( ^ω^)青空に白球を投げ込むようです

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/25(火) 22:48:13.80 ID:C1yWJew+0

七月も半ば、止むことを知らない糠雨は今日も降りしきっていた。
朝の通学路には、色とりどりの傘の花が咲いている。

( ^ω^)「今日の体育の水泳までには、止んでほしいお…
      神様、どうか今日こそは――」

青い傘の下で、ブーンは小さくつぶやいた。
手にしたビニールバッグの中の水着は、先週も活躍することなく家に持ち帰る
ことになってしまったのである。

( ^ω^)「ツンの水着姿が拝めますように」

満開の下心は、中学生の証とも言えるだろう。
妄想に心躍らせながら校門をくぐって昇降口に向かうと、
そこには黒い傘の滴を払うクラスメイトがいた。

( ^ω^)「あ、ドクオだ…ドクオー!」

('A`)「…あ…?」

( ^ω^)「おはようだお!」

('A`)「…おはよう…」

ドクオはブーンに会釈をすると、上履きに履き替えてさっさと階段をのぼりはじめた。

(;^ω^)「ちょ、おま!」

慌ててブーンは上履きを下駄箱につっこみ、ドクオの後を追いかける。
ドクオは隣を歩き始めたブーンを面倒臭そうに一瞥する。


[ 2011/02/07 12:19 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)

(   )(   川イヤホンの子どもたちのようです(    )  (閲覧注意)

6 名前: ◆CtyM0huFrQmy :2009/08/22(土) 21:20:57.98 ID:3QShVMvCP

壊れてしまった街並みを、僕は歩いている。自宅以外、全て破壊されてしまったのだ。
焦げ臭く、腐ったにおいが、周囲から湧き上がってくる。
音はしない。この近くには、僕一人しかいないのだ。

『そうだ、全部、奴らが悪いんだ』

どこからか声が聞こえてくる。甲高い、鼓膜を引き裂くような幼児の嘆き。
空の彼方から、或いは地の底から、もしかしたら、空間そのものから。

どろどろに溶けた、真っ黒な人の肉が、素足の下で潰れる。
粘着質の液体が踵にこびりつく。僕は瓦礫に足の裏をこすりつける。

『父親の性器が射精した。母親の性器が俺らを放りだした。ただそれだけだ。
 ただそれだけのことで、俺らは奴らの所有物だ。目を覚ませ、奴らのどこに尊厳がある?
 愛情の証明やらにかこつけて、欲望を発散しただけに過ぎない。その結果がこれだ。
 無能な奴ら、親の名を冠しただけの顔面性器。そして奴らは、いつか俺を殺すんだ』

(´ ω `)「僕は、そんなこと、思わない……」

呼吸困難で喘ぐような声が、口から勝手に飛び出す。

『思ってるんだよ。せいせいしたろう』

腐ったにおいが鼻から取れない。黒煙の上る破片の海、太陽ばかりがギラギラと輝『……くん』

やがて、僕はイ『……くん、しょぼんくん!』


[ 2011/02/07 11:52 ] スレ立て短編 | TB(0) | CM(0)