|゚ノ ^∀^)にとってはそれが真実だったようです インデックスページ

( ^ω^)ブーン系創作板投下作品(短編集)


|゚ノ ^∀^)にとってはそれが真実だったようです (閲覧注意
( ゚∋゚)大きな古時計のようです
( ^(i)^)ブーンの口はついにふぐりじゃ無くなったようです(クッソスレ)

('A`)はキノコのようです 【ストーカーと借金取りとドクササコ】→前編
('A`)はキノコのようです 【ストーカーと借金取りとドクササコ】→中編
('A`)はキノコのようです 【ストーカーと借金取りとドクササコ】→後編


スレ内にて投下された支援絵(618氏絵) キノコのようです ドクオと同好会メンバー 擬人化

他の支援イラストは取り逃してしまいました。申し訳ありません(ブログの中の人)

|゚ノ ^∀^)にとってはそれが真実だったようです (閲覧注意)

3 :名も無きAAのようです:2012/02/29(水) 22:53:19 ID://EhbzfcO

 死体の状態は、然程複雑ではなかった。

 切り刻まれた首、裂けた頸動脈。
 死因は明らかだ。
 傷の付き方が綺麗だったため、凶器が刃物であることも分かった。

 遺体の身元だとか、現場だとか、死因だとか、それらは全て判明していた。
 けれども、10年経った現在も、その事件は未解決のままである。

 犯人が誰なのか、凶器の刃物がどこにあるか。
 その二つが証明されなかったのだ。

 容疑者がいなかったわけではない。
 第一発見者である、被害者の夫。
 彼が真っ先に疑われた。被害者は浮気を繰り返していたらしいから、動機もある。

 さらに、容疑者の自宅──同時に被害者の自宅でもあり現場でもある──からは、
 ナイフが一本行方不明になっていた。
 そのナイフこそが凶器であり、家主こそが犯人であると、誰もが信じて疑わなかった。

 が。
 如何せん、証拠となるものが一つもなかった。
 警察の厳しい取り調べにも、彼は「やっていない」と答えるばかり。

 結局、真実は明かされぬままに、時が過ぎた。



( ゚∋゚)大きな古時計のようです

89 :名も無きAAのようです:2012/03/07(水) 19:30:43 ID:/YYrDWugO

ミ,,゚Д゚彡「わあ、でっかいから」

 箱を開けたお父さんの第一声は、そんな、のんびりとしたものでした。

( -∋-)

 お父さんの目の前、大きな箱の中には、これまた大きな男の人が横たわっています。
 眠っているようだけれども、呼吸をしている気配がないので、
 まるで死んでいるようにも見えました。

 男の人の胸には時計があって、秒針がしっかりと動いています。

 それを、お父さんとお母さん、そして5歳の誕生日を迎えた少年が物珍しそうに覗き込んでいました。

 お母さんが、恐る恐る、男の人の顔を撫でました。
 撫でた後に指先で突っつくと、こつこつと硬い音。

(*゚∀゚)「ひんやりする。本当に動くのか?」

ミ,,゚Д゚彡「動くから! ……えっと、まずは引っくり返して……」

 辞書みたいに分厚い説明書の一番始め。
 「時計を起こすには」のページを読んだお父さんは、男の人の背中に手を回しました。

( ^(i)^)ブーンの口はついにふぐりじゃ無くなったようです(クッソスレ)

175 :名も無きAAのようです:2012/04/21(土) 23:27:44 ID:CvKs.B46O

(;^(i)^)「うわああああああああ朝起きたら僕の口がふぐりじゃなくなってたおおおおお!!!!!」





( ^(i)^)「とりあえず学校行く準備しよ」





( ^(i)^)ブーンの口はついにふぐりじゃ無くなったようです


.

('A`)はキノコのようです 前編

227 :名も無きAAのようです:2012/07/26(木) 22:18:44 ID:R9EfTjzEO


 高岡ハインリッヒは死に方について考えていた。


从 ゚∀从「……」

 閉まったばかりのドアに背を預け、ずるずると座り込む。
 じんじんと痺れる頬。右手で触れてみると、僅かに熱を持っていた。


   『──おっとっと。すみませんね。殴ったんじゃないんですよ?
    ただ、虫が飛んでたから振り払おうとしただけなんですよ。ごめんなさいねえ?』


 数分前の、男の声が耳の奥で繰り返される。
 笑い混じりの、粘つくような声。

 ──もう無理だ。
 もう耐えられない。

 死のう。
 早く死のう。
 娘と一緒に死のう。

 壁に手をつきながら立ち上がり、娘の名を呼ぶ。


('A`)はキノコのようです 中編

340 :名も無きAAのようです:2012/07/28(土) 22:19:36 ID:njxKWDg6O

川 ゚ -゚)『こんにちはドクキノコ先生、今日もじめじめしてるな』

 ──変わった生徒だった。


 8年前、仲が良かった同僚の教師に「自分の教え子が不登校なんだ」と相談された。
 生徒数の多いニューソク高校。
 その分、不登校という問題は、そう珍しくない。

 渋々ながら同僚と共にその生徒の家に行ってみると、
 ドクオの中にある不登校児のイメージとはかけ離れた少女に出会った。

 苛められているとか、対人恐怖症とか、素行不良とか、そういったわけではなく。
 友達もいないわけでもない。

 ただ、どうにも学校で浮いている気がして、居た堪れないのだという。
 実際にはそんなことはないのだが、どうしても、そう思えてならなかったらしい。

 保健室登校という手も試したものの、明るくて小綺麗な保健室が肌に合わなかったそうだ。

 学校では何が好きかと訊くと、小学生のときから理科の実験が好きなのだと答えられた。
 だから、思い切って、ドクオは「科学実験同好会」なるものを作ってみた。

 その生徒1人のための同好会だ。
 誰かと一緒にいる必要もないし、好きなだけ、したい実験をすればいい。
 すると、彼女はあっさり登校するようになった。

('A`)はキノコのようです 後編

457 :名も無きAAのようです:2012/08/01(水) 22:42:48 ID:yhYALa.kO

 ツン。
 可愛い。
 可哀想。

 ツン。
 誰かに笑顔など見せたら駄目だ。
 誰かと仲良くするのも駄目だ。

 そんなことをするなら。
 みんな、君の周りから消してやる。



 カッターの刃が、きらりと光った。