'从「ドクオ君も生理?」

川 ゚ -゚)「うん、そうなんだ……」

女になってしまったからには生理があるわけで、初めて体験したときは死ぬかと思った。
四日前、お腹の奥がずきずきと痛んで、股がぬるぬるした。何事かと思ってズボンを脱ぐと、
股から血が流れていた。その時は家にいたから、カーチャンに助けてもらった。

カーチャンからナプキンを貰ったが、自分の体から血が出ているのだから、俺は困惑した。
このまま出血多量で死んでしまうのではないか、なんて考えたりもしたぐらいだ。下はトランクス一枚という、
珍妙な格好でおろおろしていると、「女ならそれが正常なんだよ」とカーチャンに宥められた。

生理二日目は酷かった。体が怠かったし、お腹の痛みはどんどん増した。
何か苛々するし、考え事も多かった。血の量も多くて、ナプキンが血を吸い尽くし、パンツが血塗れになった。
気持ち悪かったので、トイレに行ってトイレットペーパーで股間を拭いた。その時は、なんだか悲しくなった。

女になって初めて知った。これは、男には絶対に分からない苦痛だ。



34 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:53:56.16 ID:XCd6z13x0


水泳の授業は全て休んでいる、生理もその理由の一つだ。それよりも困った事は、
水着に着替えるとき女子更衣室を使わなければいけないことだった。身体は女でも、心は男なのだから、
例え「全然気にしないよぉ~」と言われても、俺の無駄な紳士感が女子更衣室の使用を拒んだ。

男子更衣室を使う道はない。男に俺の全裸を見せるわけにはいかないし、襲われるかもしれないからだ。
それ以前に、教師からのお達しがあったのだ。そんな諸々の理由から水泳の授業は全滅。
体育の単位を落とすなんて事になったら大変だが、教師も考慮してくれるだろう、と信じている。

俺はじりじりと太陽に肌を灼かれながら、きらきらと光を乱反射するプールで泳ぐツンを視界に捉え、
アイツ引き締まった良い身体してんな、と思った。
俺は知らず、ツンに見入っていた。


弁当を食べ終わった後、ブーンとツンと駄弁っているときだった。
ショボンが俺たちの許へやって来て、現状を打破する起死回生の情報を教えてくれた。

(´・ω・`)「色々と調べたんだ。そしたらね、憲法で性転換に関する保障があったんだ」

川 ゚ -゚)「憲法で? 性転換?」

(´・ω・`)「うん、ヴィップ国憲法第四十一条。『すべて国民は、法律の定めるところにより、性転換の権利を有する。
      又、その意に反する性転換の場合、性転換の自由は、これを保障する』。で、ドクオの場合は
      『その意に反する性転換』のケースのはずなんだ。過去の事例でもドクオと同じことがあったらしい」

川 ゚ -゚)「え?」

( ^ω^)「何を言っているのかさっぱり分からないお」



36 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 21:56:34.27 ID:XCd6z13x0


(´・ω・`)「まあまあ、とにかく聞いてよ。それで四十一条の下位法が、性法なんだ。
      この法律の条文を簡単に要約すると、『肉体的に性別が明らかなのに、
      精神的にはそれとは別の性別である人は、家庭裁判所に申し立てれば戸籍の性別を変更できる』
      っていう感じかな。これは性同一性障害者に対しての条文らしい」
  ?
川 ゚ -゚)

ショボンの話はやたらと長くてまったく理解出来ない。俺はクエスチョンマークを頭の上に浮かべた。
ブーンとツンを見れば、やはり俺と同じようにクエスチョンマークを浮かべていた。

(´・ω・`)「それとは別に、性法にはもう一つあって、それがドクオの助けになる。こっちも簡単に言うと、
      『家庭裁判所に申し立てれば性転換にかかる費用は全額国が負担、戸籍の性別も変えられる』
      という具合だよ」

やはり話が長くてよく分からない。そもそも話が頭に入ってこない。

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと、それ……どういうことよ! ドクオが男に戻っちゃうってこと!?」

俺が頑張って、うんうん考えていると、何やらツンが切羽詰まったような表情で訊いた。

川 ゚ -゚)「え、マジで?」

( ^ω^)「ドクオ、男に戻っちゃうのかお……」



40 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:01:34.38 ID:XCd6z13x0


(´・ω・`)「それは、ドクオの判断次第だよ。戸籍を変更するだけか、それとも性転換手術を受けるかだね。
      ヴィップ国は昔から医療技術が発達してて、完全に性別を変えることができるんだって。
      だから、ドクオの決定に全てがかかるんだ」

ξ#゚⊿゚)ξ「そ、そんな勝手なこと、アタシ抜きで決めたら許さないんだからねっ!」

川;゚ -゚)「う、うーん……」

ツンは、ぷりぷりと怒りながら言った。俺は、嬉しいんだか嬉しくないんだか、よく分からなかった。

(´・ω・`)「少しだけ条件はあるみたいだけど、ドクオの場合はスムーズにいくはずだよ」

( ^ω^)「そんな法律があるなんて、全然知らなかったお」

(´・ω・`)「法を学んでる人でも、頭の片隅に残ってるぐらいのレベルなんだって。
      一般人が知らないのは当然だよ」

ショボンの話を総括すると、家庭裁判所に申し立て、そこで戸籍の事と手術の事を保障してもらう。
審判では親族の証言、特別観察官による身元調査が重要になるらしい。ショボンが言うには。簡単に手続きは済むとか。
もっと簡単に言うと、俺が男に戻るか、戸籍というアイデンティティを得るか、だ。

まったく分かりにくい、もっと簡単に話すことは出来ないのか、ショボンの奴め。



41 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:05:55.97 ID:XCd6z13x0


(´・ω・`)「そんなわけで僕はどろん!」

とても有益な情報をくれたショボンは、しょぼくれた表情で自分の席へと去っていった。
ありがとう、ショボン。俺にも人並みの生活が出来る権利はあったんだな。

ξ#゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと! 絶対に男に戻っちゃダメだからねっ!
       そんなこと絶対に許さないんだから!」

川;゚ -゚)「ええー……そんなこと言われてもなあ……」

( ^ω^)「絶対に今の方がいいお、ドクオすんごい美人なんだお?」

川 ゚ -゚)「確かになあ……」

从'ー'从「私は、ドクオ君の決めたことならそれが正しいと思うよぉ~」

どこからともなく現れ、いつの間にか紛れ込んでいた渡辺さんが、
温かい笑みを浮かべてそう言ってくれた。

川 ゚ -゚)「うん、ありがとう」

俺は、選択肢を与えられた。今後の人生に大きく影響する選択だ。
慎重に、慎重に考えないといけない。

放課後になるまで、俺は上の空で授業を聞いていた。



42 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:09:55.19 ID:XCd6z13x0


俺は、茜色の西日が差し込む廊下でブーンと別れた。
テスト勉強をするので図書室に行くとか、俺は期末テストが迫っている事を忘れていた。
まあ、一週間前から勉強を始めれば何とかなる。

そんなわけで俺は、珍しく部活が休みだったツンと下校することになったのだ。
空には雲一つ無く、オレンジ色の太陽が沈もうとしていた。

川 ゚ -゚)「しかし、ツンと一緒に帰るのは久しぶりだな。朝はいつも一緒なのに、ちょっと新鮮な気がする」

ξ゚⊿゚)ξ「アタシは部活で忙しいからね、アンタとは違うのよ」

川 ゚ -゚)「俺だってバイトしようとしてたんだぞ、それがこんな事になって出来なくなったんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「……」

とことこと、ゆったりしたペースで俺たちは歩いた。
しばらく無言が続き、俺の隣を歩くツンが言った。

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇドクオ、貴方、女になって嬉しくないの?」

川 ゚ -゚)「ん……そうだな、正直、前と変わらないような気がする。
     特別嬉しかったことがあったわけじゃないし、悲しかったこともない。
     結局さ、男でも女でも、大した差はないかなって思った」



43 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:13:34.67 ID:XCd6z13x0


ξ*゚⊿゚)ξ「じゃ、じゃあ今のままでもいいってこと?」

ツンを見る。夕焼けに照らされているせいか、頬が紅い。

川 ゚ -゚)「分かんねぇなあ……俺は男だし、いや男だったし、やっぱり戻りたいって気持ちはあるよ」

ξ゚⊿゚)ξ「勿体ないなあ、今のままがいいって」

川 ゚ -゚)「勿体ない」

俺はツンの言葉を鸚鵡返しに言った。

ξ゚⊿゚)ξ「そう、勿体ない。アタシは今のドクオでいてほしい」

川 ゚ -゚)「それは結局、お前自身の為じゃないのか」

ξ゚⊿゚)ξ「アタシの為でもあって、アンタの為でもあるのよ。
       それだけ美人なら社会的優位に立てるわよ、美人は色々と得なのよ」

川 ゚ -゚)「そんなもん、興味ないな。それに俺は女の子が好きなの、男に好かれたくはないんだよ」

問題はこれだ。俺が女として生きていく事を決めれば、俺は女の子と付き合えない。
中にはツンの様に百合乙女がいることもあるだろう、でも普通のセックスは出来ない。
だとしたら、やっぱり男に戻った方がいいかな、と思った。

ξ*゚⊿゚)ξ「アタシがいるじゃない」

ツンが無い胸を張って、きっぱりと言った。俺はそれを黙殺した。



44 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:16:02.64 ID:XCd6z13x0


ξ゚⊿゚)ξ「じゃあね」

と言って、ツンは俺の家の隣にある自宅へと帰った。
俺も我が家へと足を踏み入れた。

川 ゚ -゚)「ただいま」

リビングまで行き、台所で夕飯の準備をしているカーチャンに向かって言った。

J( 'ー`)し「おかえり」

俺は冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出し、コップに注いで飲んだ。
喉を通っていくとき、体の内側に広がる清涼感が心地よかった。
ソファーに座り、見たい番組があるわけでもないのに、リモコンでテレビの電源を入れた。

川 ゚ -゚)「なあカーチャン」

J( 'ー`)し「なんだい?」

あらかたの準備を済ませたのだろう、カーチャンは台所から出てきて、俺の隣に座った。

川 ゚ -゚)「カーチャンは、女で良かったって思ったこと、ある?」

なんとなしに訊いてみた。いや、本当は、葛藤する俺の本心がそうさせた。

J( 'ー`)し「あるよ」

あっけらかんとカーチャンは答えた。やっぱり、女にしか分からない幸せというのはあるのか。



45 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:18:47.70 ID:XCd6z13x0


開け放された窓からは風が吹き込み、カーテンが揺れていた。
俺はカーチャンの目を見た。無言で続きを促した。

J( 'ー`)し「例えばね、ンーとか」

川 ゚ -゚)「え?」

J( 'ー`)し「ンーとか、ンーもそうだよね」

川 ゚ -゚)「…………え?」

俺の聞き間違いでなければ、カーチャンは「ンー」と連呼した。
そんな曖昧模糊とした幸福なんか、俺には理解出来ないですよ、カーチャン。

J( 'ー`)し「だけどね、本当に女にしか分からない幸せっていうのはあるんだよ」

さっきのはカーチャンのちょっとしたお茶目だったのだろう、今度は真面目に言った。

J( 'ー`)し「カーチャンはドクオを産めたことが一番の幸せだよ」

俺はその言葉を聞いたとき、心の中がじんわりと温かくなった。



46 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:22:30.20 ID:XCd6z13x0


川 ゚ -゚)「でもそれは、トーチャンにだって言えることじゃない?」

子供が出来る喜びというのは、父親にだってあるじゃないか、と俺は疑問に思った。

J( 'ー`)し「違うのよ、それは子を産む喜びとは違うわ。私のお腹の中で育って、
      私が産んだの。その喜びは、父さんにはないのよ」

川 ゚ -゚)「そっか」

子供を産むこと、か。今の俺には想像出来ないし、興味もない。
俺にはそんなことよりも、もっと些細な、日常で感じられる小さな幸せを聞きたかった。

川 ゚ -゚)「ありがとう」

質問の返答に対する礼と、もう一つの意味を込めて俺は言った。

J( 'ー`)し「ふふふ」

カーチャンは柔らかな笑みを浮かべた。

テレビの映すニュース番組は、出生率の問題を取り上げていた。毎年出生率が低下し、
去年、過去最低になった。年金制度や医療制度の見直しが必要だ、という内容だった。



50 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:26:27.31 ID:XCd6z13x0


七時になった。今日は親父が早く帰ってきたので、久しぶりに家族三人の夕食となった。
テーブルの上には、良い香りのするカレーと、サラダが並べられている。
暑いときには熱い料理は食べたくないと思うが、カレーならいつだって食べられるのだ。

川 ゚ -゚)「いただきます」

スプーンでカレーライスを口に運んだ、今日は甘口だった。
ある程度食べ終わったところで、学校でショボンから聞いたことを伝えようと思った。

川 ゚ -゚)「カーチャン、親父」

J( 'ー`)し「なんだい?」

(`・ω・´)「親父って言うな! おとーさんって言え!」

親父は、俺が女になった日から「おとーさんと呼ぶんだ」とうるさかった。
なんでも娘からはそう呼ばれたいらしい。俺にはよく分からなかったし、言い替えるのも面倒だった。

川 ゚ -゚)「実はさ、法律で性転換に関する保障があるらしくて」

男に戻るか、戸籍の性別を変えるか、俺は今悩んでいることを伝えた。

川 ゚ -゚)「だから、お金の心配はいらないらしいんだ」



51 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:28:50.08 ID:XCd6z13x0


J( 'ー`)し「全然知らなかったねぇ……」

(`・ω・´)「……それは、ドクオの決めることだ。よく考えて、判断しなさい」

川 ゚ -゚)「うん。裁判所に行くのは間違いないから、覚えといて」

伝えるべき事は伝えた。後は俺の問題だ。
残りのカレーを頬張り、咀嚼した。

川 ゚ -゚)「ごちそうさま」

そう言って、俺は自分の部屋へと戻った。


やることもないので、期末テストに向けて復習をしていると、ついつい真剣になってしまった。
やはり数学は苦手だ、微分がよく解らない。こんなもん、生きていく上でまったく役に立たないと思う。
数学なんて数学者に任せておけばいいのだ。

時計を見ると、22時と表示されていた。そろそろ風呂に入るとしよう。
階段を下り、浴室に向かうと、廊下で親父と鉢合わせた。親父は全裸だった。
風呂上がりで、身体から朦々と湯気が立ち上っている。

川 ゚ -゚)「親父、仮にも年頃の娘がいるんだから、タオルぐらい巻けよ……」

(`・ω・´)「家の中で裸になって何が悪い!」

まったくもって悪びれた様子もなく親父は言った。
別に気にしないからいいんだけどさ、開放しすぎだ。



52 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:34:31.24 ID:XCd6z13x0


洗面所で服を脱ぐ、着ているのは今でも男物の服だが、ブラジャーだけは違う。
女物の下着を買うときは顔が真っ赤になったが、外見は女なのだから、店員はさぞかし訝しがっただろう。
下はボクサーブリーフを穿いている。ショーツを購入しようかと思ったが、以外と何とかなった。

全て脱ぎ終え、鏡に映っている自分を見た。艶のある黒髪が、雪のように白い肌に映えている。
おっぱいは信じられないくらい形が良く、おまけに大きい。身長は以前の俺より高く、
痩せ形で、腰のくびれは目立つ。完璧な身体だ。

川*゚ -゚)「……」

いくら自分の身体とはいえ、綺麗なものは綺麗で、赤面してしまう。
やっぱり、風呂の時は慣れないな、と思った。

ボディーソープを馴染ませたスポンジで、ごしごしと身体を擦る。
スポンジは、すべすべの肌の上をなめらかに滑る。自分の身体なのに、気が昂ぶる。
なんで俺は女になったんだ、弱ったものだ。

この髪の長さだから、シャンプーの消費量が凄い。それに洗うのが手間だ。
それ故に風呂の時間が長くなった、女はこういうところで面倒なんだな。
化粧とか、服とか、下着にまで金と時間をかける精神が俺には理解出来ない。

だから俺はそういった面倒な事はしない、男だからしない。
それでも俺が美人なのは、反則だ。世の女達は俺を妬むことだろう。



54 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:37:34.83 ID:XCd6z13x0


とぷん、と湯船に浸かった。熱いので水でぬるめた。
脚を伸ばして、浴槽に頭を凭れかけた。
高い天井を見上げながら、今後の事について考え始めた。

俺は男だった、それは間違いない。だけど二週間前、何の前触れもなく女になった、理解出来ない。
昔から何件も観測されている現象だ、とショボンは言った。そんな馬鹿な。
過去何人も俺のように、思い悩んだ人間がいるというのか。俄には信じがたい事だ。

その人達はどんな決断を下したのだろう、性転換手術を受けたのか、現状を享受したのか。
どちらかを選んで後悔したのだろうか、それとも「あの時の選択は正しかった」と満足したのだろうか。
俺は今、絶対に男に戻りたい、とは思っていない。だけど、絶対に女でいたい、とも思っていない。

以前の俺を取り戻すか、女として新たな人生を歩むか。なんて二者択一だ。
なあ、神様よ。なんでアンタは俺を女にしたんだ? 教えてくれよ。
俺は、どっちを選んだらいいんだ──信じてもいない存在に、俺は問いかけた。

分からない、今の俺には答えなんて出せない。
長く湯船に浸かっていたので、逆上せてきた。
もう風呂を出よう、結論は保留した。



55 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:41:50.13 ID:XCd6z13x0


三日後の日曜日、ツンからメールがあった。テスト勉強を一緒にしよう、という内容のものだった。
もう期末テストは八日後に迫っていたので、俺はツンの家へと向かうことにした。
俺たちの住んでいる地区は、閑静な住宅街だ。すぐ隣のツンの家は、なかなか立派な二階建ての一軒家だ。

厳かに佇む門の前で、俺はインターホンを押した。
程なくして、ツンは玄関から出てきて、俺を家の中へと招き入れた。

ξ゚⊿゚)ξ「今日は家族がいないのよ」

階段を上り、二階の廊下を歩いていると、ツンが言った。

川 ゚ -゚)「ふぅん、出かけてるのか」

ξ゚⊿゚)ξ「うん。お父さんは仕事、お母さんはピアノのコンサートを見に行くって」

と、ドアに手をかけながらツンは言った。

部屋の中は女の子独特の甘い香りが少しして、ベッドのシーツは赤と白の水玉模様、
ベッドの上には二本脚で立つ熊のぬいぐるみがあり、なかなかにファンシーだ。
もう何度も見てきたこの部屋、入ることに躊躇いはない。

ξ゚⊿゚)ξ「飲み物持ってくるから、座って待ってて」

川 ゚ -゚)「サンキュ」

部屋の中央に、洒落たガラス張りの机があり、その周りに置いてあるふかふかのクッションの上に腰を落とした。



56 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:44:17.36 ID:XCd6z13x0


ξ゚⊿゚)ξ「はい」

部屋に戻ってきたツンが、氷と麦茶の入ったコップを渡してきた。
俺は礼を言ってコップを受け取り、少しだけ口に含んだ。

川 ゚ -゚)「やっぱり夏は麦茶だよな」

ξ゚⊿゚)ξ「ウチのは煮出してるから美味しいでしょ」

なるほど、道理で芳ばしくて深みのある味だと思った。今度から我が家でもそうしよう。

ξ゚⊿゚)ξ「それじゃ、勉強始めましょうか」

そう言って、ツンはクーラーの電源を入れた。
この蒸し暑さでは勉強なんてはかどらないだろうから、大いに助かる。
そよそよと心地よい冷風を身に受けながら、俺たちは勉強を始めた。

室内にはクーラーの音と、シャーペンをノートの上に走らせる音しか聞こえない。
俺が英語の問題を解いていると、何やら視線を感じた。
顔を上げてツンを見ると、目が合った。

ツンは慌てた様子で視線を下ろし、何事も無かったように教科書のページを捲った。



58 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:46:39.63 ID:XCd6z13x0


その後、黙々と勉強を続けたのだが、やはりツンはちらちらと俺を見ていた。
その度に俺は、何事かと怪訝な表情を浮かべた。

ξ゚⊿゚)ξ「よっし、できたっ!」

唐突に、威勢良くツンが言った。勉強を始めて二時間ほど経っていた。
丁度キリの良いところで、俺も英語の復習を終えたところだった。

ξ゚⊿゚)ξ「休憩にしましょう」

川 ゚ -゚)「そうだな、ちょっと疲れた」

ξ゚⊿゚)ξ「もう三時か、おやつでも持ってくるわね」

川 ゚ -゚)「アイスくれ、アイス。ハーゲンダッツで頼む」

ξ゚⊿゚)ξ「無いわよ、バカ」

軽口を叩きながら、ツンは部屋を出て行った。
手持ち無沙汰になった俺は、部屋の中を見回した。
整理された勉強机の上に、額に入った写真を見つけた。

それは、もう何年前か、俺たちが幼かった頃に撮られた写真だった。
俺はワンピースを着ていて、ツンが後ろから抱きついて顎を俺の肩の上に乗せている。
ツンは満面の笑みを浮かべ、俺は嫌そうな顔をしている。

ああ、この時から既にツンは百合気のある奴だったんだな、と俺は改めて思った。



59 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:49:10.55 ID:XCd6z13x0


皿に盛られたクッキーと、気品のあるカップに注がれた紅茶、という上品なおやつをツンは持ってきた。

ξ゚⊿゚)ξ「はい、どうぞ」

川 ゚ -゚)「サンキュ」

俺はクッキーをばくばくと口に放り込んだ。美味い。

ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと、レディーたる者もうちょっとお淑やかに食べなさいよ」

川 ゚ -゚)「レディーじゃないっての、服だって男物だし」

と言って、俺はさっき見た写真のことを思い出した。

川 ゚ -゚)「そう言えばさ、机の上の写真、アレっていつのだっけ?」

ξ゚⊿゚)ξ「確か……七歳か八歳の時じゃないかしら。アタシが無理矢理ワンピース着せたのよね」

忌まわしい記憶が蘇ってきた。約十年前、「ドクオ、これ着なさい!」とか言って服を剥がれたのだ。
ツンはおばさんに頼み、写真を撮ってもらった。俺が拗ねた様子でいると、
おばさんは「可愛らしくて似合ってるわよ」なんて言った。そんなことがあるものか、と俺は憤った。

今にして思うと、親子揃って百合好きなのではないか。というか、おばさんの百合好きがツンに遺伝したのか?

川 ゚ -゚)「まったく、こんなもん飾っとくなよ」



60 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:51:34.25 ID:XCd6z13x0


ξ*゚⊿゚)ξ「……そうだ、アタシがアンタをコーディネートしてあげるわ!」

川 ゚ -゚)「は?」

ξ*゚⊿゚)ξ「ほらほら、せっかく美人なんだから服装も合わせないと」

川;゚ -゚)「げ……」

藪蛇だった。写真のことなんか訊くんじゃなかった、と俺は後悔した。
このままでは、ツンによる目眩く俺の着せ替えショーが始まってしまう。
コイツ……最近大人しいと思っていたが、ここに来て再燃しやがった。

ξ*゚⊿゚)ξ「早く脱ぎなさい! いや、アタシが脱がすわ!」

嬉嬉とした表情で近づいてくる、恐ろしい。
俺は後退りし、ベッドに脚を引っかけて、そのまま後ろに倒れてしまった。

ξ*゚⊿゚)ξ「観念しなさい!」

川;゚ -゚)「バカ、やめろ!」

ベッドの上で、俺はツンに馬乗りにされてしまった。
ツンがTシャツに手をかけて脱がしにかかったので、俺は必至に抵抗した。
しかし、部活で鍛えられた筋力の所為か、ツンの力は思った以上に強い。

抵抗の甲斐も空しくシャツは捲り上げられていく。



64 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:54:56.58 ID:XCd6z13x0


ξ*゚⊿゚)ξ「ハァハァ……綺麗……」

俺は胸の上までシャツを捲られ、露出した身体を見たツンは興奮しだした。

川;゚ -゚)「おいこら、やめろ……」

ξ*゚⊿゚)ξ「もう、ダメ」

ツンは手を伸ばし、俺のおっぱいをブラジャーの上から揉んできた。

川;゚ -゚)「おい! 目的が変わってるだろ! 何してんだよ!」

ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオ……」

俺のおっぱいを揉みながら、ツンが顔を近づけてきた。
熱を帯びた吐息が顔に触れた。と思ったら、俺の唇がツンに奪われた。

川;゚ -゚)「ん……」

ξ*-⊿-)ξ「んん……」

物心ついたときから、ずっと傍にいた幼馴染みにキスをされた。
俺は、全く動くことが出来ず、固まっていた。



67 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 22:58:34.79 ID:XCd6z13x0


俺が呆然としているのをいい事に、ツンは俺のブラジャーを外した。

ξ*゚⊿゚)ξ「すごい……大きいし、形もいい……」

そう言うと、ツンは服を脱ぎだした。やがてピンクのキャミソールと、
フリルの付いた水色のスカートを床に放り投げた。ツンは下着姿になった。
俺はただ、一連の動作を眺めているだけだった。

今まで、ツンに対して恋愛感情なんか無かった、と思う。
だけど今、キスをされて、ツンの素肌を見て、女を意識してしまった。
いや、正直、ツンの身体に見惚れている。目が離せない。

ツンのしなやかな肢体、ほっそりとしていて無駄な肉が一切無い。
日中、日の下で部活動に勤しんでいるだろうに、肌は白い。
綺麗だ、と俺は思った。

またツンが俺のおっぱいを揉んできた。

川;゚ -゚)「や、やめ……」

ξ*゚⊿゚)ξ「アタシね」

俺の耳元で、ツンが囁いた。

ξ*゚⊿゚)ξ「ずっと、ドクオが女の子だったら良いな、って思ってたの」



70 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:02:09.67 ID:XCd6z13x0


ξ*゚⊿゚)ξ「ドクオのことは嫌いじゃなかったの、だからずっと一緒にいたのよ。
       でもドクオは男で、恋人にはなれないじゃない」

川  - )「どうしてお前は……」

そんなことを言うんだ。普通は逆だろ、男女が付き合うのが普通なんだ。
どうして俺が男なら恋人になれないんだ。

ξ*゚⊿゚)ξ「ところがある日、ドクオが女の子になって、アタシは本当に嬉しかったわ。
       神様がアタシの願いを叶えてくれたのかな、なんて思ったりもした」

川  - )「ハハ……」

そんな馬鹿なことがあってたまるか、とんだ迷惑だ。

ξ*゚⊿゚)ξ「ねぇドクオ……好き」

もう、何が何だか分からなかった。
俺はただ、流されるまま身を預けた。



73 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:05:55.35 ID:XCd6z13x0


その後、俺が如何なる仕打ちを受けたのかは記さないことにする。
あまりにも恥ずかしすぎて、思い返すだけで顔が紅くなる。

ξ*゚ー゚)ξ「えへへ……」

川 ゚ -゚)「ああ……」

ベッドの上に全裸で寝転がっている俺とツン。
全身にはひどい脱力感がある。
横で寝そべるツンを見ながら、「こいつ、可愛いな」と思った。

ξ*^ー^)ξ「ずっと一緒にいようね、ドクオ」

心の底から幸せに満ちているような笑顔で、ツンが言った。

この可愛らしい幼馴染みといるのも良いかな、と俺は思った。


室内には、クーラーが冷風を送り出す音しか聞こえなかった。



76 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:09:56.55 ID:XCd6z13x0


八日後から始まった期末テストは手応えがあった、結果は数学以外、全て九十点以上となかなかだった。
俺は要領が良いのだ。やれば出来る子で、俺はやる子だった。ツンはと言うと、俺より少し低い合計点数だった。
いつも部活やってるくせに、侮れない奴だ。俺が「お前って、頭良いよな」と言うと、

ξ#゚⊿゚)ξ「別にアンタに負けたからって悔しくないんだからねっ!」

と、ツンデレなのか何なのか分からない返事をした。
まったく、素直じゃない奴だ。

あっという間に時間は過ぎ、今日は終業式。
蒸し暑い体育館で、誰もが校長の無駄に長い話が早く終わらないかと苛々していた、と思う。
俺も、もうすぐそこまで迫っている夏休みに思いを馳せながら、校長うぜぇ、と思っていた。

( ´∀`)「え~~~、では、礼節を重んじ、礼儀を忘れず、節度を守って夏休みを過ごして下さいモナ」

若干呆け気味だと思われる校長の、冗長すぎる話がやっと終わった。
体育館は大勢の生徒達の雑談でガヤガヤと騒がしくなった。
俺は人の群に流されるまま、出口へと向かった。



77 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:13:19.69 ID:XCd6z13x0


一学期最後のホームルーム。俺はこの時間が割と好きだったりする。
夏休みが目と鼻の先にあり、焦れったいこの時間が。
今年はどうやって夏を過ごそう、誰と何をして遊ぼう、とわくわくするのだ。

これは何年経っても変わらない事だと思う、小学生のときからずっと。

俺は心ここにあらず、といった感じで担任からの諸注意を聞き流していた。
クラスメートだってそうだろう。教室を見渡せば、机の上に鞄を置いて
「帰るぞー」という雰囲気を発している生徒ばかりだった。

長いようで短かった担任の話も終わり、ようやく勉学から解放されることになった。
 _
(*゚∀゚)「ドクオー! 海行こうぜ! おっぱい見せてくれ!」

川 ゚ -゚)「だからしn」

ξ#゚⊿゚)ξ「ドクオはアタシといる約束してるんだからダメよ!」
 _
(#゚∀゚)「なんだと! このおっぱいを独り占めするなんて許さない!
     俺にはおっぱいを揉む権利がある!」

川 ゚ -゚)「ツンは勝手に約束の捏造をするな。ジョルジュ、そんな権利なんか無い。
     でもまあ、海に行くのはいいかもしれないな」
  _
( ゚∀゚)「やった! おっぱい見せてくれるんだな!」

川 ゚ -゚)「だから見せないっての」



79 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:16:59.75 ID:XCd6z13x0


ξ#゚⊿゚)ξ「な、何アタシ抜きで勝手に決めようとしてるのよ! 許さないわよ!」

ツンは完全に、俺を自分のものと思い込んでいるらしい、横暴だ。

从'ー'从「なになに~、私も混ぜて~」

(´・ω・`)「じゃあ僕も!」

( ^ω^)「もちろん僕も!」

皆、通知表のことなんか忘れた様子で、楽しげな雰囲気に誘われるように集まってきた。
誰も彼もが浮かれているのだろう、この先にある心惹かれる出来事を思って。
これだから、俺は終業式の日が好きなのだ。

川 ゚ -゚)「よし、じゃあ夏休みは目一杯遊ぶぞ!」

俺たちは、胸を躍らせて計画を話し合った。
今年の夏は楽しくなりそうだ。
俺が「鬱田ドクオ」として過ごす最後の夏、後悔は無いようにしよう。



81 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:19:59.96 ID:XCd6z13x0


俺たちはすっかり話し込んでしまい、時刻は正午を回ろうとしていた。
太陽の日差しが強い炎天下、灼けたアスファルトの上を歩く。

ξ#゚-゚)ξ「ちゃんとアタシとの時間も作ってよね」

俺の隣を歩くツンが、ふくれっ面をしながら言った。
よほど二人の時間が欲しいらしい。

川 ゚ -゚)「はいはい、分かりましたよ」

俺はぶっきらぼうに答える。俺と居たいというツンの想いは、素直に嬉しいと思った。
だけど、その感情を口に出して言うのは気恥ずかしかった。

ξ゚⊿゚)ξ「絶対だからね!」

川 ゚ -゚)「ああ」

通い慣れた通学路を、とことこと歩く。
右手側に公園があり、木立から降り注ぐ蝉時雨が喧しかった。

川 ゚ -゚)「なあ、ツン」

ξ゚⊿゚)ξ「なに、ドクオ」



82 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:23:16.23 ID:XCd6z13x0


川 ゚ -゚)「俺さ、女でいることにしたよ」

悩んで悩んで、悩み抜いた末の結論だった。
この決断は、ツンに因るところが大きい。

ξ*゚⊿゚)ξ「ふ、ふーん……何か理由でもあるの?」

ツンが目を輝かせて訊いてきた。

川 ゚ -゚)「……前にも言ったけどさ、男でも女でも大差ないんじゃないかな、と思って。
     あと、性転換の手術がちょっと恐かったり。それと、確かめたいことがあってな」

正直に答えるのが恥ずかしかったので、一番の理由だけは言わなかった。

ξ゚⊿゚)ξ「そう……。確かめたいことって、何?」

ツンは気落ちしたように見えた。分かりやすい奴だ。

川 ゚ -゚)「女にしか分からない幸せを見つけたい」

これは、少し気になっている程度だ。カーチャンのはぐらかした、小さな幸せを確認したい。
だから、あまり重要ではないこと。今、俺がツンに対して抱いている想いを隠すための言い訳だ。



85 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:26:55.88 ID:XCd6z13x0


ξ゚⊿゚)ξ「女でいて良いことなんて少ないと思うわよ。生理はあるし、男より力が弱いし、
       男尊女卑の残ってる社会では立場が弱いし、アタシは男って良いなあと思う」

川 ゚ -゚)「ああ、生理は辛いな……」

生理は身をもって体験しているため解るが、男の力が強いことを羨んでいるとは知らなかった。
世界は男女平等社会を謳っているが、根強く残る風習はなかなか消えないようだ。
まあ、色々と大変なんだな。それでも俺は、何とかやっていこうと思う。

ξ;゚⊿゚)ξ「あっ、女だって悪いことばっかりじゃないわよ! 例えば……」

取り繕うように、ツンが何か言おうとした。

川 ゚ -゚)「待った! 俺は自分で見つけたいんだ、だから続きは言わないでくれ」

ξ゚⊿゚)ξ「む……そう、良かったわ」

せっかく女として生きるのだから、日常の中で見つけていこうと考えていた。

川 ゚ -゚)「あ、そうだ。俺、名前も変えるつもりなんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「えっ、あ、そっか、女だもんね」

川 ゚ -゚)「そうそう」



86 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:29:30.60 ID:XCd6z13x0


川 ゚ -゚)「それで、どんな名前がいいかなって。参考までにツンに訊いておきたいんだ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうねぇ……アンタってさ、昔からニヒルな奴だったじゃない」

川 ゚ -゚)「俺としては意識してないから分からんが……というか、『ニヒル』にでもしろと言うのか」

ξ゚⊿゚)ξ「違うわよ。男だった時は、根暗で冷めてて、顔も良くなかったから微妙だったんだけど」

酷い言われようだ。まあ俺も、イケメンじゃなかったことは断言できる。
性格に関しては、育ってきた環境に因るものだから、今更どうしようもない。

ξ゚⊿゚)ξ「今のドクオ、すっごい美人じゃない。その性格、その外見に似合ってると思うわけよ。
      何て言うか、格好良いし、凛々しいし、落ち着いて見えるし」

川 ゚ -゚)「ふむ」

ξ゚⊿゚)ξ「だからさ──」

この時ツンの言った名が、俺の名になることとなった。



89 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:32:54.87 ID:XCd6z13x0


その夜、俺は親父とカーチャンに胸中を打ち明けた。
話を聞き終えた二人は、

(`;ω;´)「俺はこんな綺麗な娘を持てて幸せだ!」

J( 'ー`)し「色々大変なこともあるだろうけど、頑張るのよ」

それぞれ、こんな反応をしてくれた。


裁判所への申立、詳しい手続きをどうすればいいのか、メールでショボンに尋ねた。
ショボンの世話になり、四苦八苦しながら書類に必要事項を書き込んでいった。
翌日、カーチャンと共に近くにある家庭裁判所へ、申立書を提出に行った。

一週間後、裁判所から連絡があった。電話で審判の日時を打ち合わせた。
その翌日、予定日が記載された封書が届いた。
やがて審判の日が訪れ、俺はカーチャンと裁判所へ赴いた。

判事と面談を行った。名前を変える理由、戸籍の性別を変える理由を質問された。
俺は正直に、「朝起きたら女になっていて、このままでは生活出来ないことになるから」という旨を話した。
裏付けが必要だから、特別観察官が毎日家庭を訪問する、と判事に言われた。

俺もカーチャンも了承した。



90 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:36:11.43 ID:XCd6z13x0


特別観察官の名はモララーといった。毎日、夜の七時過ぎから二時間ほど家にいた。
親父とカーチャンの前では礼儀正しい大人なのだが、俺と二人の時は砕けた調子になって、
まるで子どものようだった。俺の部屋に始めて入ったとき、

(;・∀・)「何だこれ! 普通に男の部屋じゃねーか!」

と彼は言った。

川 ゚ -゚)「男だったんだから、それは当然でしょう」

( ・∀・)「未だに信じられんなあ……。まあ、それを信じるのが俺の仕事なんだけどな」

川 ゚ -゚)「そういえば、この件で特別観察官なんて初めて知りましたけど、珍しいですよね」

( ・∀・)「珍しいなんてもんじゃない。観察官は何百人もいるが、特別観察官は国内に五人もいないんだぞ」

川 ゚ -゚)「すっごいレアですね」

( ・∀・)「レアだろう」

まるで自慢するかのように、モララーさんは言った。
彼には大人特有の汚さというか、腹黒さが感じられなかった。



92 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:38:36.11 ID:XCd6z13x0


モララーさんは俺の部屋をよく見て回った。アルバムを開いて「これは、いつどこで撮ったものだ」とか、
ギターを手にとって「どんな曲を弾くんだ」とか、ベッドの下をのぞき込んで「エロ本はどこにあるんだ」
とか訊いてきた。この時の俺には、ただ純粋に質問しているだけだと思えたが、後になって真意が分かった。

( ・∀・)「将来の夢、金持ちになりたい、か。随分と抽象的だな」

モララーさんが、俺の小学校の卒業文集を読み上げた。

川 ゚ -゚)「純粋でいいでしょう」

俺はゲームをしながら答えた。

( ・∀・)「まあ分かりやすいわな……。おい、俺にもやらせろ」

川 ゚ -゚)「俺は強いですよ。というか、ゲームなんてしていいんですか」

( ・∀・)「これも仕事の一環だ」

本当なのか、と疑いたくなるような仕事だった。晩飯を共にして団らんに加わった後、
俺の部屋で雑談をしているだけ。なんて楽な仕事なんだ、と俺は羨ましく思った。



98 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:54:42.41 ID:XCd6z13x0


川 ゚ -゚)「モララーさんって普段何してるんですか?」

カチカチとコントローラーの音を鳴らせながら訊いた。

( ・∀・)「そりゃ、汗水垂らしながら動き回ってるんだよ」

テレビ画面を食い入るように見つめながら、モララーさんが答えた。

川 ゚ -゚)「動き回ってる……?」

( ・∀・)「色々とやらなきゃいけないことがあるんだよ」

詳しく話してくれる様子ではなかったので、俺も追尋することはやめた。

( ・∀・)「そういえば、ドクオには幼馴染みがいるんだよな」

川 ゚ -゚)「ええ、います」

( ・∀・)「今度呼んでくれないか」

川 ゚ -゚)「はぁ……いいですけど」

俺はその翌日にツンを呼んだ。



100 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:57:20.38 ID:XCd6z13x0


( ・∀・)「幼馴染みとか良いなあ……さてはお前らデキてんだろ」

ξ//⊿/)ξ「そそそそそそそんなわけな、ないじゃないですか!」

川;゚ -゚)「……」

ツンの分かりやすすぎる反応には困った、というか遠慮なく「デキてる」なんて言うモララーさんに困った。
実際にはどうなのか分からない。女同士だから、恋人というのは違和感がある。
俺としては、少しの変化を伴って以前と変わらない付き合いをしている、という心持ちだった。

( ・∀・)「それでツンちゃん、今日は君に話を聞こうと思ってね。昔のドクオがどんなだったか」

ξ゚⊿゚)ξ「昔ですか……今と変わりませんよ。
       あ、外見は変わりましたけどね」

( ・∀・)「何でもいいんだ、昔話を聞かせてくれないかな」

ξ゚⊿゚)ξ「うーん、そうですねぇ……」

ツンは、昔俺に女装させたこと、俺が階段から転げ落ちて死にかけているのを助けたこと、
近所にある櫓に上って巡回中の警官に見つかり怒られたこと、等々懐かしいことを話した。

( ・∀・)「そりゃあ間抜けだなw」

ξ゚⊿゚)ξ「まったく、アタシも苦労しましたよ」

川;゚ -゚)「そんなこともう忘れろよ……」



101 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/21(金) 23:59:54.73 ID:XCd6z13x0


( ・∀・)「なあドクオ」

モララーさんが真剣な顔で呼びかけてきた。

川 ゚ -゚)「なんですか」

( ・∀・)「お前は恐くないのか?」

川 ゚ -゚)「何がですか?」

( ・∀・)「別人になることが」

ああ、そういう意味か。性別も名前も変わってしまえば、昔の俺は存在しないことになる。
ある種、これは死の概念に近いような気がした。だから、モララーさんは質問したのかもしれない。

川 ゚ -゚)「恐いってことはないですね、最初は混乱しましたが。女になったって、俺の本質は変わりません。
     だから、女であることを楽しんでやろう、と思っています」

今の俺に迷いは無かった。新しい人生を謳歌してやろうとさえ思っていた。
この選択が間違いかどうかなんて分からないが、いつの日か「良かった」と思える日を来ることを信じている。

ξ*゚⊿゚)ξ「そ、そうそう、女は良いわよー」

( ・∀・)「そうか」


102 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:01:44.00 ID:SSwyQr5g0

( ・∀・)「色々と調べ回ったが、お前達が嘘を吐いているとは思えない。
      今日で調査は終わりだ。もう俺が来ることはない」

川 ゚ -゚)「え……それって」

( ・∀・)「改名、性別の変更は認められるってことだ」

ξ*゚⊿゚)ξ「やったじゃんドクオ!」

川 ゚ -゚)「ああ……」

モララーさんの居た二週間はあっという間に過ぎた。雑談ばかりしていたと思っていたが、
ちゃんと俺の身辺調査をしていたんだ、とこの時悟った。さらに、後になって分かったことだが、
モララーさんは昼間、俺の友人を尋ね歩いていたらしい。

( ・∀・)「短い間だったが、楽しかったぞ。新しい人生、しっかり生きろよ」

川 ゚ -゚)「はい、ありがとうございます……」

「じゃあな」と言って、モララーさんは俺の部屋を出て行こうとしたので、俺は見送ることにした。
モララーさんはリビングへ行き、俺の両親に報告をした。ついでに晩飯の礼を言っていた。
玄関先で、モララーさんと最後の言葉を交わした。俺は感情を込めて「ありがとうございました」と言った。

面白くて、いい人だった。俺は別れるのが名残惜しかった。

夏休みの終わる直前のことだった。



103 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:06:11.40 ID:SSwyQr5g0


夏休み、俺は友達と海へ行った。生理の日と被らないように日程を調整するのが面倒だった。
水着は当然、女物を新調した。ツンに選んでもらった黒のビキニは、自分でも似合っていると思った。

ジョルジュが俺のおっぱいを凝視してきたので叩き伏せたり、ツンが興奮しながら俺に日焼け止めを塗ったり、
ブーンが足を攣って溺れているのを助けようとしたショボンまで溺れていたり、本当に楽しかった。
俺は、開放感から調子に乗って、渡辺さんに抱きついた。

从;'ー'从「ドクオ君ダメだよ~」

と、渡辺さんは困惑しつつも、嫌がっている様子もなく笑って言ったので、俺は味をしめて何度も抱きついた。
俺はツンに殺されかけた。

夜は花火をした。真っ暗な砂浜で光を放つ花火は綺麗だった。


ツンと二人で花火大会に行った。浴衣を着た俺は美人だった。
ナンパをしてきた男がいたが、ツンが鬼のような剣幕で罵倒を浴びせかけ、軽くあしらった。
露店でたくさん買い食いをして、ツンに「太るわよ」と注意された。

夜空に咲く花火は綺麗だった。隣に立つ浴衣姿のツンは可愛かった。


ブーンとゴールデンアイで対戦をした。ブーンは俺の強さに舌を巻いていたが、
途中から参戦したツンの強さには脱帽していた。結局、渡辺さんも呼ぶことになり、
なし崩しにお泊まり会となった。桃鉄を99年プレイしようとしたが、途中でやる気をなくした面々は寝てしまった。

俺は渡辺さんと同じ布団に入り、朝、抱きついた状態で目を覚ました。
俺はツンに殺されかけた。



105 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:10:03.21 ID:SSwyQr5g0


他にも、色んな場所へ行って、色んなことをした。
今年の夏は楽しかった。
夏の終わりと共に、「鬱田ドクオ」の人生も終わった。

俺は今までの人生を振り返った。
物心ついた時からツンが隣にいた。幼い頃は、よく外で一緒に走り回った。
小学生の時、顔が気持ち悪いという理由で女子から敬遠されていた。女友達はツンだけだった。

中学生の時、俺はモテなかった。ブーンとは永遠の童貞を誓い合った。
鬱になってサッカー部を辞め、毎日エロゲをプレイしたりもした。
そんな俺を、ツンは引っ張り出した。世話を焼きたがる奴だった。

高校生の時、のんべんだらりと過ごした。相変わらず俺はモテなかったが、女子とは話をすることもあった。
ある日、女の子になった。訳が分からなかった。ツンに襲われ、前後不覚に陥った。
悩み抜いた末、女でいることにした。

思い返せば、男で良かったことなんてほとんどない。
だったら、未来ある女に生まれ変わってやろう。
雲一つ無い、突き抜けるような青い空を見上げながら俺は決意した。


──さようなら、鬱田ドクオ。


俺の、「鬱田ドクオ」としてのお話はこれでおしまい。



109 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:12:29.55 ID:SSwyQr5g0


それから、私がどんな道程を歩んだのかを記す。

夏休みが明けると、裁判所から一通の封筒が届いた。内容は、申立が認められたというものだった。
役所に届け出る必要がなく、約一週間後に手続完了の報せを受けた。
晴れて私はアイデンティティを得たのだった。私は新たな性と名前で、新たな人生を歩み始めた。

高校三年生になると、ツンから服装について教授された。「男物でも似合ってるけど、アンタは女なんだから、
もっと女らしくしなさい」と。だからツンとは服を買いに行った。一人称についても指摘された。
「女が俺なんて不自然でしょう」と。初めは慣れなかったけど、大人ぶっていると考えればそれほど気にならなくなった。

常に好成績を収めていた私は、国立大学へ入学することになった。ツンも同じ大学に入学し、同じ家に住んだ。
私は遊びサークルに入り、女の子と仲良くなった。時たま家にお邪魔して、抱きついたりしても怪しまれない。
女で良かった、と思った事の一つだ。帰りが遅いと、ツンに怒られた。

ツンとは何度も身体を重ねた。まぐわう度に私は、女らしくなっていくようだった。
モテて然るべき容姿をしている私は、何度も男に言い寄られた。当然、私は全員切り伏せた。
いくら女らしくなったからといって、私の中に残る男らしさが消えることはなかった。

「結婚生活というのは、互いの欠点を発見し合う事だ」、なんていう格言があったと思う。
「結婚」を「同棲」に置き換えても同じことで、近くにいるほど相手の嫌なところを見つけてしまうのだろう。
同棲していた私とツンは、お互い些細なことで詰り合ったりして、次第に心が離れていった。

私達は胸の内にしこりを残したまま、大学を卒業することになる。
私は名前を聞けば誰でも知っている大企業に就職した。持ち前の容姿が有利に働いたのかもしれない。
ツンは、さすがに私と同じ就職先を選ぶことはしなかった。こうして、私達は離ればなれになった。

随分と簡素で、あっけない別れだったように思う。



112 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:16:42.39 ID:SSwyQr5g0


社会人になってから、自由な時間は驚くほど少なくなった。
学生の頃とはまるで違い、何も考えずに刹那的な生き方をすることは許されなかった。
時は矢のように過ぎ去り、時間の貴重さを思い偲んだ。

ある日、残業で帰りが遅くなった時のこと。夜の十一時を過ぎていたと思う。
人気のない街路で、私は男に襲われ、強姦にあった。必至に抵抗したが、女の力では男には敵わなかった。
あわや処女を失いかけたところで、その人はヒーローのように、颯爽とやって来た。

目の前の強姦魔が右方向へと吹っ飛び、入れ替わるようにその人が立っていた。
ああ、この人は強姦魔の顔面に跳び蹴りを叩き込んだのだな、と私は冷静に分析した。
「大丈夫ですか」と、彼はそっぽを向きながら私に言った。それが彼との出会いだった。

私と劇的な出会いを果たした彼は、名前の通り真っ直ぐで正直で素直な人だった。
彼は体の線が細く、どこに強姦魔を一撃でノックアウトさせる力があるのか疑問だった。
整った顔立ちで、一見すると女性にも見えてしまう人だった。

だからこそ、彼と結婚するにまで至ったのかもしれない。
初めはお礼として食事に誘ったが、二度目以降は私の希望で彼と接した。
私は彼に惹かれていったし、彼も私を好きになってくれていた。

この頃には、私はいっぱしの女性だった。彼と付き合うことに抵抗はなかった。
やがて恋人としての交際が始まり、子どもが出来たこともあって結婚した。



115 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:21:01.81 ID:SSwyQr5g0


結婚式はカトリックの教会で挙げ、大勢の人が集まった。
「ドクオー!」と叫ぶ馬鹿がいて、「ドクオって誰?」と新郎の衣装を身に纏った彼に訊かれた。
私は微笑みながら「昔の知り合い」、と答えた。

式場にはツンも来ていた。ウエディングドレスを着る私の前に現れた彼女は、
微笑を浮かべながら「おめでとう」と言ってくれた。虚を突かれた思いでしばし唖然としていた私は、
絞り出すような声で「ありがとう」と答えた。ツンとはそれ以来会っていない。
後ろめたさが尾を引いて、今まで親身になって面倒を見てくれた彼女に申し訳なくて。

無事に入籍を済ませた私は、「鬱田」という名字も失った。
これで完全に、昔の自分とは別人になってしまった気がした。
それでも時々「お前って男らしいところあるよな」と夫から言われることがある。

私の中にある男らしさの残滓。
「本質は変わらない」と私の言った、まるで何週間か前のように思い出される過去の言葉。
日を追う毎に女らしくなっていった私だが、私の言葉は正しかった。



117 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:24:21.06 ID:SSwyQr5g0


妊娠を理由に、私は辞職した。共働きという選択は初めから頭になかった。
生まれてくる子どもには愛情を注いでやりたかったからだ。

自分のお腹の中に命が宿っているということを知った時は驚いた。
双子だということを報された時はもっと驚いた。
子どもの名前は「ヒート」と「シュール」にしようと、生まれる前から決めていた。

ヒートには明るく元気な子に育ってくれるように願い、
シュールには個性的で面白い子に育ってくれるように願った。

やがて出産の時を迎え、私の想像を絶する痛みと苦しみの末、二人は生まれてきた。
二人を両腕で抱いた時、私はカーチャンの言葉を思い出した。
子どもを産む幸せというものを、この時実感した。

ああ、そうだ。十年前に言ったカーチャンの言葉。
「ンー」とか「ンー」という、女で良かったと思える事、色々と見つけた。
それは以下のような例がある。

買い物に行った時、男の人に重い物を持ってもらえる──これは些細な事だけど嬉しかったりする。
女の子に抱きついても不審じゃない──学生時代、よくやってツンに怒られた。
水曜日に千円で映画が観られる──なぜ女性だけ特別視するのだろう。

教習所で男の教官から優しくされた──これは憶測に過ぎないけど、私が男だったら怒鳴り散らされてたと思う。
車の運転中、シートベルトを締めていないのを警察に見つかったが、私が落ち込んでいると許してくれた。
これぐらいだろうか、男絡みの事が多い。男性諸賢、甘いぞ。



121 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:27:58.21 ID:SSwyQr5g0


今、私は専業主婦をやっている。
働いていた時と比べると、随分のんびりとしたものだ。
家事に炊事、子育ては大変だけど、私は幸せだ。

女になって良かったと、今は思える。
どうして十年前、突如として私が女になってしまったのかは、今でも分からない。

時々、妄想することがある。
この世界には足りないものがあって、それを補うために私は女になったのではないか、と。
例えばそれは、私の子ども、ヒートとシュールだったり、なんて考えてみた。

そんなわけないか……。でも、私がいなければこの子達が生まれてくることはなかった。
あながち、間違ってなかったりして。

ノハ;⊿;)「あああああぁぁぁぁぁぁ!」

lw´‐ _‐ノv「…………」

川 ゚ -゚)「どうしたヒート」

私は、大声で泣き叫ぶヒートをあやそうと歩み寄った。






122 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:29:35.85 ID:SSwyQr5g0





                ('A`)セックスリバーサルのようです川 ゚ -゚)





                                                   完








131 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:33:05.28 ID:SSwyQr5g0


以上で投下は終わりです。
最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございました。

スレ見直してきます。



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 21:59:50.89 ID:KTpPFti3O

トランクスにナプキンはつけられないだろ


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 23:44:18.87 ID:+X2se2++O

いやマジで何の曲だっけ支援

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 23:47:08.59 ID:D5RKb90PO

>>94
路上のギリジンだと思う
支援


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 23:51:30.41 ID:7MToeF230

路上のギリジン支援


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/21(金) 23:51:39.59 ID:+X2se2++O

>>95
あああありがとう!これで穏やかな気持ちで
支援



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 00:35:50.20 ID:B2cyr/SLO

結婚したのだれ??


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/22(土) 00:41:22.60 ID:RXDDYmcdO

>>138
名字だけは間違いなくアレだな



140 名前: ◆K.UbLhmOUU :2009/08/22(土) 00:41:22.78 ID:SSwyQr5g0

>>38に関しては>>52で補完しています。
ボクサーブリーフでナプキンを固定、現実的に可能なのかは分かりません。

>>88は>>95-96の言う通り、ラーメンズの路上のギリジンです。

>>138
クーは素直さんと結婚しましたが、AAは未定です。
読者の皆様の想像にお任せします。


あんまり話し過ぎるのも良くないと思うのでこの辺で。
皆様ありがとうございました。

サマー三国志関係者の皆様、頑張って下さい。

[ 2010/09/23 22:14 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://tanpentokanohokanko.blog118.fc2.com/tb.php/19-e6dc28db





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。